時間ができた|日乃心記
2022.12.xx
今年の3月から、それまで週1勤務だった都内の心療内科を、週5で常勤してきた。その他にも契約しているところがあるので、実質は週6でお仕事。休みは日曜のみで、そこにも心理の学会や勉強会、プライベートなイベントが入るわけで、なんとも休まる余裕のないタイトな日々を過ごしてきた。
初めはそれでよかった。
臨床心理士の資格を取り、「資格保有者として一端の臨床をやっていくぞ」という意気込みでこなせていた。疲労度よりも充実度が上回っていた。しかし、1時間超かかる通勤、得意ではない車の運転業務、新しい人間関係などから、体調崩して欠勤する日がでたり、7月にはコロナ感染してしまった。また、疲れはフィジカルのみならず、メンタルにも影響があったように思う。大きく調子を崩したわけじゃないけど、「なんかバランス悪いなあ」という想いは日に日に増していった。
8月に院長に相談してみた。医院の都合で即変更は叶わなかったけど、11月から週4.5日勤務に調整してもらえた。これで、日曜以外に、平日午前の半休がとれることになった。
砂漠に泉が湧くかの如く、この時間の貴重さを実感している。
短視的には半日で心身を休められる価値があり、中視的には1週間を余裕を持って過ごせるようになり、長視的には理論や技術のインプットの質が上がることでの心理士としての技能向上の恩恵にあずかっている。
働き詰めが必要な時期もある。人生には覚悟を持ってガッとやらなきゃいけない時がある。ただ、無理は長続きしない。その時期を脱したら平常運転に戻すことを考える。この状態が無理なのか平常なのかは個人差があるため一概に規定できないが、働きすぎなのかな、なんかバランス悪いかな、という想いが生まれしばらく経っても消えないのなら、そうなのだろう。
私は今は、このバランスでやってみる。