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コンセプトが魅力|日乃心記

2023.6.xx
「クリアソン新宿」の試合をスタジアム観戦した。クリアソンは私の前職人事時代に採用仕事でお世話になった企業だ。「サッカーチームも持っていているんですよ」とは言っていたが、いやはや7年間でJFLまで駆け上がってくるとは思わなかった。

このチームの魅力のひとつは、新宿らしい地域密着にある。

Jリーグは「Jリーグ百年構想~スポーツで、もっと、幸せな国へ。」というスローガンのもと、地域に根ざしたスポーツクラブを核としたスポーツ文化の振興活動に取り組んでいる。サッカーで地域密着と言われると町興し的なものをイメージしてしまう。シャッター商店街に活気を取り戻しましょう、みたいな。新宿という街は完成されており、居住人・労働者・多国籍などある意味でまとまりがない人で構成されている。サッカーで人を呼ぶのではなく、既に人がいる地域で街と人の何にサッカーが役立てられるか、という発想で活動している。

コンセプトがしっかりしたチームは面白い。

現在J2に位置する「いわきFC」も応援している。震災の5年後に旗揚げしたこのチームのコンセプトは「90分間、止まらない、倒れない」。街やこの地を愛する人たちの生き様と、サッカースタイルをシンクロさせている。原発事故の影響が未だ残る中、「絶対に復興をあきらめない」という強い決意をサッカーで体現している。だから本当に選手は倒れない。試合を観ていると魂を揺さぶられる。

色々なチームがあっていい。「ガイナーレ鳥取」は、野人・岡野が代表取締役GMを務めることで認知度を高める戦いをする。元日本代表監督・岡田武史さんがオーナーの「FC今治」は、高等学校教育にも進出し、次世代リーダー育成プログラムに着手する。サッカーを超える取り組みだ。J1「横浜FM」は、今朝悲願のチャンピオンズリーグ優勝を決めたマンCを有するシティ・フットボール・グループと2014年から提携している。世界基準を目指すコンセプトが明確だ。

サッカーチームは数あれど、コンセプトをまとえばオリジナルになる。これはサッカーに限ったことではなく、仕事や業務でも同じことが言える。

私自信、来期の働き方について思考を巡らせている。船出の準備に取り掛かっている。私は私の船にどんなコンセプトを施すだろう。何が起こるか見てみよう。


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