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ひとりの人として向き合ってみたら、嫉妬心や敵対心が消滅した

嫉妬心が強く、すぐに人を敵視してしまっていた私だけど、嫉妬心や敵対心との付き合い方が上手くなってきた実感がある。まだまだ嫉妬心も敵対心も人と比べれば強い方ではあると思うのだけど。

今年の3月か4月頃から、自分でも異常だと思うレベルで人に対する嫉妬が酷くなった。知らないひとのことはまず人を敵だと思うところから始まるし、同居人の口から出る名前全てが憎かった。自分がなんかおかしいということには前々から気づいていたけど、何故だか負の感情がとまらなかった。

なんとか嫉妬心や敵対心を押さえ込もうと、自分の醜い感情をみないフリをして頑張ってみたけど、心に余裕がなくなってくると自ら醜い感情に対峙しにいってしまうから、みないフリは決して良い対策方法とは言えなかった。

でも最近では、意識してやっていたというわけではないのだけど、一人ひとりを別角度から見ることで嫉妬心や敵対心を鎮められるようになってきた。

また嫉妬心や敵対心に悩まされてしまったときのために、具体的な事例を書いておこう。

これは昨夜実際にあったことなんだけど、昨夜急に同居人が「一人旅に行ってくる」と言い出した。突然何故? と思って聞いてみると、数ヶ月前に関西に引っ越した友人と揉めてしまい、直接会って話に行ってくるということだった。揉めたと言っても一方的に怒らせてしまった感じらしいのだけど。

すかさず私はいつもの癖で「なんなのそいつ、かまってちゃんしてんなや」と思ってしまった。でも、わざわざ関東から関西まで直接会いに行くと言い出すレベルで大切にしている友人なのだからと、一旦冷静になって、別角度から状況を見つめ直してみた。こうやって冷静になることができるようになったのがまず成長。エライ。

いつもとは違った角度で見てみると、怒らせてしまった相手方の少ししんどそうな状況が見えてきた。その人は結婚を機に関東から関西に引っ越して、仲の良い友達から離れ、全く知り合いのいない地に投げ出されてしまっている。事情は知らないが、その人は今1滴もお酒が飲めなくなってしまったらしい。そんなことなど露知らずの仲の良かった友人たちから酔った勢いで毎週電話がかかってくる。そして、追い討ちをかけるように、自分が関東にいた頃よりいつも遊んでいた友人たちは頻繁に会っているようだと分かり、自分は邪魔だったのだろうかと思ってしまっている……。

話を聞いて状況を組み合わせて考えてみたら、最初は「かまってちゃんしてんなや」なんて思っていたことなんて嘘みたいに、嫉妬心や敵対心が消滅した。むしろその人にめちゃくちゃ感情移入してしまい、私が同じ立場でも絶対同じことしてしまうなって思った。

私は今まで、人のことを理解しようとしていなかったのだ。理解なんてしてやるかと強情になっていたのかもしれない。理解しないとずっと嫉妬心や敵対心のような負の感情に悩まされ続けることになってしまうのに、強すぎる負の感情がそれを邪魔していた。

人を敵視する前に、ちゃんと一人の人として向き合って、理解しようとする姿勢をもつことが、嫉妬心や敵対心から解放されるということにつながるんだな。

まだ一瞬ピリッとしてしまうし、反射的に嫉妬心を抱いてしまうけど、そこは少しずつ慣れていけばきっと大丈夫。少しずつ負の感情から解き放たれて行けたらいいな。

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