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「白は感受性である」 会員さまに聞いた本のこと Vol.2

「白は感受性である」
本日、ご紹介する書籍の冒頭です。このページを開いてすぐに心が掴まれてしまいました。
皆さん、こんにちは!co-ba hiroshimaスタッフです。

会員さまにご利用いただいている本棚の中から「オススメの1冊」をご紹介し、書籍を通して会員さまをご紹介する「会員さまに聞いた本のこと」
本日は第2弾!
ぜひ、最後までお付き合いください。
こちら随時更新予定です!

会員さまをつなぐ本棚

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co-ba hiroshimaでは会員さまにご利用いただいている本棚がございます。
こちらでは会員さまのお仕事にまつわるものや、興味がある分野の書籍
会員さまの人柄やスキルを紹介するカードを掲示し、会員さま間の会話やビジネスのきっかけとなる役割を果たしています。

このシリーズでは、そんな会員さまの本棚の中から「オススメの1冊」を
会員さまへのインタビューを通して紹介し、会員さまの中でどんなターニングポイントとなったのか紐解いて参ります。

本日のご登場は

本日、本を紹介していただくのはこちらの会員さまです!

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上本 寛子さん
CRUISE design代表
クリエイティブディレクター/デザイナー

コンセプト+ブランディングでくらしを見つめ、デザイン経営の実現を支援する「プラスアルファの価値づくり」を提供する上本さんの「デザインの答え」を意識するきっかけとなった1冊をご紹介します!

『白』

ご紹介いただいた1冊がこちら!

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『白』
出版年月:2008年5月
著者:原研哉
出版社 : 中央公論新社

日本文化の繊細さ・簡潔さを生み出し、支える美意識の原点--白。
それは、色であって色を超えたもの。短い文章にこめられた、白の美学。

意図的につくる「白」と恣意的な「白」

ーーまずこの1冊を手に取った経緯から教えてください!

この本は大学の卒論に用いるために手に取りました。
海外の大学に在学していた当時、欧米のグラフィックデザインと日本国内のグラフィックデザインの違いを論文にしようと考えていました。
その時、原研哉さんの著作ならと思ったのがきっかけです。
この本、巻末から読むと英訳がついているんですよ。
それが英語で書く論文に都合がよかったというのもあります…笑

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スタートから進んで会話をリードしてくださる…!
これは緊張しなくてすみそうです…笑

ーーこの本と出会う前後で、デザインについて考え方が変わった部分はありますか?

著者は「白」を色ではなく感じるものであるとした上で、欧米のデザインで用いられている「白」が意図的に作られているもの。日本人にとってのそれを感覚で捉える恣意的なものであるとしています。
この考え方で「白」という色に対する捉え方が変わり、現在まで繋がるデザインの1つの答えが掴めた気がしています。
それがどんなものなのかというかを言葉にするのは難しいんですが…

ーー日本では「白」の捉え方が違うのですね!
それは日本人のどういった考えがもとになってるんですかね?

私はこの本を読んで茶の湯が日本人の感覚に大きく影響をもたらしているのだと思いました。
例えば、茶室に水を張ったお盆が無造作に置かれていたとして、それだけでも空間の美しさを感じることが出来るのが日本人。そこに一輪の花が生けられることによって、空間が花で埋め尽くされるような広がりを感じることが出来るのも日本人の感覚です。
著者は「白」を不在を表現したものとして、存在を表すものがより印象的に内在させていると記していますが、茶道や日本美術などの想像を掻き立てる文化がこういった感覚の違いを生んでいると思います。

現在の仕事に繋がる価値観

ーー文化の形成が作品に与える感覚に違いを生むってすごい面白いですね!
そういった学びが現在のお仕事に生かされていることはありますか?

作品を受け取る感覚が違うのを意識できたことはすごく大きいと思います。
私自身海外での生活が長かったので、コミュニケーションはストレートなものが多かったのですが、日本人は会話の間や表現の違いでも意図を汲み取ることがある。それは文化の違いで、グラフィックデザインの色彩を用いた表現でも受け手の違いがある。それを学ぶことが出来たことですね。

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「抽象的なお話になるので…」とおっしゃっていましたが
分かりやすく伝えようとして下さっていて感動しました!

ーーそれをふまえて、今のお仕事で大切にされていることはありますか?

仕事をする上で大切にしていることにスティーブ・ジョブズさんの
「最も重要なことは、自分の心と直感を信じる勇気を持つこと」という言葉と考え方があります。
直感に勝るものはないという価値観は、日本人が色彩やデザインを感覚的に捉えるという本著の学びと通ずるところがあるのではないかと思います。
そうした考えから、新たな事業や新商品を開発された際にデザインで「プラスアルファの価値」を提供することが出来るよう、新たな挑戦をする方々のお手伝いをしています。

ーー本日はお時間をいただき、ありがとうございました!
最後に、仕事に対して明確な価値観をお持ちの上本さんがco-ba hiroshimaを選んでいただいた理由ってどんなものですか?

co-ba hiroshimaはオフィスを探しているときに見つけて見学に伺いました。
会員皆の距離が近いアットホームなところや、対照的に個室だけのビジネスライクなコワーキングスペースはたくさんあったのですが、仕事に集中出来る環境と皆さんとのコミュニケーションのバランスが感覚的にちょうどいいなと思いました。
「よりビジネスが加速する」というコンセプトが「プラスアルファの価値づくり」を提供するというCRUISE designの考えと通じるところがありますし素敵だなと思ったのが最終的な決め手でした。

スタッフも今回のオススメを書籍を読んでみました

この本を読む前後では目に映る「白」という色に対しての印象が大きく変わります!何気なく溢れている「白」を捉えるときに違った視点を持つことは感性を広げるという意味でもすごく大きいことだなと感じました。
デザインについて興味があったスタッフですが、こちらは手元に残したくなる1冊です笑
皆さまもぜひ、ご一読ください!

コワーキングスペースを詳しく知りたい!

今回はco-ba hiroshimaにある本棚の中から、会員さま「オススメの1冊」をご紹介しました。

インタビューを通して会員さまが「よりビジネスが加速する」というco-ba hiroshimaのコンセプトに共感していただいていることを、知ることも出来ました。
コンセプトに合わせた環境を提供出来るよう一層努力する決意を固めたスタッフでした。

こちら会員さまへのインタビュー記事は随時更新予定です!
お楽しみに!
会員さま間の会話のきっかけにもなっている、個性が現れる本棚を
足をお運びいただいた際はぜひご覧ください!

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