
「たっぷりの余白、温かなつながり、心地よい刺激に満ちた学びがある暮らし」4月開校の4ヶ月コースについて
みなさんこんにちは!
フォルケホイスコーレの学生とともに、漁師町で暮らしながら生き方を探求するChange Makers' College(以下、CMC)。
2023年4月16日から、8回目のCMCの4ヶ月コースがスタートします!
昨年度は10名の個性豊かなメンバーが参加し、
前半の2ヶ月は、デンマークのフォルケホイスコーレからやってきた4名のメンバーとも、生活を共にしていました。
(この記事を書いている私も10名のうちの一人でした🙋♂️)
来年はどんな4ヶ月になるのか、今から楽しみです!
募集中のコース概要をまとめたので、ぜひご覧くださいませ。

4ヶ月中たらふく食べられます。
書き手
川田涼平
CMC7期卒業
現在運営としてCMCに関わる。

Change Makers' College(CMC)の4ヶ月コースとは?
これまで5年間で53名が卒業してきたCMCの4ヶ月コース。
昔ながらの暮らしが残る陸前高田市広田町を舞台にした、より良く生きることを探求する学び舎です。
この学び舎では、自分や社会/自然にとってより良い
自分のあり方、人との関係の育み方、社会との関わり方を
クラスでの学びにとどまらず、シェアハウスでの共同生活や地域での暮らしを通して探求していきます。
地域の人が作った野菜を食べ、使った排水が歩いてすぐの海に流れ出す、
自然とのつながりや循環を身近に感じる環境。
他者との深いつながりや、安心できる距離感が自然と育まれる共同生活。
自分に向き合うためのたくさんの余白と、あなたを信じ寄り添うファシリテーター。
4ヶ月という長い時間をかけて、自分や社会の持続的なあり方に気づき考えていきます。
2023年からのコースでは
前半二ヶ月でデンマークのフォルケホイスコーレの学生とも暮らしをともにし、
卒業後の1週間、希望者はデンマークのフォルケホイスコーレでの研修に参加することもできます(※デンマーク渡航は9~10月を予定していますが、情勢を加味して変更になる可能性もあります)。
暮らしの様子
2つの古民家を拠点に共同生活をするCMC。
また、徒歩圏に音楽室やアトリエ、バーがあります。
コンビニや居酒屋のような便利なお店がないからこそ、どれもこれまでの移住者たちが手作りで作った施設です。
予定もお店も何もない余白に戸惑う人も、徐々に自分なりの余白の使い方を知っていきます。
こうした日常から、自ずから何かを選び、つくる感覚を得ることができます。



ご近所さんからのお裾分けの野菜で溢れて、調理の仕方に頭を悩ませることもしばしば。
美味しく食べるため試行錯誤しながら、料理のレパートリーが増えていきます。
魚もよくもらうので、自然とさばけるようになります。初めは興奮気味に取り掛かってますが、後半になると慣れた手つきでお手の物。本当に美味しいんです。
暮らしの中で、生きるための知恵が育まれていくことを感じます。


ごはんをたんまりご馳走になったり
クラスの紹介
A subject・・・必修クラス。カレッジ参加者は、リレーションシップコースとソーシャルエデュケーションコースに分かれます。
B,C,D subject・・・選択クラス。コースに関係なく誰でも選択でき、多様なテーマで、体験をベースにクラスが進みます。広田に暮らす移住者や町民が、コーディネーターとしてそれぞれのクラスを実施します。
対話をベースに進行するA subject
リレーションシップコース、ソーシャルエデュケーションコースは共に、対話と理論を元にそれぞれのテーマを探求していきます。
リレーションシップクラス
リレーションシップクラスで探求するのは、「関係性のデザイン」です。
現代では地域活動の減少や、仕事の分業化に伴って、人や社会とのつながりを感じる機会が少なくなっているのではないでしょうか。
広田町の暮らしの中で強く感じるのは
幸せや豊かさは個人だけで作られるものではなく
周囲の人々と織りなす、豊かで複雑な関わり合いの中から満たされる部分も多いということです。
自分自身のことを探求し続けることも大切ですが、そこに加えて、他者や社会と自分らしくつながるにはどのようにしたらいいのか?
ということを探求していきます。
コミュニケーション理論や、異文化理解、日本文化、
友人関係、親子関係、家族関係や恋人関係、コミュニティと個人のあり方など
幅広いテーマから関係性を扱っていきます。

テーマが変わることもしばしば

幅広いテーマを取り扱います。
ソーシャルエデュケーションクラス
ファシリテーターは、デンマークから日本に移住し2年半陸前高田の保育園で働いていたトリーネ・ヴィレモッセさんです。デンマークの大学でペダゴーを学び、専門資格を所有しています。
ペタゴーは「社会教育者」とも呼ばれるデンマーク発祥の国家資格で、
一人ひとりの個性に合わせた豊かな社会生活を実現するための教育や環境づくりのスペシャリストです。
クラスではペダゴーの持つマインドセットやスキルを、対話や体験を通して理解していくだけでなく、
何が好きで、何が得意なのか、どんな価値観や考え方を持っているのか、何に感情が動くのか、
などあらゆる角度から自分自身のことを探求します。



五感をたくさん使うB,C,D subject
選択クラスでは五感をフルに使うアクティビティがたくさん行われます。
過去に行われてきたのは
・電子機器を持ち込まず、二泊三日を森で過ごすクラス
・身近にある野草を採集して料理を作り、食について考えるクラス
・ビーチクリーンで拾ったものでハンドクラフトをし、環境や暮らしに思いを馳せるクラス
・鹿を捌く、秘密基地を作るなど、自然を全身で感じるクラス
・映画や絵本などのストーリーに触れ、自由に創作するクラス など…
広田町の自然をフィールドに様々な切り口で、多様な体験から多くを感じ、学び取っていきます。


エコクラフトクラス

ネイチャーダイブクラス

普段できない気付きに巡り合える人も多いです
4ヶ月中のイベント
広田町には、運営するNPO法人SETのメンバーが20人ほど移住しています。彼らもまた4ヶ月間共に暮らす仲間であり、シェアハウスに遊びにきたり、新しいことに一緒に巻き込んでくれたり巻き込まれてくれたりします。

2022年のコースからは
デンマークのフォルケホイスコーレから4人のメンバーが広田にやってきてくれました。初めのうちは不安な共同生活でしたが、一ヶ月も経たないうちにすっかり仲良くなります。
異文化の人々との生活は、日本人だけでの生活では得られない気づきをもたらしてくれます。
そして、言語や文化の壁を超えて分かち合い、共に生きられることを教えてくれます。


当たり前になっていたCMC生との時間の尊さも、思い出させてくれます
8月には修学旅行に皆で行きます。昨年は岩手県内を周りました。
手紙でしか予約が取れない宿、「苫屋」。
囲炉裏を囲み、夜遅くまで語り合って、かけがえのない時間になりました。

そして卒業展示会(紫陽祭)と卒業セレモニー。
「紫陽祭」は、自分たちが暮らしていた古民家を展示/イベントブースにして町の人にも見にきてもらいます。前日は文化祭の準備のような雰囲気でした。


長かった4ヶ月も締めくくり。
これまでの時間に思いを馳せて、大切にしていきたいことをアルバムに残していきます。
タイムカプセルもしっかり埋めて、それぞれの道へ。

替え難く尊いものでした
その他のnoteでもCMCを様々な角度から切り取って紹介をしています!
もしよければご覧ください☺️
過去参加者の声
過去に参加された方の体験記やインタビューの一部をご紹介したいと思います!ぜひご覧ください☺️
▼2021年4月〜8月に参加した仲村智里さん
▼2020年10月〜2021年2月に参加した有田麻梨奈さん
▼休学をして参加する学生さんもたくさんいます
2023年4月からの4ヶ月コース 募集概要


最後に
ご覧いただきありがとうございました。
ここまでこの記事を読んでくださったあなたは、
生きづらさを感じているかもしれません。
より良い暮らしや生き方を模索しているのかもしれません。
やりたいことを探していたり、なんとなく今にモヤモヤしているかもしれません。
いずれにせよきっと、今ここに辿り着いたあなたは、
生きることに一生懸命で、諦めずに豊かな人生を生きようとしている
素敵でたくましい人だと、私は勝手ながら思っています。
生き物は他の命をいただきながら
自分の使いたい方向にそのエネルギーを使う権利を持っています。
だからこそ、「より良く生きる」ことにエネルギーを向けているあなたは
ゆっくりだったとしても、より豊かな方向に人生を向かわせてあげることができると、私は信じています。
4ヶ月という長い時間をかけて
ぜひ存分に、いろんなことを感じて、考えて、仲間といっぱい話して、自分がこれからどう生きていこうか?
ということに、自分の身を委ねてあげてほしいと思っています。
人によっては勇気のいる決断かもしれません。
だから説明会に限らず、1on1でも今現在のことや未来のことを相談してもらえたらと思います^^
何か感じることがあった方は、HPからお気軽に相談してくださいね。
説明会や面談でお会いできることを楽しみにしています!
ご覧いただきありがとうございました!
CMCホームページ
Change Makers' College広報部
川田涼平
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