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中年おじさんの転職活動顛末記③

この中年おじさんの転職活動顛末記は、どちらかというと中年おじさんより、これから中年に向かっていく世代向けの記事です。

前々回と前回の記事も合わせてご覧ください。

10年後の解像度を高めよって言いたい前々回

スキルの価値は下落すると言いたい前回

この中年おじさんの転職活動シリーズはここで完結させようと思います。
1次面接で落ち続けた結果、正直自信を失いかけていました。
いったん時間をおいてみようかなと思ってみたり、ちょっと弱気になり始めた。
そして落ち続けていると、面接しながらも「こりゃダメだな」って感じ始めてしまい、特に質問もせず早めに面接を切り上げたりもした。

そんな中いつものごとく、自分が苦手な質問の「5年後どうなっているイメージですか?」が聞かれたとき、いつもは差しさわりのない経理としての5年後を語っていたが、なぜかその時違うことが頭に浮かんだ

経理としてほぼやれることはやってきた中で、5年後といえば、結局今の繰り返しである。つまり5年後も10年後も何も変わらない
あえて言うなら、効率化によりスピードがアップして、事業部に出す資料もちょっと細かく分析されているくらい
経理というものはそういうものである。飛躍的に何かが成長しているとか、事業が拡大したりとか起きないものなのである。
経理以外もコーポレート部門ってのは大体そんなものではないだろうか?
地味ではあるが、経理という仕事はちょっとずつ改善を繰り返しながら成長して継続することが大切なことでもある。

でもその時はなぜか、いつもは経理の枠に閉じて語っていた5年後の自分を「こういうことをやったら会社の成長も加速していくと思うのです。なのでその仕組みを作って自分が会議体も含めて運営していきたいです。」
と経理としての自分を一切語らなかった。
なぜだろう・・・
落とされすぎて頭がおかしくなっていたのだろうか

ただ、ここで話した5年後のことは日頃から頭の中にあったことで、こういうことができる会社っていいよなぁなんて思っていたことを言ったまでである。
とてもスケールは小さいが、それは会社を支えるコーポレート部門としてのビジョンだったと思う。

この話をするようになったら鬼門の1次面接を次々と突破し、最終的に4社から内定をもらうことになったわけだが、これはすべての会社に通用するようなやり方ではなかった。

やり方としては、
①会社としての課題を示す。
②解決のための組織や会議体を自分が企画して運営する。
これをわりと具体的に話す。
でも課題があっても②の解決する組織がすでにあったり実行されている会社だと、これは必要なくなる。
これが必要な会社か不要な会社かは、その場で面接官が教えてくれるか、もしくは選考結果という形で返ってくる。

スキルで勝負していた時は、若いできるやつらとの競争に埋もれてしまっていたが、ビジョンを語ることができ始めて、ようやくほかの候補者との違いを見せることができた。

3回にわたって書いてきたこの記事ですが、この記事で伝えたいことは
「ビジョンを持とう」
ということかな

ビジョンって書くと難しそうだが、そんな身構えなくてもいい
日頃から自分が見てきたことに対して、「もっとこうだったらいいのに」って考えることが大切なんだと思う。
実際に自分が面接で話したのは「こうだったらいいのに」って話をブラッシュアップしたものに過ぎない。

それでは最後にまとめさせていただきます。
中堅の皆さん
中年になる前にぜひとも知っておく、またはやってほしい。

① 10年後の解像度を高めよう
② そのスキルの価値、下落してきます!
③ ビジョンを語れるようになろう。

私が伝えたいことはこの3つです。
過去に戻れるなら10年前の自分にこの3つを伝えたいと思います。




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