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リリーコリンズが隣にいても平常心でブランチを食べるの巻。

先週の土曜日のこと。
元同僚の日本人の友達と久しぶりにブランチをする予定がありました。
今回は、トレンドのカフェやレストランが集まるNørrebro地域にあるThe Sixteen Twelve (https://www.instagram.com/thesixteentwelve/)に朝9時半集合。
予約なしでは入れないほどの人気なので、一週間前に予約したのですが、すでにこの時間か午後2時半以降しか空いておらず。
9時半ってもはやブランチというより朝ごはんですね。

ここで人気なのがこのアボカドをこれでもかというほどふんだんに乗っけたアボカドサワドーブレッドのターメリックエッグ乗せ。

@shapeandcolourbycoco

見るからにインスタ映えするプレートで、思わず写真を撮りたくなってしまう。カフェのオーナーによると、だれにとっても味も見た目もサイズも豪華な「Next level Brunch」というのをコンセプトにしているそう。
半地下にあるこのカフェは、小さめのテーブル5つと窓側カウンター席4つしかなく、こじんまりしている分、ホスピタリティ溢れた店員さんとおいしい料理が醸し出す優しく穏やかな雰囲気が充満してHappyになれるんです。

詳細は、私のInstagramアカウント @shapeandcolurbycocoでぜひチェックしてみてください!まだ作ったばかりのアカウントですが、まだ日本語の記事や雑誌には載ってない、ローカルに人気のカフェ・レストラン情報やデンマークの風景や家具を発信していますのでフォローしていただけると大変幸いです😊

話が少しそれたので本題に戻ります。。。

転職したばかりの週末でふだんより遅くまで寝てしまい、自転車かっ飛ばしてThe Sixteen Twelveに9時35分に到着。
レストルームで手を洗い席に戻って、いつものアボカドサワドーブレッドプレートを頼み、友達との会話を楽しんで10分あたりたったころ。

なんと玄関から見かけたことのある2人が入ってきました。
口が開いたままの店員さんの表情から、その2人が只者ではないことを再確認し、いったん冷静に記憶をたどり、
その二人がハリウッドスターとして、Emily in ParisのEmilyとして有名なリリーコリンズと旦那さんでありライター兼映画ディレクターのCharlie McDowellであることに気が付きました。
えええそんな2人がこの小国にいるはずない、と思いリリーコリンズのInstagramをチェックしたところ、シェイクスピアの傑作である「ハムレット」に出てくるエルシノア城としても有名なクロンボー城の目の前で二人で飛び跳ねているInstagram storyを発見。本物だ。
日本人の友達も無言でうなずき、二人の様子を凝視。
シュリアルなこの現象を理解するのに全神経を奪われ、
ぐうううううっと鳴るお腹の状態とは裏腹に食欲が皆無に。
食べることに集中できず、二人の会話を盗み聞きしながら、サワドーブレッドではなく隣にあるサラダをフォークですくってみる。
・・・
なんと二人も私たちと同じくアボカドサワドーブレッドプレートを頼んでいる。
"えっ! The Sixteen Twelveめちゃくちゃ流行ってるから、やっぱりCopenhagen Brunch Top10とかググって予約したのかな。それともAvocado smashed sourdough bread即決ってことは、やっぱりInstagramからかな"
と謎の推測力をフル回転して、チラ見。なんでなんでなんで二人がここにいるの!!!!!!!!!

ミーハーである私は、一期一会というコンセプトを(悪?)利用して
これまで東京でもデンマークでも
有名人に出くわす度に
「私大ファンなんです!」と本人に声をかけて、謎の自己紹介をしてきた。
今回も一期一会悪利用会開催したほうが良いかな、と迷っていると
リリーコリンズが立ちあがって私のテーブルの横を歩きレストルームへ。
ええええええ、ジーンズなんだ私服。CartierのアンバサダーしてるけどCartierアクセサリーは腕時計に絞って、ジーンズと合わせるんだと謎のリリーコリンズファッションレビューをしながら横目に彼女を観察。
あいにくレストルームは満杯で(というか1人分しかない小さいカフェです)、彼女が立ち止まっていると、デンマーク人女子が
「え、私先にトイレ待ってたんだけど」とリリーコリンズに一言。
。。。。。。!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
えっ彼女誰だかわかってますか。彼女リリーコリンズですよ、譲りなさいよとデンマーク人女子に向かって心の中で叫んでいると、
リリーコリンズ: 「あっごめんね。先に待ってたの気がづかなかった!どうぞ」と対応。
うわあああああああ、普通なんだ!こんなに有名でハリウッドスターでも普通で優しいんだ。普通の人なんだ本物は。と彼女の対応に関心。
なんだかほっこりした気持ちになりつつ、シュリアルな状況にドキドキもしつつ、彼女の"一般人的"な対応から、
"きっと、Emily in Parisの新シーズン撮影前に旦那さんとりょこうしているんだ、ふつうの人として異国の地で休息したいんだな"と
一期一会会開催をしようとしていた気持ちが徐々に徐々に薄れていきました。
周りのお客さんもカフェの店員も彼女を何度もチラ見はするものの、
誰も「サインください」「ファンです」って本人に声をかけずに
遠くからアボカドトーストを頬張る二人を見守っていました。

とここまで長々と書いてきて何が言いたいのかというと、
デンマーク人含め北欧の人々は
有名人がいるからといって、その人の大ファンだからと言って
本人にわかるようなリアクションをとったり、
サインや写真を求めたりせず、
"有名人も自分たちと同じ人間&彼らは今仕事ではなくプライベートの時間にあるのだから、そっとしておく"という心理を持っている人が多いのだそうです。

スウェーデン発の歌姫Zara Larssonも、過去のインタビュー動画で有名人だからと言ってストックホルムのレストランに自分がいても誰も騒いだりしない、と言っていたのを思い出しました。

それでも、トイレ使用権をリリーコリンズに主張したデンマーク人女子はやはり強いなあ(経験上デンマークの女子めちゃくちゃ主張が強いんです。。。)とおもいつつ、その後はブランチとカフェラテに集中できました。

皆さん、有名人に街中で出会った時どんなリアクションを取りますか。
こんなことから国民性が垣間見えるのっておもしろいな、と思った週末でした。

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