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偏差値40代の商業高校から、一般受験で地元国立大学の理工学部に合格した話

 


1. ご挨拶

 こんにちは、伊藤と申します。記事をご覧いただきありがとうございます。この記事では、私の高校生活と受験に関するお話を書かせていただきます。拙い文章ではありますが、最後まで閲覧いただけると幸いです。よろしくお願いします。
 2~までは私の過去のお話、~は受験のお話となります。
 私がこのような記事を書くに至った理由は、私と同じような状況にある高校生の力になりたいと思ったからです。私が受験をするとき、私と同じような境遇の方に関する情報があまりにも少なく、参考にできるものが全くありませんでした。そのように、困っている高校生を救いたいです。また、高校生だけを対象にしているわけじゃありません。高校選択を控えた中学生にも読んでいただきたいです。

2. 自己紹介

 私は地元小・中と進学したのち、公立商業高校を卒業し、現役で同じく地元の国立大学に進学しました。大学では商業ではなく、理学に関することを学んでいます。

3. なぜそのような進路を選んだのかについて

 そもそも、私は中学校で進路決定をしたときに大学進学をすることなど考えていませんでした。高校で資格を取得して、どこかに就職をしてしまえばいいと思っていました。ではなぜ大学進学を意識したかと言うと、親戚に大学受験を終えた人がおり、その方から受験に関する情報などを聞き私も挑戦してみるかと思ったためです。高校に入学する前の春休みだったと記憶しています。

3.1. なぜ一般受験をしたのか

 なぜ一般受験をする必要があったのか、これが最初に出る疑問ではないでしょうか。 商業高校から大学に進学する人は現在多く、私の高校では卒業生の3割程度が4年制大学に進学していました。しかし、私は順当にいけば進学できる立場の人間ではありませんでした。
 というのも、商業高校で大学進学をする人は基本的に「指定校推薦」という制度を使用する必要があるためです。これの何が問題かというと、指定校推薦を使用して進学できる大学のほとんどは私立大学しかないことにあります(私の高校では、すべて私立大学でした)。商業高校からは、基本的に私立大学にしか進学できないと言ってもいいでしょう。しかし私立大学というのは、とてもお金がかかる大学なのです。私の家庭にそれを支払えるほどの金銭的余裕はありませんでした。であれば、私が進学できる大学は国公立以外なくなってしまうわけです。でも、国公立大学は基本的に一般受験(共通テストなどを受験しなければいけない受験方式)をしなければいけません。
 したがって、私は「大学に進学したいなら、一般受験以外の選択肢がない」という状況にあったのです。商業高校の教育ルートに乗っていたところで、大学に行くことはできなかったわけです。
 

3.2. 商業系から理系に進んだ理由

 この理由は二つあって、一つは私が商業科目が好きになれなかったということ、もう一つは、物理のある分野に関する研究に非常に興味を持ったから、というものです。
 商業科目と言うのは基本的に暗記をしていかなければならないのですが、私は暗記があんまり好きではないんです。厳密にいえば、理由の不明確な暗記が苦手なんです。数学の公式は、必ず証明がありますよね。だから覚えられるんですけど、商業の科目と言うのは基本的に「これはこういうものだから」と割り切って覚えるしかないんです。これがどうしても私には向いていませんでした。また詳細を記載するのは記事の趣旨がずれそうなので避けますが、物理学というのはまだまだ分かってないことがたくさんあります。私はそのわからないことを解決したいと思ったのです。もちろん、合わないといっても授業の内容は理解できていたのですが、それ以上の興味を持てなかったのです。興味を持てない事を大学でも行うというのは、なかなかつらいものがあります。なぜなら大学は研究機関であり、対象の学問に対して自ら探求していく必要があるからです。
 好きという感情だったり、興味だったりというものは非常に人を大きく突き動かす原動力になります。だからこそ、商業科目が好きになれなかったこと、物理の研究に興味があったことというのが、私にとって商業科から理系に進むことを決定することになった理由だったのです。

3.3. 中学校時代の話←重要です!!

 これがとても大切です。なぜかというと、私の中学校時代がなければこのような経歴を歩むことは絶対になかったからです。というのも、私は中学校時代勉強が大嫌いで、勉強することや、苦労すること逃げていました。でも結局、後回しにしてきた苦労は非常に大きいものとなって、自分に返ってきます。
 
数学って何言ってるかわからないし、どれだけ勉強してもできない科目、というのが中学校時代の私が数学に対して持っていた認識でした。そのようにできないことをできるようにするというのは非常に労力がかかるし、もしその労力をかけてもわからないのだったら、最初からそんなものは行わないほうがましだと私は考えていました。また、私の通っていた高校は正直言ってあまり頭がよくないです。なので、ろくに勉強をしなくても合格してしまいます。ほかの高校では無理です。となれば、私が商業高校に進学するのは必然です(もちろんこれだけの理由ではないです。先に書いたように、資格を取りたいという動機もありましたし、就職をしたいというものもありました)。
 つまり、苦労することから逃げていたために、私は商業高校に進学することになったわけです。なぜなら数学を頑張ってできるようにしておけば、いっぱい進学の選択肢があったからです。しかしこの苦労の後回しは、いつか自分に返ってきます。なので、もし中学生の方が読んでいただいていたなら、今頑張ってください。そして、未来の自分を楽にさせてあげてください。

4. 高校生活・受験について

 本題です。ここでは、高校時代の私の行動や、どのように勉強してきたかを記載させていただきます。

4.1. 先取り学習と情報収集←重要です!!

 受験勉強において大切なことは主に二つ、一つはどれだけ周りの受験生と差を離すことができるか、もう一つは、どれだけ受験に関する情報を得ることができるかということです。
 前述したとおり、私が大学受験することを決心し、勉強を始めたのは高校に入学する前の春休みです。これは非常に良い判断だったと私は今振り返って思います。なぜなら、先取り学習は受験勉強においてとても大切な要素だからです。先に進めば進むほど、周りの受験生と差をつけることが可能です。また私はこの春休みの期間で、数学という学問が実はやればできるものなのではないか、という認識を持つようになりました。というのも、参考書に書いてあることを読めば何をしているかがわかるからです。中学時代あれほど苦手だったのは、理解しようとすることをあきらめているからだったのだとそこで気づきました。この結果、私は高校が始まっても、昼休み・授業間の10分休みもずっと机に向かい、数学の問題を解いていました。あまりよくないですが、廊下を歩くときもずっと参考書とにらめっこしていました。ちょっとやりすぎな気もしますけど、これくらいやらないと多分合格しなかったです。それに加えて、家ではなるべく受験に関する情報をYouTubeや知恵袋などのサイトを使用して収集しました。具体的には、参考書はどれがわかりやすいか、どのような計画を立てる必要があるのか、どのような問題を受験本番で解く必要があるか、などのことです。このようなことは、やはり一人で知ることが難しいです。ただ、情報の数はある程度絞った方がいいです。つまり「このYouTuberがこの前おすすめしていた参考書は自分に合っていたから、今後はこの人の情報に重きを置いていこう」「このサイトがおすすめしていた勉強方法は自分に合わなかったから、今後はちょこちょこ見る程度にしよう」などという風に、精査していく必要があります。なぜなら、あまりにも情報を詰め込み過ぎてしまうと、かえって悪影響を及ぼしてしまう可能性があるからです。
 先取りすることによって、周りの受験生との間に大きく差を開かせることができるし、適切な量の情報を適切に手に入れることで、自分だけでは知ることのできない事を知ることができます。だからこそ、先取りと情報収集が大切です。

4.2. 高校での過ごし方←重要です!!

 ここでは主に商業高校から一般受験をする人に対して、高校生活をどのように送ってきたかを書きます。大切なことは、どれだけ自分の勉強に時間をどのようにすれば最大化できるのかを第一に考え、それを実行していくということです。
 数学に関していえば、数学Ⅰまでしか授業がないし、物理・化学と言った授業はそもそもカリキュラムに存在すらしない、というのが商業高校の授業体制です。これは、商業高校が資格取得を主にしていることからきています。しかし、これでは到底一般受験を行うことはできません。そのため、ほとんどすべてのことをひとりで学習していく必要がある、というのが商業高校から一般受験を行う高校生に強いられることです。先にも記述した通り、私は昼休み・10分休みもずっと参考書とにらめっこをしたり、問題を解いたりしていました。でも、これでは多分時間が足りないと思います。なので、本当はよくない事ですが、私は授業を聞かずにずっと自分の勉強をしていました。それは決して一般科目(国語や数学など)だけでなく、専門科目(情報処理や簿記)の時間でも行っていました。ただこれは注意が必要で、やらなければいけないことを破棄してまで自分の勉強を進めてもいいわけではありません。つまり、授業の最終目標として全商資格取得をする必要があるのであれば、それは取らなければいけません。なぜなら、これが取れないとたいていの場合は補修などの対象になり、返って自分の勉強に対して使用できる時間が削られてしまうからです。これはあきらかに自分の勉強に対して使える時間が減ってしまっていますよね。したがって、授業内でしっかりと内容をすべて理解するなどをしておいて、やらなければいけないことは先にやっておかなければいけないのです。私の場合は、一年生の間に三年間の簿記の内容はすべて終わらせてしまいました。もちろんこれは一般科目でも同じことが言えます。補修などがある科目は、その対象にならないようしっかりと勉強しておかなければなりません。
 目先の使える時間を使うことで、自分の使える時間が実は減っていた、というのでは本末転倒です。これは自分の勉強に使用できる時間が最大になっているとは言えません。したがって、そのような事態に注意して、受験勉強に充てられる時間を最大化していくことが大切です。

4.3. 勉強方法

 さて、肝心なのは勉強方法です。ただこれはあくまで一例ですから、人によってあうあわないがあると思います。したがって、実際にこれをやってみて、だめだったらほかの方法を探していただけると幸いです。ただこれは非常に長くなってしまうので、以下の記事で紹介します。

5. さいごに

 ここまで読んでいただき本当にありがとうございました。一人でも多くの高校生や中学生の方々のお役に立てれば幸いです。

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