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BCT(Body Connect Therapy)を学ぶ|ココカリ心理学コラム

トラウマを抱えた方が心理カウンセリングにいらっしゃることがあります。

トラウマとは、過去に受けた外的/内的要因による肉体的及び精神的な衝撃(外傷的な出来事)にながいあいだ囚われてしまう状態を指します。否定的な影響を持っているのが特徴です。

根にトラウマがあって、特に無意識層にトラウマが鎮座していて、その影響もあって症状や病気が発症しているケースの支援の難しさに直面しています。トラウマというとPTSD(心的外傷後ストレス障害)が有名ですが、トラウマ自体が表に出てこずに、うつ病や不安障害の温床になる場合もあります。トラウマの緩和や改善の方法には、認知療法や持続エクスポージャーなど認知行動療法の有効性があるのですが、実践していてどうもしっくりきません。私の力量が足りないのでしょう。EMDRを勉強しようか、でも習得まで時間がかかるんだよな、と悩んでいる時にドクターから紹介されたのが、ボディコネクトセラピー(以下 BCT)です。

 BCTは従来から効果的であった心理療法のエッセンスに、全く新しい概念を加えて考え出した身体から働きかける心理療法です。トラウマは情報やエネルギーに形を変えて、脳だけでなく身体にも残されています。身体感覚に注意を向けることで脳と体をつなぎ、ペンデュレーション・タッピング・眼球運動・アファーメーション・タッチセラピーなどを用いて、トラウマのエネルギーを体から解放していきます。その概念は科学の裏付けがなされています。 特徴はトラウマ記憶の処理にかかる時間が従来の心理療法よりも短いこと、活性化が出にくいこと、解離を起こしにくいように工夫されていること、などです。

今度、勉強会に参加してきます。

タッピングは、過去に参加したEMDR学会で紹介されていて、その後大学院でのがんプロ研修会で練習しました。言葉での疎通が難しい終末期にある方への支援で有効な方法です。実際に臨床現場でタッピングを使うことが少ないので、BCTの中でどう活用されているのかなど、色々と学んできたいと思います。