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二年目の大根しごと

 明けましておめでとうございます。

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 この年明けを目前に、一気に寒くなりましたね。大晦日のここ古民家は、あたり一面の雪景色でした。畑の玉ねぎやほうれん草もこの通り雪の下です。

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 初めての雪景色に、娘は早朝から大泣きでした。一方で私達大人はと言うと、大はしゃぎで雪に手を突っ込み、あまりの冷たさに悲鳴を上げる始末でした。二人共あったかい土地で生まれ育ったので、雪に慣れていないのです。素手で雪を触ると冷たい通り越して痛いんやね。

 いや、もちろん理屈としては分かっていたんですよ。くわばらくわばら。

 今日は楽しみにしていた大根しごとをした日の話です。

 冬の風物詩、たくあんの漬け込み作業をしたのは先週の始めのこと。たくあんを漬けるのは、今回で二年目です。一年前に初めて作ってみて、大根の干された軒下の光景に、心が癒されました。そして食べてびっくり、本当に本当に美味しかったのです。お茶漬けやおかゆにぴったり。何人かの知人におすそわけをしたらとても喜んでもらえました。 

 たくあん漬けは、私が子供の頃に母が作っていました。でもその頃はたくあんの美味しさが分からず、母に勧められたら少し食べるくらいのものでした。結婚後、保存食文化に興味が湧いてきて、実際やってみたのが一年前なのです。 

 まず葉付きの大根を買ってきて、葉を落とします。葉は干して、漬ける時に隙間を埋めたり、一番上に蓋のようにして敷いたりするのですが・・・葉つき大根が見つけられなかったので仕方ありません。ちなみに去年も葉なしの大根で漬けましたが、問題なく漬かったので大丈夫です。

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 ご覧のとおり、落とした葉はほんの気持ちの切れっ端ですが、一応干して使います。大根の葉と一緒に、みかんの皮やクチナシも一緒に干します。去年は柿の皮も一緒に入れました。

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 葉を切り落としたら、大根を軒下に吊り下げます。この時の紐の結び方が独特です。寒風に当たる事で次第に乾燥して痩せてくる大根を、自然と締め付けて落ちない仕組みになっています。私はこの結び方がまだ上手くできなくて、今年も初心者丸出しの吊り方になってしまいました。しかも、結びの甘かったところから大根がスルッと落ちて、一本無駄にしました。とほほ。

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 干し上がりです。去年は干す長さを変えて二種類つけたのですが、私は歯ごたえのある方が好みだったので、今回は全て二週間、しっかり干しました!

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 さぁ、漬けていきます。去年はプラスチックの漬物樽につけましたが、今年は陶器製の壷につけます。壷は知人からの貰い物ですが、大きくてたくあんにぴったりだと思い、この日を楽しみにしていました。ホワイトリカーは壷と重石の消毒に使いました。

 材料はクチナシ、昆布、鷹の爪、みかんの皮、ザラメ、塩、米ぬかです。

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 クチナシは、裏庭に生えていたものを収穫し、干したものです。

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 裏庭にたわわになっていたので嬉しくなってたくさん収穫しましたが、実際使用するのは5、6個です。去年使った市販のクチナシに比べ、ペンチで潰す時の感触がかなり柔らかかったです。果たしてキレイに染まるのでしょうか・・・とにかく漬けてみます。

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 まず、ぬかに混ぜる薬味の準備です。それぞれの材料をハサミで細かく切ったりペンチで潰したりして混ぜます。

 早速事件発生。

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 いやいや容れ物小さすぎやから!ここにまだザラメとか塩とか入れて混ぜやなあかんのに!

 なぜこれでイケると思ったんやろう私は。

 作業を中断して、納屋に引っ込めていた大きなボールを引っ張り出しに行ってきました。初心者丸出しな事件をこしらえつつ、気を取り直して混ぜ混ぜ。

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 壷に漬物袋を敷き、混ぜた材料を間に挟みながら、出来るだけ隙間を作らないように大根を敷き詰めます。一段目がこちら。キレイにできました。

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 二段目がこちら。今回は11本漬けました。

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 最後に大根が隠れるまでぬかをかけて、重石を乗せました。

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 このまま水が上がってくるのを待ちます。干して、混ぜて、詰めるだけ。とってもシンプルですが、魔法みたいに美味しくなるのです。これを考えた昔の人はすごいなぁ。

 今回も楽しかったです!早く食べたいな。美味しく美味しく、美味しくなぁれ。

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