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[エッセイ]きょうだいという鏡に映る自分−−『やなせたかしおとうとものがたり』を読んで

きょうだいという関係は、単純に定義するのが難しいものだ。

「やなせたかしおとうとものがたり」を読んで、改めてきょうだいとは何なのか、深く考えさせられた。
やなせたかしは、弟に対して深いコンプレックスを抱いていたという。弟が優秀であるがゆえに、自分は劣っていると感じ、周囲からもその差を意識させられていた。

さらに、弟が若くして戦死したことで、その存在はやなせたかしの中で一層大きなものとなった。

私は三姉妹の長女だ。1歳半下に双子の妹がいる。
彼女たちもやなせたかしの弟のように非常に優秀で、地元では「頭のいい双子」として有名だ。子どもの頃から、私は「双子ちゃんのお姉ちゃん」として扱われてきた。

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