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新作創作小説『鏡合わせのカルマ』の紹介

こんにちは!ねむるこです。
創作小説、『鏡合わせのカルマ』について紹介したいと思います。
初めて別サイト、エブリスタにて作品を投稿してみました!更にコンテストにも参加中です。
今までカクヨムにしか掲載をしていなかったのでワクワクしています。それではあらすじのご紹介から。

あらすじ

「よろしくな!フェル」
(こいつ、本当に気に入らない)
凸凹コンビが魔獣退治に挑む!

神の時代、悪神イノスによって造られた魔獣。人間の時代へと移り変わると同時にデステアルナ国から姿を消したはずだった。突如出現した魔獣によって両親を殺されたウゾルクに住む少女フェル。怒りを剣術にぶつけ、その腕はウゾルク一となった。更にウゾルクの宝剣、『正義の剣』の所有を言い渡される。
才能溢れるフェルだったが、誰も信用せず、怒りに支配され周囲から孤立していた。魔獣を狩りつくすためにウゾルク騎士団に入団したフェルはイザリオ王に目をつけられ、『王の騎士』に任命される。
魔獣退治はやがてイノス神の復活と国を巻き込む災厄へと繋がっていく。
魔獣が現れた理由、移り変わる時代と人の心、フェルの過去が繋がった時、驚きの真実が明らかになる。

小さな、優しい願いが大災厄への道を開く。

1. 主従関係と人間関係

今作の注目ポイントは主従関係人間関係です。
主人公の少女、フェルは屈折した性格をしていて容易に人を信じません。強い物言いで人を寄せ付けないのですが若き王、イザリオに目をつけられ望まない主従関係を築くことになります。
主君に反発する従者がどのようにして信頼関係を築いていくのか。2人が人としてどのように成長していくのか丁寧に描いています。

この関係性は主従なのか家族なのか。将又、信頼なのかそれとも親愛なのか……。恋愛という括りにしていますが一言では言い表すことのできない2人の関係に注目して欲しいです!

フェルとイザリオの関係以外にも周囲の人々との関係性の変化もあります。敵を作ることの多いフェルがどのように周囲の人々と関わっていくのか。
そして幼馴染デュランとの関係にも変化が訪れるのですが……。一般的な三角関係とは少し違うので作品を読んで是非驚いて欲しいです。(笑)

2. 神秘の時代からの変化

今作の舞台は神や自然というような神秘の存在を信じる時代から、ある程度の現象は説明のつく時代への移り変わりを描いています。
その象徴として剣からボルチャー(現代世界でいう火縄銃)への変化を重ねました。
フェルの故郷ウゾルクは剣の生成と土地に住まう神の存在を信じる、古い慣習の残る土地でした。そのせいで困窮し、時代に取り残された集落になってしまいます。
フェルはそんな故郷を愛することができず、ボルチャーを手に行動します。そしてまた故郷の人々から孤立してしまうのです。

世界の変容に変わる人、変わらない人の複雑な心境を描いています。

時代を経るとどうしても状況や生活は変わってしまいます。それを良しとするかどうかはやはり個人に委ねられていると思うのです。人は集団の中で生きていますが自分の人生を決めるのは自分でしかないので……。

また、今作では鉱石を資源としています。
技術革新による神秘及び自然破壊についても描きました。
フェル達を襲う魔獣という存在は神秘の存在であり、現代には存在しないはずのもの。それがあることをきっかけに目覚めてしまいます。その原因も是非読み進めて探って欲しいです。

3. 対比

今作のタイトル『鏡合わせのカルマ』には様々な意味が含まれています。きっと読む人にとって捉え方が変わってくると思います。

鏡合わせにしたものは同じもののように見えてじつは相反したものかもしれません。

正義と悪、優しさと残酷さ。愛と憎しみ……どれも近くて遠いもの。

誰かが正しいと思って行ったことが誰かにとっては悪だった。
誰かが優しさだと思って行ったことが誰かにとっては残酷なことだった。
愛だと思っていたものが実は憎しみだった。
その逆もあるわけで……。物事には様々な側面があるのだということを描きたいと思っています。
どの側面を選ぶかでその人の性質、人生が見えてくる。その面白さを伝えたい!

では業、カルマとは誰の「思いと行い」のことなのでしょうか。そんなことを考えながら読み進めて頂ければと思います。

優しい思いが残酷な結果を生んだと知った時、フェルはどのように受け止めるのでしょうか……。自分でも書いててハラハラしております。

以上、大まかに注目ポイントをまとめてみました!エブリスタにて投稿中なので是非、遊びに来てください。リアルタイムで追うとより楽しめると思います。
最後までお読み頂きありがとうございました!




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