「おむにぱすvol.2〜Zodiac〜」
「おむにぱすvol.2〜Zodiac〜」
2022年9月12日に「おむにぱすvol.2〜Zodiac〜」が発売される。トレーラーはすでに公開されており、すでにあちらこちらで反応が出てきている。
「おむにぱす」第一弾~seven colors~、第二弾~Zodiac~。アルバムタイトルを見ればわかるように1記事目「いつか誰かの耳元に」で紹介したアーテイスト「ぱす」を軸として集まったアーティストが各々のオリジナル曲を持ち寄って、オムニバスアルバムを作るというものだ。発売にあたりアルバムに寄せる想いを、本人に直接インタビューをおこなった。
メインで聞きたかったことは、~seven colors~収録楽曲の「幻想」から、~Zodiac~「幻影」に込められた想いだ。
「これは特に大きな意味があるというわけでもなく、幻想~幻影って繋がって、第三弾もあるのかな?と期待を少し持ってもらいたいというか、ちょっとした、あそびこころ です。」
心の中で強く思った。幻からはじまる言葉もうそんなに無いよ!
もう、「幻術」とかになっちゃうよ。そう感じながらも「あそびこころ」も魅力の一部なのが「ぱす」なのである。当日のインタビューは2時間近くに及んだ。その中で印象的な言葉や伝わってくることが多々あり、やっと本当の意味が垣間見えてきた。
幻想から幻影へと変わった意味は言葉を超えた先にあるような気がしてならない。あなたのこころに届くようにと12人で試行錯誤を繰り返して作られたアルバムは1人1人の曲の集合体ではあるが、込められた想いは間違いなく同じ方向にあり、単純に1曲を提供しただけというものではない。12人で1枚のアルバムを通して何かを表現して作り上げている。
歌とは声だ。人は誰でも声で何かを表現したい、その声はたくさんの人たちの支えの中で輪郭が見えはじめ、苦悩や喜びを繰り返し表情を変えながら続けた先でやっと届くものだと実感する。
Zodiacの語源はギリシャ語で「小さな動物の輪」である。このアルバムが手元に届いた時あなたもその輪の一部になる。それは、あなたの宝物になっていくだろう。その輪が少しでも大きく広がるように僕も応援を続けていきたい。
幻影/ぱす(Short Ver)
「おむにぱすVol.2~Zodiac~ 全アーティスト紹介」
「ぽん」(収録曲 seven colors)
ミラティブをメインに活動する弾き語りアーティスト。「おむにぱすVol.1~seven colors~」に収録されている「きみが居るから、僕はここでまた強くなれる」の歌詞を疾走感あるコード進行で歌う「Puzzle」や、YOASOBIの「たぶん」のCoverからも伝わる優しさと強さを持ち合わせた声が魅力的。
今作の1曲目は「虹の橋を架けよう」との歌詞が~Zodiac~に繋がっていき、タイトルは「おむにぱすVol.1」のサブタイトルとなっている「seven
colors」なんとも粋なアーティスト。
「真咲」(収録曲 凛と灯)
配信ではミラティブをメインにTwitterでは動画投稿をメインとしたキーボード演奏とピアノ演奏配信者。楽器のみの配信で重要になるのは、同じ曲を違う人が演奏したときに違いがあるかどうかだと感じている。そこで大事なのが「音色」だ。「真咲」さんの音には技術もさることながら、優しさと温もりがしっかり「音色」として届いてくる。収録曲「凛と灯」では、その演奏をボカロMix。収録曲だけでなく今後もこのスタイルを織り交ぜながらの活動に期待したいアーティスト。
「おてじさん feat. れっど」(収録曲なつきにけらし)
3曲目はボカロPである「おてじさん」と弾き語り配信者「れっど」とのコラボ曲。株式会社SOUNDNAUTSに所属のボカロPで活動をしている「おてじさん」だが弾き語りの配信も行っており、いわゆるボカロとは一線を画す曲「えかきうた/おてじさん feat.可不」では昭和歌謡曲を彷彿とさせるアレンジ。妙に心に刺さるメロディーラインに管楽器のMixが重なる。この絶妙なバランス感覚に今作では弾き語り配信者「れっど」の包み込むような声が合わさっていく楽曲。
「早木 雅人」(収録曲 プランター)
はやきまさと/シンガーソングライター。「こんな僕の歌が君に届いたとて なにが変わるだろう。明日からも僕は僕で明日からも君は君だよ、でも明日からはもう同じ空の下で別々の影をつくる。」から6年の時を重ねたとて、彼の楽曲は「青春の日々が終われば」きっとまたはじまるであろう、新しい生活線の上で紡ぐラブソングだ。「ふたりで大切に大切に 育てた時間を枯らして もう花は咲かないのに まだ言い出せないまま」と歌う刹那を詰め込んだ収録曲プランターにも、僕たちはまたきっと抉られるのだろう。
ツイキャス配信とミラティブ配信も精力的に行っているが、まずはYouTubeチャンネルでオリジナル曲のチェックをしてもらうのがおすすめです♪
「りん」(収録曲 透明雲)
「いつか誰かの耳元に」3記事目「真夜中にそばにいて」にて紹介した「りん」だが、精力的な活動を継続しており「カタオモイ/Aimer」フルバージョンの動画だけでなく多数の動画を更新しつづけている。
収録曲以外にもオリジナル曲は数曲完成しておりツイキャスの配信などで聴くことができるのだが、今回はこの記事のために「うたかた」の動画を用意してもらった。「ラストオーダーは何も頼めなかった 空気の色が眩しくてさ」の歌いだしからアルペジオが絡み、彼女らしさが滲む楽曲。ショート動画とは言えその良さは充分に感じ取ることができるだろう。
「あさぎ。 」(収録曲 はこぶね。)
ミラティブでの弾き語り配信を軸にYouTube、Stand.fmでも自己表現を続ける、20歳のシンガーソングライター。
Stand.fmに投稿されているCover曲も「if/TRICERATOPS」と言う懐かしのナンバーから「不可幸力/Vaundy」という幅広さがあるのはもちろんのこと、音源を聴き倒して自分のものにすることでしか歌いきることが難しい曲が多い。センスの上に努力を積み重ねたことで手に入れた安定の演奏技術と耳当たりの良い柔らかい声はしっかりと心まで届いてくる。それは今後も多くの人の元に届き、様々な情景を見せてくれることだろう。
「シロクマ」 (収録曲 シンデレラ)
ツイキャス配信にて公開された「ねぇ、早く死んで。僕から君への愛の言葉」と言う歌いだしからエモさ全開で胸を掴んでくるバラード「スノードロップ」この曲だけでもその魅力は充分に伝わってくるが、おむにぱす8曲目「シンデレラ」は普段の弾き語りとはまた違った一面が窺え、小気味良いギターサウンドが特徴のアップテンポでキレのある楽曲だ。
ミラティブとツイキャスで行っている配信などの告知はTwitterがメインになるので、是非チェックして足を運んでもらいたい。
「秋麗」 (収録曲 アネモネ)
あきうらら と読む。秋田の豊かな自然環境で育った高校生シンガーソングライター。活動のメインは毎日配信を行っているSpoonにて。
YouTubeチャンネルにアップされている「別の人の彼女になったよ/wacci」は低音から高音のバランスが素晴らしく、声から滲み出る優しさを大切に届けてくれている。先日プレミア公開された「非凡の花束/高橋優」も必聴。
歌うことや表現することに年齢は関係ないが、10代という多感な時期に表現する方法の一つとして歌うことに辿り着いた彼の今後の活動に期待を込めて応援をしていきたい。
「らぷ」 (収録曲 JUMPING)
ディズニーからAdo、Vaundy、ONE OK ROCKまで幅広くカバーを歌うミラティブをメインに活動しているアーティスト。
ハスキーで力強い歌声の中にしっかりと想いが乗っていて心を掴まれる。収録曲 JUMPINGは「大空にジャンプジャンプジャンプ」がループして縦揺れできる楽曲となっており、普段の配信とはまた違った新しい魅力を感じ取ることができる。格好良さの中にどこか愛らしさが共存していて、そこから紡がれる歌を聴いてもらいたい。あくまで個人的にだが、らぷさんの「拝啓、少年よ/Hump Back」がめちゃめちゃ聞きたい。きっと最高。
「かいくん」 (収録曲 Diver)
「特徴がないのが特徴 心にすっと溶け込む声」を武器にツイキャス配信を行うアーティスト。初見さんがくるたびに黒歴史話します!など、アプローチの方法に面白みがあり、人を巻き込みながら進む力や発信力には目を見張るものがある。その結果としてサポーターは着々と増え続けている。
「特徴がないのが特徴」というのはネガティブに捉えられそうなものだが、「心にすっと溶け込む声」こそが特徴であると感じる。まだまだ沢山の人の心にすっと溶け込むはず。是非、足を運んでもらいたい。
※おむにぱすVol.2~Zodiac~全アーティスト紹介ここまで。この紹介をすることが出来たのはアーティストひとりひとりが音楽を辞めなかった事と、それを支えている人たちのおかげです。そこに出来た輪がいつまでも途切れないように僕にできる範囲で出来る限りの応援をこれからも続けていきたいと思います。最後まで読んで頂きありがとうございます。
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