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東京とラーメン

 家族で東京に行ってきた。

 せっかく東京に来たのだから何か美味しいものでも食べようかということになって、食べたのがラーメンだった。

角煮ラーメン。
しっかり大盛にしました。

 高円寺にある『田ぶし』というお店のラーメンを食べてきた。
 写真は『角煮ラーメン』と言って限定メニューだったらしい。

 豚骨がベースの出汁で、全体的にかなり麺にスープが絡む味。
 もったりとした味は、家系ラーメンを食べなれているボクにとっては食べなれた感じの味で、胃にガツンとくる感じがとても良かった。特に角煮が少し甘めな味になっており、全体の味のバランスを整えているように感じた。
 また、白ネギがけっこう刺激のある味で、このもったりしたスープを中和してくれる感じがある。

 実に美味しいラーメンだった。

 こんなにこってりした感じのラーメン……
 子供とかみさんは大丈夫なのか?
 そんなふうに心配したが、そんな心配をよそにかみさんも子供も『美味しい!!』と喜んで食べていた。

 よく考えてみるとうちの家族は全員、ラーメンが大好きなのである。いや、冷静に考えてみるとうちの家族に限らずラーメンがキライな人なんかこの世の中にいるのだろうか……。

 ちょっと想像ができない。

 何か美味しいものを食べる……
 そういう時に真っ先に思い浮かべるのはラーメンなのだ。
 なんでラーメンなのだろうか……とちょっと考えてみた。
 値段も最近ではそこまで安いわけではない。昔は大衆の食べ物であったラーメンも最近では物価の高騰に従ってかそんなに安くもなくなっている。

 ただ……大衆の食べ物という敷居の低さだけは残っているのかもしれない。

 蕎麦と比べるとその差は歴然としている……
 味のパンチ力だけ考えると、ラーメンの方が印象に残りやすいのかもしれない。

 ラーメンという料理は発展途上のものであり、まだまだ開拓の余地がある。
 新しいラーメンがこれからもどんどん出てくるような気がするし、同じラーメンでもインパクトの違う味のものもたくさんある。そう考えると奥の深い料理ではある。

 そんなところがラーメンに惹かれてしまう理由だろうか……。
 もしかしたら他にもあるのかもしれないけど。

 ここ数日間、東京に行く機会があって……
 こうやってラーメンの記事を書いていると、東京と言う街はなんとなくラーメンの似合う街なのかもしれない、と思うようになってきた。

 小さな土地なのだけど……
 新しいものがたくさん生み出されていくような感じがする。
 人が多く、人口密度もすごいのだけど、物は豊富で活気がある。
 狭い空の下……同じ東京でも場所によっては違う一面があったりして、実に面白い。

 この変化に富んだ感じが、ラーメンという時代において比較的新しい料理と似通っているような気がするのだ。

 東京という場所は住んでいる神奈川のお隣であるが、なかなか行くことはない。
 たぶん、近いからだろうか。

 ラーメンを食べるにしても、横浜で十分美味しいラーメン屋があるので……普段、東京まで行くこともない。
 今回食べた『田ぶし』というお店も実は横浜や藤沢に支店があるので、無理に高円寺の本店まで食べに行くこともないだろう。

 だけども東京と言う街の奥の深さが、ラーメンという料理を際立たせているような気がする。

 あえて……
 また東京でラーメンが食べてみたい。

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