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無条件の肯定的配慮~人間への畏敬の気持ち~2020ver


ロジャーズの中核三条件より

カウンセラーの基本的な在り方、態度として、その意味を腹へ落とし込むのに、考察を深めたいと思います。

無条件の肯定的配慮

ちょっとわかりにくい言い方ですよね。平木典子さんは「新版 カウンセリングの話」で、これを【人間への畏敬の気持ち】といいかえており、そっちの方がわかりやすいかと思います。

クライエントがどうあっても、クライエントへの関心が変わらないという、人間としてのクライエントの存在を受容しようとする心の姿勢。一人ひとり皆が異なった考え方・感じ方をすること、違う価値観を持っていることなどを心から認めており、相手と自分を等しくかけがえのない独自の存在として尊重するこころと現実的な態度。

クライアントのあらゆる側面について、取捨選択することなく大切な意味をもつものとして積極的に関心を向ける。クライアントを一個の人間としてこころから大切にし、尊重し、その人が独自の体験をもち、自分の人生を自ら切り開いていく自由と権利を有すると認める態度。

一人ひとり皆が、異なった考え方・感じ方をすること、違う価値観をもっていることなどを心から認めており、相手と自分を等しくかけがえのない独自の存在として尊重する心の姿勢。そして、実際の現実的な姿勢、態度、言動まで含むもの。

クライエントがその瞬間に混乱、恨み、恐怖、怒り、勇気、誇りなどの、どの感情が動いたとしても真摯に受け止める態度を意味し、クライエントのあるがままを受け止めること。


否定的・敵対的な応答→評価的な応答→受容的な応答


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三条件の中で、おそらく一番苦手分野です。
交流分析の「人生のポジション」を思い出したんですが、私は「私もあなたもOKでない」ポジションがたまに出てきてしまい、処罰しないといけないように思う時があります。これを「私はOKでないが、あなたはOK」か「私もあなたもOK」に変えていかなければなりませんね。

「私はそう思わないけど、あなたはそう思うのね」と違いを受容できるようになること、が大切です。「私はOK」の部分を増やしていけば(私を自由にする)、おのずと「あなたもOK」になっていくように思いますが、人として私はしない、と決めていることは、どうしたらいでしょうかねぇ・・・。

大げさな例を挙げると、クライエントが「私はあいつを殺します」と言った時に、「それはイカンでしょ!」と言わずに、ふんふんと、どこまで聞けるでしょうか。「殺してしまいました。」と言われたときに、「それほど、憎かったか。辛かったでしょう。」と聞けるでしょうか。私は被害者意識が強く、殺された家族側の気持ちになってしまいます。

「処罰しないといけないように思う」気持ちに注目して、ネットでエゴグラムを受けてみたところ、CPがとても高くなっていました。(CPは支配的な親、父親、理念力)

「無条件の肯定的配慮」の態度を叶えるべく、その一歩手前の目標として、

■被害者意識の克服

■私を縛り付けているNGを解放してゆく

■NPを上げる(CPを下げる)

・・・の三つを目標に掲げます。大変そうです。が、人は変化していく生き物ですので変われると思います。応援よろしくお願いします。