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彩られた影の上


泣きながら公園を歩いていたら、

散歩中のフレンチブルドッグがこっちを見ていた。


舌を出し、はぁはぁ言いながら、

狙いを定め、一目散に向かってくる。


飼い主さんが引っ張るけど、お構いなし。


でもわたし今、泣いてるからね。

ヨシヨシしないよ。


と、そのまま通り過ぎたけど、

笑ってしまった。


あんなにうれしそうに、

はぁはぁ言いながら見つめられるなんて…。



動物はいいなぁ。

本能のままでかわいい。



公園の定位置に座って

光と風とせせらぎを全身に浴びる。


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水の流れは、

場所によって、石で遮られ波打っていたり、

深さのあるところほど、穏やかだったり、

狭くなっているところほど、模様が細かかったり、

水以外の登場物が多いほど、表情豊かだ。



そして光は、その全てを平等に照らし、

風はその全てに優しく触れて、通り抜けてゆく。


上を見たら、緑が両腕を広げ、

隙間からは太陽が顔を出す。


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葉っぱは幾重にも重なり

細やかな陰影を作り出す。



“人生は彩られた影の上にある。”


これはドイツの詩人、ゲーテの言葉だ。


いくら頭で考えてもわからなかった

その言葉のあらわす風景を、

自分の内と外に同時に見た気がしたこの瞬間、

あぁ、ただ流れてきただけなのだなぁと悟った。


それでも、悲しみや寂しさはやってくるけど、

悲しみは愛しさを、

寂しさは温もりを、

わたしに思い出させる。


よろこびは苦しみを伴い、

苦しみこそよろこびの種だったことに気付く。


どちらか一方を望むことが、

命の可能性を制限していたことに気付いたとき、

わたしの悦びは、

あなたとの触れ合いすべてだったのだと、

世界が鮮やかに輝きはじめる。


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わたしたちがいる場所は、

たくさんの彩り豊かな光に、

照らされた場所。




今日、みなさまにサポートしていただいたお金を使って、眼科に行ってきました。

自宅ではメガネ、たまに出る外では、片目しかない(すぐ失くす)コンタクトで散歩をしていましたが、ようやく新しいコンタクトレンズを手に入れ、しっかり目を見開いて、歩く準備が整いました。

両目にコンタクトを入れて、歩いた瞬間、やっとここまできたんだなぁって、すごく感慨深くて、たくさんの人に支えてもらったことが、次々と脳裏に浮かんできました。

これまでいただいたサポートを、こんな風に使うことが出来て、とてもうれしいです。


心から感謝します。


幼い頃からキツくキツく握りしめてきたこぶしが、少しずつ緩んで、心身が開き始めてきています。

緩むほどに、過去に閉じ込めた感情が表層に出てきて、苦しみが全身を駆け抜けます。

でも表に出てきてるから、しっかりと受け止めて、ゆっくりと解放していくだけ。

この一年、二人三脚で支えてもらっている整体師の先生にも、身体に残っているブロック(恐怖)は、残り3割程度になったと、伝えられました。





『再生の物語』最終章として、

最後の軌跡を、

また時期が来たら綴ろうと思います。










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