読書記録その10
読書記録も10本目となりました。
今回の書籍
『ブルシット・ジョブの謎』酒井隆司
ブルシット・ジョブとは
bullshit jobs、訳すと「クソどうでもいい仕事」で、完璧に無意味で不必要で有害でさえある仕事と雇用の形態と定義される。言い方を変えれば、あってもなくてもクッソどーでもよく、むしろあらゆる意味でダメージを与えるおしごととなる。
そして、クッソどーでもいいうえに、あったらやばい仕事であるにもかかわらず、させる側は正当化したり取り繕ったりする必要性も感じている。
ブルシット・ジョブの5類型
取り巻き(ささいな仕事で上司等を喜ばせようとするための仕事、ゴマスリとか太鼓持ちとかいわれるヤツ)
脅し屋(高圧的に人に何かを強要させる仕事、虎の威を借る狐)
尻拭い(組織の欠陥を起因とする穴埋め要員、雑用的な)
書類穴埋め人(必要性が感じられない書類への押印、いわゆるお役所仕事)
タスクマスター(わけわからない肩書きを持った人と仕事)
ブルシット・ジョブの発生要因と問題点
発生要因は雇用・被雇用の関係と資本主義で、組織人として働くことを要求されることが多い日本では特に多く見られる。
問題点としては給料は高いが、生産性が皆無であることであり、ブルシット・ジョブワーカーの対極にいるのが、生産性が高いが給料が安いエッセンシャルワーカーである、とされている。
ブルシット・ジョブを減らすためには
本文にはベーシックインカムによって、生産性の低い仕事を減らせると書いてある。
私個人としては、働き方改革の推進とDX(デジタル・トランスフォーメーション)がブルシット・ジョブ殲滅への一歩となると考える。ペーパーレス化によって無駄な印刷作業・ホチキス留め・集計作業・社内便のやり取り等が消える。さらに無駄な残業の削減で、必要な業務に集中して労働資本を投下することができるうえに、空いた時間で+αのスキル・知識を身につけ、さらなる生産性の積み上げも期待できる。
率直に思ったこと
今働いている会社は業種の関係もあるかもしれないが、ブルシット・ジョブが多すぎる。何をするにも書類、書類、書類……といった具合に。おまけにヒューマンエラーも多発する要因となっている。
売上管理や給与計算など、金が絡むところは人力に頼らず、システムに頼るべきであるのだが、如何せんバブル経済のイケイケの時期を社会人として過ごしてしまった昭和レトロのオツムをお持ちなのか人が無理をすれば何とかなると思っているようだ。
と、若干の愚痴も入りましたが。。。
ちなみに、学習塾であるにもかかわらず、仕事を押し付けられまくって大学で単位を取れず、留年した挙げ句退学してしまった学生講師がいて、かつ残業代を請求しようにもそれをさせないような雰囲気を出していて、そこの人たちは1年間残業代ゼロで働いていたなんて校舎が同じ会社にあったようで。何が恐ろしいって、それがまぁ社長が仕切っている校舎って話だってさぁーww(オズワルドの伊藤っぽく読むことを推奨)
っと失礼。ただ、このブルシット・ジョブのヤバさを社会全体で理解しないと日本は終わりますね。
・・・というわけで今回は以上です。
ではでわ
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