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『就活』と『教育』の矛盾

4月になって、そろそろ就活について考えないといけない時期になった。

 HSP対策や面接対策やエントリーシートの対策など自分の今までの人生が
見られ、そこから競りにかけられる。人生が企業の求めるような充実度と優秀度から大企業や中小企業に振り分けられる。そして、年収で行くと、下は200万円で上は約1000万で、様々でまさに漁港に上げられた魚たちが、どこの店に買われて、どういう値段で買われるかを決める競りと同じだ。そこにはっきりと言って人権はない。そんな世界だ。

 そして、その就活に求められる人生の充実度や優秀度というものは、単に学歴が良いだけではダメらしい。そこに加えて、生徒会長や部活キャプテンなどの管理職経験。バイトのマネージャー経験や、ボランティア活動などの課外活動などアメリカのように課外でどんなことをやって何を成し遂げたのかが必要となる。また、その際に自分の中の長所や短所といった個性を問われる。
 
 しかし、これは今の学校教育では到底無理な要求だ。

 なぜなら、現在の学校教育では、「右を向け」と言われたら右を向き、「走れ」と言われれば、走らなければならないような教育方法だ。言うてみたら、ペッパー君工場のようなものだ。そんなペッパー君に「あなたの個性はなんですか?」と聞いても「すみません。よくわかりません。」と言われるのは目に見えてる。
 そんな、教育の中でただ単に、『勉強をすれば報われる』、『国公立大に行けば人生安泰だ』と、教師に洗脳されるが如く言われ続けてきた君たちが急に個性を言われてもそれは無理に決まっている。あたりまえだ。テニスの練習を今までしてきた人たちに、急に、お偉いさんの前でダンスをしてくれと言ってるようなもんだ。
 
 そして、挙げ句の果てに就活では何十社も受けて、自分を全否定されてメンタル病んで体調を崩す人も少なくない。

 でも、そんな君たちにこの言葉だけ。このことだけは忘れないでほしい。

 あなたは、あなたの40年以上という大切でかけがえのない時間を何に使いたいのか。選ぶのは、大企業ではなくあなた自身であるということ。

 あなたが、もしも今大学4年生でこの記事を読んでいるのであれば20年以上。高校3年生であれば18年の月日をかけてあなたたちは成長した。では、社会人生活は何年かかるか。今、誰とは言わないが検討師の岸田さんによって65歳から70歳まで引き上げられた時代だ。つまり約40年以上もの時間を社会人として使っていくことになる。その時間をお金に換算して1日を1円として換算するといくらになるのか。

 約14,600円だ。

 お金に換算すれば任天堂スイッチも買えないし、風俗もヘルスの40分コースがやっとでソープは行くことはできない。それでも、そのお金は1日を過ぎれば1円消えていく。増えることは絶対にない。
 そのお金を使えるのはあなたしかいない。そして、そのお金を使って何をするのか。それを自分自身の軸に置いて、考えるのだ。
 考え方を今まで学んで来れなかった。仕方ない。だから、考え方がわからない場合もあるだろう。それは、あなたのせいじゃない。教育が悪い。
 就活で求められていることを教育機関は養ってくれない。そこに矛盾や格差が生まれてしまっている。そして、その考え方や進み方は高い金を払わないと教えてくれない。つまり、いわゆる上級国民がいつまでも下の国民が頑張って作り上げた美味い汁をすする構造を壊したくないのだ。
 それでも、私たちがそんな状況を打破できるツールがただ一つだけ存在する。誰でも学べて誰でも手に入れることのできる最強の武器があるのだ。
 
 それが歴史だ。

 日本は、2000年以上続いている時間の中で多くの英雄や偉人が存在する。そして、日本に限らず世界においてもそうだ。その英雄や偉人はまさに1万なんて数字では表せれないだろう。その中から自分にとってのバイブルや教科書を見つけるのだ。彼らは、1000年や2000年経った今でもなお、名前が残っており、しかし、その分だけの苦悩や修羅場をも乗り越えてきた者たちだ。そんな彼らはあなたにとってまさに大先輩であり、あなたが歩みたいと思ってるレールや道すじを作ってくれた恩人だ。そして、現代の技術によって、彼らの情報を教科書として読むことができる。そんな最高で最強の教科書を読まないのは、大損がすぎる。さらに、現在成功していると言われている人たちは、全員歴史を知っている。
 
 だから、歴史を学べ。歴史から自分を知れ。自分を知ることで、やりたいことを見つけろ。人に値踏みや競りにかけられていいほどあなたの40年という時間は、安くないのだから。

 



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