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認知症重度になっても食べて、話ができるといいな

医療的な認知症末期は7段階に分けられています。段階7: 非常に重度な認知機能の低下
(重度あるいは後期段階のアルツハイマー病)これはアルツハイマー病の最終段階であり,患者は環境に反応したり,会話したり,最終的には体の動きを制御する能力を失う。 この段階でも,単語や文章を口にする場合がある。
この段階の患者には,食事やトイレの使用を含めた,ほぼ全般に渡っての日常介護が必要である。 微笑んだり,手助けなしに座ったり,頭を正面に向けて保つことができなくなる場合もある。 異常な反射反応をとるようになる。 筋肉が硬直する。 嚥下に障害が出る。
と以下のサイトにかかれています。

この段階までくるとできることはもうないのでしょうか?もう変わらないのでしょうか?
西洋医学的な方法しか知らなかった今までの私なら、変わらないが答えでした。でも!脳幹アプローチというこどもの発達を遊びで促す勉強を続け半年。この段階の方にこの発達の方法を使えるのではないか?

実際に4人の方に実践してみました。
この段階だと独語(日本語にならない音などを一方的につぶやいている)、口腔ジスキネジア(常に口をもごもご動かしている)、身体は硬直し表情も乏しい。というのがお会いしたときの第一印象です。これは医学的な評価。
脳幹アプローチから見ると「一番敏感な口を一生懸命動かして世界を感じたいのだなぁ。身体からの入力が入りにくく不安定で、身体を固めてなんとか横になっておられるのだなぁ」となります。原始反射が亢進していることも多いですが、それは身を守るため。

そこで、脊椎のマッサージ、手を握ってもらったりマッサージ、足裏や足指をマッサージ。私が新たしく取り入れた方法はそれだけです。

でもやってみると驚きの変化が起こります。
・簡単な意思疎通ができる(明日ご家族さんこられますよ→「明日家かえるんか?」)
・視線が合う、笑顔がみられる
・一連の飲み込み動作がスムーズになり、口で取り込みゼリーなどが食べられる
・童謡が一緒に部分的に歌える

もちろん、マッサージ後の言語や嚥下の訓練は旧知の方法を用いた上でのリハビリにはなりますが、こんな風に変わることがあります。しかも、他の医療スタッフから何故か最近意思疎通が図れるとか、流涎が減ったとかいう声も伺えるので、一瞬の改善でもないようです。御本人の潜在能力を発揮しやすい身体の土台作り。

在宅、施設、病院。色々な場所で暮らす方々が少しでも人と関わる喜び、食べる喜びを最後まで感じられますように。そして、周りの方々がその方と過ごす時間を楽しめますように。

お読みくださりありがとうございます。
素敵な1日になりますように。
あお

https://note.com/clever_eel645/m/m221b6c74baac 

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