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ときめくものに囲まれて。
つい先日、
朝から実家で母と、庭の物置の中身を中心に整理&ゴミ出しをした。
身体を悪くしてからは出来なくなってしまったけど、父が庭仕事をする人だったから。
そういった道具がとにかく沢山。
元気に動き回れる頃は、子供たちの車が増えた時に自ら庭を潰してコンクリートを打って、駐車場を増設してくれた頼もしい父だ。
もう使わないもので、せっかくの物置を圧迫し続けるのも勿体ない。
スッキリさせて、母屋の道具を移して母屋もスッキリさせたい!!
涼しい秋を持ちたかったけど、
『今年は秋が無くてそのまま冬らしい。
夏、雨が少なかった分、今年はドカ雪かも知れない…』
なんて、周りで嫌過ぎる天気予報をささやきあっているので…
1日で終わるものでもなし。
そう思って母娘ふたり、まだまだ外は暑いけど、互いの尻を叩き上げながら立ち上がったのだった。
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『今、もういつ死んでも良いくらいの準備をして、残り10年くらいは心穏やかに楽しく暮らしたい。』
『執着から解き放たれて、自分で自分の後始末をしていきたい。』
両親は60代前半、まだまだこれから。
子供としては、あと10年とか言わないで。
そんな風に寂しくなるけど。
親兄弟、同世代の知人を私より沢山見送ってきた。
残された人、モノも私よりたくさん見てきた。
そして、散々周りを巻き込んだ上で、我欲と執着に身を滅ぼし、沢山の荷物と問題を、下の代に残していった人達に、苦しめられ続けてきた当人として。
両親は最近やっと、全てでは無いが、様々なしがらみから開放された。
このタイミングでそういう考えになるのは、自然なことなんだろうと思う。
命は有限、そこに年齢は関係ない。
心配事や気がかり、やらなければならないことを抱えていては、今を心から楽しめない。
重たい気持ちと過去は、ちゃっちゃと不要な荷物と一緒に後始末しちゃって。
私と同じでお部屋づくりが癒やしの母だから、
ときめくモノに囲まれて、これからは軽やかな気持ちで日々を暮らしてほしいと思う。
![](https://assets.st-note.com/img/1693301443006-5SGS4uvXSL.png)
家には長い年月、その時々で生活を助けたれど、もう使わないもの。
殆ど使われなかった、人からの頂き物。
子供や孫に買い与えたもの…
母娘揃ってモノに感情移入をしてしまうタチだから、本当に厄介だ。
しかも、母は娘が言うのも何だが、センスが良く物を丁寧に扱うからどれも新品同様、素敵なものばかりで捨てるのがもったいないと思ってしまうものばかり。
処分が捗らない。
でも、そうも言っていられない。
『物質を楽しめるのは生きている人間だけ、好きなものに囲まれて生きられるのは幸せなこと。』
いつきが『またモノを増やしてしまった…』と反省していた時、同じくモノが好きな母がくれた言葉だ。
そんな考え方の母だから、軽やかな心で、今の母がときめくモノに囲まれて過ごして欲しいと思う。
と、言っても。
モノの廃棄にも手間とお金がかかる。
父の介護もある中で自分では中々手が回せないし、かと言って子供に頼るのも申し訳ない…
いつもながらの無用な気を回して、回収業者に依頼する、なんて母が言うから。
そんな事を聞いては、ドケチ根性のいつきはやらねばなるまい…
ゴミ処理場への自己搬入。
引っ越し、処分の難しいもの、粗大ごみの大量処理の強い味方だ。
これまでも、人生の節々で大変お世話になっている。
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本当は大量の植木鉢も積みたかったけど、
重たいから次回…
![](https://assets.st-note.com/img/1692854325721-LojEw2lXfU.jpg?width=1200)
材質様々にも関わらず60kg→360円。
業者さんに頼めば楽かもしれないけど、お金もかかる。
本当にありがたいことだ。
手放し難いものも沢山あったが、無くなってしまえばその質量分以上に心が軽くなった気がした。
雪の時期を迎える前に、引き続き頑張ろうと思う。
![](https://assets.st-note.com/img/1693014917906-4ssIMswNOS.png)
やっぱりモノは、寿命を全うさせたと思えるくらいに使い倒して、傷んだら潔く感謝して捨てる。
そう出来るのが一番良いと思う。
でも、
人ひとりが長いようで短いこの人生の中で、使い潰せるものなど、そう多くは無いだろう。
ライフスタイルや好みだってどんどん変わって、付き合う道具も変わっていく。
若い頃はときめきより、コスパ重視で気軽にモノを買っていた。
結果、ときめかないモノに囲まれて、そういったものは次第に使わなくなり、眠らせることもしばしば。
人生の節々でライフスタイルの変化や引っ越しにより、沢山の心苦しい断捨離を経て、モノとの付き合い方、考え方も変わってきた。
今は、ときめくモノを厳選して迎え入れる、
そして大切なものほど率先して使うことを心掛けている。
日々、暮らしに快適と、心に彩りを与えてくれる素敵なモノたちに感謝を。
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笑顔になっちゃう実家の玄関。
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