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インスタビジネス活用は”お客様の視点”で見えるものをアップすること!

今はビジネスにおいてSNS活用は当たり前で、インスタはその代表的なコンテンツですが、実際にうまく活用できているのはごく少数だと感じます。

その理由は様々ありますが、よく見かけて大きなズレを生み出してしまうのが”視点の違い”なんですね。

発信側(経営側・運営側)と受け手側(消費者側)では視点が違う。



実際にインスタでよく見かける美容室を例として説明していきますね。

まず美容室のインスタを見てると、多くのアカウントでお客様のアフターの写真をアップしているのですが、撮ってる視点がちょっと違うことが多いんです。

よく見かけるのが斜め後ろや後ろからのヘアスタイルのショット

確かに斜め後ろや後ろ姿はヘアスタイル全体のシルエットがよくわかり、カットやブローの技術レベルを魅せるには良いのだと思います。

また斜め後ろや後ろ姿であれば、顔出ししなくていいので、お客様も抵抗なくSNSにあげることを承諾してくれるでしょうし、そうした意味でもこうした写真のアップが多いんだろうなと推察しています。

ただ、これらの写真の視点は美容師側の視点なんですね。

美容師さんの立ち位置(お客さんが椅子に座り、その後ろや横に立ってカットしていく)から見える風景であり、お客さんの視点とは異なっています。

僕も含め美容師や美容業界にいない人の多くは、鏡を見て自分の髪型や姿をチェックするのは、まず正面からなんですよ。

少し斜めを向いて横側の雰囲気を確認することはありますが、まず普通は鏡の前に真正面に向かい合って、正面から見える自分を見るはずです。

その美容業界のプロであれば合わせ鏡を使って後ろも念入りにチェックしてるのかもしれませんが、一般の人はほとんど正面からしか見ていないはずです。

もちろん美容室内でも同じで、椅子の前に大きな鏡があって、お客さんはその鏡に写る自分を、自分の視点(目の高さの位置から見える)で見ています。

その視点で見えるものを写してSNSにアップしないと、お客様の感性にはなかなか響かないんですよ。

だから、美容室でお客様のアフター写真を出すのであれば、お客様が椅子に座って鏡に写る自分を見てる視点で写真を撮ってください。

具体的に言えば、鏡の前にスタンドを立ててお客様の目線の高さにカメラをセットして正面から写すこと。

尚且つ、そのお客様の斜め後ろぐらいに担当の美容師さんが入って、一緒に写ってください。

なぜかと言えば、お客様が鏡を通して見てる景色は、自分の後ろや横で髪を切ってくれてる美容師さんがいるから。

髪は人間の身体の中でもデリケートな部分で、それを他人に触らせて切ってもらう以上、美容師さんが”どういう人か?”って美容室選びですごく重要なポイントなんですよ。

だからこそ、お客さんは、どういう人が切ってくれて、正面から見てどうなれたのかが一番刺さるわけです。

それが顧客視点です。

それだと顔出ししないといけないから、承諾を得るのが難しいと思われるかもしれませんが、そこはやり方次第です。

例えば、若い女性であれば小さめのぬいぐるみ(お店のマスコット的な)を用意しておいて、写真を撮るときにそのぬいぐるみを顔の前に持ってもらえれば、顔出ししなくて済みますし、それをお店のロゴが入ったプレートみたいなのを準備しておいてもいいと思います。

要は顔出ししなければいいわけですから、顔を違和感なく隠して正面から撮影できる状況をつくってあげればいいんです。

もしくは、お客様の顔の前にカメラやスマホを持ってきて、カメラを鏡に向けてシャッターをきり、鏡を通して写る正面からのショットでもいいでしょう。

それなら、カメラやスマホで顔は隠せて、お客様の視点の位置から正面の写真が撮れますから。


このようにサービスを提供する側と、受ける側では物理的な視点が違うんです。

それを提供する側の視点で見える景色をそのまま撮影してインスタにアップすると、お客様の感覚とは少しズレてくるので、一般の消費者にはいまいち刺さらなくなってくるんですね。

これは美容室に限らず飲食店やアパレルなど様々な業種に共通して当てはまることです。

そして、提供側はその歴が長くなればなるほど、そのお客様の視点がわからなくなるものなんですよ。

なぜなら、その道の専門家であるプロになっていくから。

プロと素人の視点は違っていて当然です。

だからこそ、常々”顧客視点とは何か?”を問いかけ直し、見つめ直す作業は必要なんだと思います。

あなたは顧客視点を常に意識していますか?

顧客視点を通してそのビジネスの原点のようなものを、改めて見つめ直してみるのもいいのではないでしょうか。

顧客視点を大事にしながら、あなたのビジネスをより多くの人に届けていってくださいね。


客観的な視点でビジネスを精査していくのであれば、お気軽にご相談ください。


吉川正三 ココソラ経営コンサルティング 代表

オフィシャルサイト
https://cocosora-consulting.jimdosite.com/

リットリンク
https://lit.link/cocosoraconsulting









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