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創業57年の「くればぁ」が「くればぁ」であり続けるために、ミッション・ビジョン・バリューにこめた思い

2023年、株式会社くればぁはミッション・ビジョン・バリューを新たに制定しました。また、これに合わせて、コーポレートサイトを新設しました。

私の父(現、会長)が会社を創業したのが1966年、57年前です。その父が社訓・社是としてずっと大事にしてきたものを、私たちは受け継いできました。

これらは今でもくればぁの根幹となっている価値観ですし、これをガラッと変えるわけではありませんが、この60年の間に時代は移り、社会の様相も変わりました。

私が社長になり3年以上が経ち、これまで通り大事にしていきたい価値観とともに、これからの時代にもっと大事にしていきたい価値観もあると考えるようになりました。

これからの社会を見据えて、10年後、20年後にもつながる会社のカルチャーとしていくために、社訓・社是を継承しつつ、ミッション・ビジョン・バリューとして新たに「くればぁの想い」を言葉にしました。

くればぁコーポレートサイトより


【ミッション】
地球に優しく、街に優しく、人に優しく。

これは、くればぁという会社の存在意義です。最近はパーパスと言ったりもしますね。

創業の頃、約60年前は高度経済成長期でした。その当時は、「何のために会社があるのか」と言われたら、「利益を出すこと」というのが最初にあったと思います。企業が利益を出して成長することが、日本の経済を強くし、社会への貢献につながっている時代だったと思います。

2023年、時代は令和です。変わらず今も、会社にとって利益は重要です。

ただ、利益を出すだけだったら、どの会社で仕事をしても同じではないでしょうか。利益というのは、その会社らしい付加価値が乗った分の経済的対価だと思います。その付加価値は、社員一人ひとりが生み出すものです。

社員のみなさんがくればぁを選んでくれて、ここで長く勤めてくれています。それは、他の会社とは違う存在意義があるからだと思っています。それをきちんと言葉にして、明確にすることが、仕事をする上で重要な価値観になっていくはずです。

そして、その価値観に人が集い、仕事を通してお客様や取引先さまに伝え、会社を離れれば家族や友人にも伝えていく。そうして、くればぁの存在意義が広く世の中に知られていく。ミッションを掲げることで、その第一歩になれたらと思っています。

<地球に優しく、街に優しく、人に優しく>というのは、やや漠然としているかもしれませんが、くればぁは本気でそうありたいと考えています。

例えば、産業廃棄物の減少を始めとした環境問題への取り組みは、言葉にしなくても当然のようにこれまでも取り組んでいます。ただ、やっぱり、将来世代への宣誓という意味でも、しっかり言葉として掲げることが必要だと考えています。

SDGsで掲げられているのは、環境問題だけではありません。人権や公平性が守られ、ウェルビーイングや暮らしやすさが尊重される社会づくりも重要なテーマです。

例えば、防災という1つの社会課題に対して、くればぁではこれまでのメッシュ加工の技術を発展させ、防災分野の商品開発を積極的に行っています。

街や人がより幸せになっていけるように、世の中の課題に目を向け、自ら解決できることへチャレンジしていくことが、くればぁのミッションだと考えています。


【ビジョン】
頼りになる「くればぁ」。

ミッションを実現し、会社として利益も生み出し、会社は存続していかないといけません。そのとき、会社がどういう方向を目指すのか、どういう形でミッションを実現していくのか、ということはとても重要なことです。

それを言葉にしたものがビジョン、<頼りになる「くればぁ」。>です。

会長がくればぁを創業したときからずっと、「困ったときのくればぁと言ってもらえるような会社にしていきたい」と言っていました。それは古くからいる社員にとっては、耳にタコができるほどに聞いていたことだと思います。

それを実現するため、父は社訓として、「それでよいのか・これでよいのか・もっと良いことないか」という3つの自問自答を社員に問い続けてきました。

実際に、私が社長に就任してからも、「くればぁさんは頼りになるね」と言ってくださるお客様がたくさんいることを実感しています。これは、すでにくればぁの会社に根付いたカルチャーであり、社員のみなさんが心がけて体現している価値観なのだと思います。

メッシュ素材の専門性や高い縫製技術を最大の強みとして、お客様の製品を支えたり、防災といった社会の課題を解決できる商品を自社開発しています。

これからもずっと、お客様からも地域や社会のみなさんからも「頼りになる」と言っていただけるように、真摯に仕事に向き合っていきます。


【バリュー】
自分のため、仲間のため、社会のためをひとつのことに。

ミッションとビジョンを実現していくために、私たちくればぁの社員が日々意識して、仕事に取り組んでいくべきことがバリュー、行動指針です。この姿勢で仕事に取り組み、習慣にしていくことで、「頼りになるくればぁ」が本物になっていけると思います。

<自分のため、仲間のため、社会のためをひとつのことに。>というのは、それぞれは当たり前のことに聞こえるでしょうし、実際にその意識で仕事をしている社員は多くいると思います。

特にくればぁの社員は、助け合おう、支え合おうという「仲間のために」の意識が強いと感じていますし、それはとても誇らしいカルチャーです。

それに加えて、「自分のために」という仕事における自分の意思や、仕事を通して地域や社会に貢献するという高い志も持っていきたいと思います。

ただ、 ふとした時に、自分に余裕がない時に、それができなくなってしまうようではダメです。

また、自分のため、仲間のため、社会のためという3つのことをばらばらに考えるのではなく、すべてを叶える1つのこととして仕事において実現することは、とても難しいことです。

だからこそ、現状に満足せず、今よりもっと良くしようという意識が重要です。それはもともとあった3つの自問自答であり、新たに定めたビジョンです。

特にこれからの時代においては、「社会のため」というのはとても重要な意識だと思っています。だからこそミッションで「地球に優しく、街に優しく、人に優しく。」と掲げました。

世の中の課題に目を向け、自ら解決できることへチャレンジする。誰かが解決してくれる課題かもしれないけれど、くればぁでできることはないかと自問自答していく。そんな心構えで、私たちは仕事に向き合っていきます。

くればぁには、3つの自問自答とともに創業以来ずっと会社に根付いている価値観として「3つの禁句(経験がない、難しい、出来ない)と前向き志向」という社是があります。これが徹底できているからこそ、これまで60年も長く会社を続けてこられたのだと思います。

「3つの禁句と前向き志向」からもう一段目線を上げて、<自分のため、仲間のため、社会のためをひとつのことに。>というバリューをくればぁのカルチャーにしていきたいと思っています。


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