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第23話 50代サラリーマン リスキリングに挑む。

「新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に対応するために、必要なスキルを獲得する(させる)こと」

人事部から「リスキリング」の研修メニューのご案内。自分で選んで受講せよとのこと。

ありがたい話。活用しない手はない。

ただ、(わが社も含め)世の中の企業の動きを見渡してみると
経営からの「どのような会社に生まれ変わろうとし、そのために社員にどんなスキルを身につけてほしいか」のメッセージはあまりない。

「VUCAの時代、世の中どう変わるか分からないから、いろいろ自分で勉強して!特にDXは苦手だから・・・」的な経営者のメッセージに聞こえる。

某総合電機メーカーは「IT企業からDXカンパニーへ」と標榜するが、外部からみると何が違うのか理解に苦しむ(社員の方、理解されているならスミマセン)。

新聞でも「リスキリング」の活字が躍るが、「AI研修をオンラインで〇〇〇人に実施」的なものが多い。

日本のトップランナー(?)として取り上げられる日立グループですら、開示資料によると従業員1人当たりの年間教育投資額は57,700円・・・。

アマゾンのような「米国内の物流拠点で働く従業員75万人を対象に大学授業料を全額負担(1,300億円)」といったダイナミズムや”夢”はない。

欧米の優良事例を日本に”形”だけ導入するコンサルの得意技が見え隠れする。

(年齢的な問題もあるが)リスキリングでバージョンアップした自分が、数年後、今の会社で働いている姿がイメージできない・・・。

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