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入園前後の面談では、何を伝えたらよい?

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《コーダ子育て中の親向け》
コーダ子育てサロン(対面・オンライン)にご参加いただいた方達の、子育てに関するお悩みやご相談いただいた内容をまとめました。
※コーダ=聞こえない親を持つ聞こえる子どものこと
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Q. 入園前後の面談では、何を伝えたらよい?

A. たいてい以下の内容をお伝えしています。

・睡眠について(起床時間や就寝時間、お昼寝など)
・食事の時間
・食事の内容(好きなもの・嫌いなもの) 
・排泄の状況
・家庭での遊びについて
・アレルギーの有無
・送迎の時間、連絡手段
・親の勤務状況や通勤時間  etc…

親は聞こえないので、▶連絡手段について(後日掲載予定)の相談は特に大切です。

コーダは聞こえるが、親から「ろう文化」を身に付け 、視覚優位での生活様式で育てられるため、周りの子どもたちと違うところがあるということを伝える必要があります。 (▶「コーダによくみられる行動と気持ち」後日掲載予定)

コーダの特徴(個人差があります。)

・相手と目を合わせてからでないと話を始めることができない
・相手を呼ぶために肩をたたいたり、手を振ったりする
・指差し(主語や目的語を指すための手話言語のひとつ)や手を動かすことが多い
・声をあまり出さない(言葉の遅れではない)  etc…

 聞こえない親にとって、我が子の特徴や普段の様子をまとめてどう伝えたらよいかを考えるのは大変です。

かろうじて要約した内容を相手に伝えても、「その子だけを特別扱いするわけにはいかない」と要望が通らない場合もあります。

これまでも相手への説明だけで毎回大変な思いをしているコーダ子育て中の親は多くいらっしゃいました。現在も、大変な思いをしている親御さんがいらっしゃいます。 

そんな親たちの声を形にした▶「コーダについて」のパンフレット(無料配布中! ダウンロード or 郵送)を制作しました。 

コーダがお世話になる方に「コーダについて」のパンフレットをお渡しし、その内容に沿って『我が家の場合では…』とご自身のご家族の話を取り入れながらお話しすることで理解を得やすくなります。 

「コーダについて」のパンフレット

このパンフレットを使って、伝える方法の一例を挙げます。

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『聞こえない人たちは、ろう文化の一つとして、相手を呼ぶときに軽く肩をたたくという習慣があります。しかし、聞こえる人たちにはこの習慣に馴染みがありません。

コーダは、幼少期からこのようなろう文化を身に付けます。特に子ども同士の場合、コーダが友達を呼ぼうと軽く肩をたたいたつもりが「たたかれた!」と誤解されてしまうことがあります。そういったトラブルがあった時は、相手に説明していただく等、ご協力ご理解いただけると助かります。』
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という風に説明および共有していただくことでそういったトラブルを防げますし、また理解を広められるので、お互いに安心できますね。

ぜひ、▶「コーダについて」のパンフレット(無料配布中! ダウンロード or 郵送)を入手してご活用ください。


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