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お庭づくり⑤石の花壇と砂利小径

 しきりにお庭を話題にしている私ですが、特に花好きというわけではありません。幼少から草花で遊ぶ事は大好きだったのですが、見た目の美しさについては夢中になった事がありません。お花見も、自発的に行く事はありませんでした。ましてやお世話となるとまったく興味がありませんでした。自分ではお花を購入したりしないし、人から花束や鉢植えをプレゼントされても、放ったらかしにして枯らしてしまう事がほとんどでした。母が育てていたお花のプランターに時々水をやったりしていましたが、あくまで母を喜ばせたい気持ちでした。

 枯れかけの草花の姿はとても好きです。写真に撮り貯めるほどで、よく絵のモチーフにもします。でも、お庭には当然娘も入るし、お客さんも来ます。自分が好きとは言え、さすがに枯れた草花ばかりある光景はいかがなものかと思います。それに、裏庭の満開のサザンカを見た時には、草花の生命力に感動させられ、落ち込んだ気持ちも軽くなりました。せっかく芽を出してくれた水仙や、越してきてすぐに掘り起こしたアヤメの球根も植えてあげたい。そんなわけで、私の表庭計画は青々とした草花でどんどん膨らんでいます。ただし、冬枯れの草木の侘び寂びに満ちた姿は外せません。表庭はもちろん、裏庭にも何本かの落葉樹を植えるつもりです。

 いったい庭の、何にこれほど惹かれているのか、あまり上手くは説明できませんが…私にとってのお庭は、言わば男の子の秘密基地のようなものなのです。実際、幼少の頃はしきりに秘密基地を作って遊んでいました。お庭はその延長なのです。バーネットの「秘密の花園」に抱いた好奇心も、そういう感情からでした。

 草花への趣味志向は夫とよく似ています。夫とはお付き合いをしている頃から、色々な場所を散歩しては、あの葉っぱの色がなんとも言えないとか、あの草の作りが繊細だとかいう話をします。夫もまた、花を愛でたり世話をするようなタイプではありません。幼少期に昆虫に夢中だったようですが、それと同じような感覚で、植物の造形や構造に興味があるのです。そんな彼なので、散歩中などに草花を話題にするといつでも意気投合しています。

 彼とお庭に立って、あれやこれやと話をするのが今からとても楽しみで、シャベルを持つ手にも自然と力が入ります。お庭を作るにあたって、前回の作業の後から植物の本をたくさん読んで過ごしました。前回は知識がほとんどないまま玉すだれやオリヅルランを植え付けてしまったのですが、それらを一旦取り除き、配置を変えようと思います。

 まずは、小径にしたい部分を掘り下げます。水はけをよくするためでもあります。

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 こちらの写真は去年の夏のものです。夫が庭全体を掘り下げてくれてたのですが、これでもまだまだ堀り足りませんでした。ここからさらに、鍬とシャベルを使って掘り下げます。

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 掘っていくと、出てくる出てくる!石ころが!水仙の球根を埋め尽くしていたのと同じものです。先住者の方が雑草を抑えるために敷いたのでしょうね。年月が経ち、土と混ざり合っています。せっかくなのでこの石を取り出して、敷石として復活させたいと思います。

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 水仙は掘り起こしの適期ではないので、今回はこのまま置いておきます。 

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 掘った土は花壇にしたい部分に盛りますが、その前に土壌改善をします。まず土をふるいにかけ、石ころを取り除きます。石ころがたくさん入っているせいで、シャベルもふるいも激重です。この作業、三日間続けましたが、まだまだ終わりません。いよいよ腰が限界を迎えたので、一旦中断しました。お庭の半分を先に作ってしまおうと思います。 

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 次に、大きな石を並べます。写真上部に写っている花壇は、前回見切り発車で並べたもの。形も不格好です。これらは一度取り除き、新たにレイアウトして行きます。大きな石が裏庭から次々と出てきたので、事前に夫に頼んで表庭へと運んでもらっていました。これがまた激重です。押したり転がしたりしながら配置して行きます。それにしても…重い!娘の抱っこで鍛えられた力こぶがなければ、きっと動かせられませんでした。

 またまた余談ですが、鬱病時代の体重は常に36〜38kg台でした。食べる事に対して意欲がなくて、むしろ苦痛でさえあったためです。身長は152センチとかなり小さいのですが、それでもガリガリに痩せていました。そんな私が、今では何でも美味しく食べて、40kg台をキープしています。実際には重くなったのに、なぜか全身がとても軽くなった感じがするのです。人間の身体って不思議ですね。

 鬱病時代が長かったため、健康な身体のありがたみをひしひしと感じます。日々のやらなけらばならない事も、やりたいと思う事も、自分の気持ち次第で実現していくのです。この作業も、自分の力で!と思いましたが、さすがに特別大きなものは夫に助けてもらいました。

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 さぁ、ふるった土に、市販の赤玉土と腐葉土を混ぜて、花壇に入れていきます。同時進行で、掘り下げた部分を石で埋めて行きます。

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 シャベルでどんどん石を放り込みます。めちゃめちゃ重いです!

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 玄関へと続く小径ができあがってきました!腰が砕けそう。

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 良い感じです。美しい葉っぱが小径の両脇から枝垂れて、少し身をかがめてくぐるのを想像するとワクワクしてきます。実際には、少し低めの庭木を使うのでくぐる事はできませんが…妄想は自由です。冒頭で話したように、葉っぱが見たいわけではなく、くぐる事を目的に葉っぱを植えるんですよ。ここは私の秘密基地なのです。石を入れ替えたり、花壇のフォルムを少しずつ修正しながら作り込みます。

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 早速、出来上がった花壇の一つにトサミズキを植えつけました!どんな庭木にするか色々迷いましたが、トサミズキの枝ぶりと葉っぱの形が決め手となりました。落葉樹のため、紅葉や冬枯れの姿も楽しみです。根っこが張れるように、段をつけて土を深くしました。

 右上の小さい石で囲った部分にもう少し土を盛りたかったのですが、知人に分けてもらったワレモコウが植わっているので、今回は掘り起こさずそのままにしておきました。ワレモコウが日当たりを好む事も、今更ながら分かったので、後日植え替えをする予定です。

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 ちなみに、土に挿したソーラーライトはこちら。低価格の割に明るいですが、小径を十分に照らす程ではありません。防犯目的としては物足りませんが、花壇の雰囲気づくりのためなら良い小道具かと思います。

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 お庭らしくなってきました。この後もどんどん変わっていきます。最近のお庭づくり⑥へと続きます。

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