見出し画像

大人の学びは「順番を逆にする」と変わる!

大人になってからの学び直しが叫ばれるようになっています。

リスキリングやリカレント教育、アンラーンなどの言葉をよく見かけます。

私は学生時代よりも大人になってから学びの楽しさを実感するようになったので、「大人の学び方」にはかなり前から興味がありました。

最近読んだ安達裕哉さんの『頭のいい人が話す前に考えていること』の中で、「社会的知性」という言葉を知り、面白いと感じたので共有させてください。

まず「社会的知性」とは、アメリカの心理学者ダニエル・ゴールマンが提唱し、「他者との関係において高い知性を発揮する能力」を指すそうです。

それに対して、IQや偏差値、論理的思考、記憶力などの数字やテストで測れるものは「学校的知性」といいます。

社会に出るまでは、主に「学校的知性」を育みます。

しかし、社会に出ると途端に「社会的知性」を求められる機会が増えます。みなさんも身に覚えがあるのではないでしょうか。

学校で優秀な成績を修めていた人が、必ずしも仕事で成功していない原因はここに潜んでいるかもしれません。

学校の勉強は、社会に出たら役に立たないと言われるのも、これに通じると思います。では、私たち大人はどう学んでいけばよいのか。

安達さんは「順番を逆にすればよい」と明快に教えてくれています。「社会的知性」→「学校的知性」の順で学ぶということです。

社会に出ると、「社会的知性」を働かせる機会がたくさんあります。例えば、職場の人たちと協力しながらプロジェクトを進めること、外部と連携を図ること、接客やサービスなど、それぞれの職種によって様々です。

このどれもが「社会的知性」を働かせる場となります。そこで、上手くいくこともあれば失敗することもあるはずです。

この後が大事で、次に「学校的知性」で復習していくのです。

上手くいった要因はなんだろう?失敗の原因はなんだろう?また、同じような場面があったらどうすることが大切だろう?と。

そのままにせず、ちゃんと内省し、言語化し、次のアクションに落とし込み、自分のものにしていくのです。これを愚直にやっている人は意外と少ないと感じます。

さらに、書籍やインターネットで学びを深めていけば、成長も加速していきます。大人になって本を読んでいる人が少ないという調査データがある通り、やれば伸びるのにやっていない人が大半なのです。

私もこれを大いに実感しています。大学で学んでいるときはしっくりこなかったことが、小学校教員として働きながら「内省して学ぶ」ことで随分と身に付きました。

きっともう一度大学に通ったら、理解度は全然違うだろうなと感じます。学校での学びが役に立たないというより、私は当時、仕事に転用できるほど思考できていなかったのです。

順番をを逆にするだけで、学びは大いに役立つ知識として身に付いていく。それが私の実感です。

安達さんはこの「社会的知性」と「学校的知性」を行き来できる人こそ、本当に頭のいい人だと述べています。

つまり、「大人の学び方」で大事なのは、社会的知性を働かせて「実践」→学校的知識で「内省」この繰り返しです。

学んだことが役に立たないと悲観するのではなく、やったことから学んでいくスタイルに変えてみませんか。

人生は案外、順番を逆にするだけで好転していく。この本を通して、そんなことを考えました。

私も地道に頑張ります。ぜひ、一緒に成長していきましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。少しでもみなさんのお役に立っていれば幸いです。

気になった方は、ぜひ安達裕哉さんの本もお読みください。おすすめです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?