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卒業までに殺して 六章 アタシだけに殺されて

【あらすじ】
 金髪教師、工藤悠希は屋上にて自身のクラスの女生徒の飛び降り自殺を食い止める。しかし、理不尽に怒られ、限界を迎えた悠希は「だったら殺してやる」と返す。少女はその言葉に目を煌めかせた。悠希が発砲した弾は外れ、腰が抜けた悠希が「一年分の勇気を使った」と語ると、少女は「来年殺して」と願う。
 そんな少女に悠希は「卒業までに殺す」と約束して見せる。
 また、女装男子やラッパー志望の少女らと共に『ナイトクラ部』を設立する。
 そこで、「社会の普通」からあぶれてしまった少年少女が、夢や人との関わりを通して、普通を強要する社会でどう生きるのか模索し、成長していく物語。


【本文】
六章 アタシだけに殺されて

 年始、実家に帰ったアタシは、リビングのコタツで餅を啄ばみながら、ずっと考えていた。当然、椎名の事だ。取り敢えず「一日一種類紅茶を飲め」と言ったので、しばらくの間、正確には、三が日は紅茶店が休業なので丁度新学期の日まで、は安心だろう。
 三つ目の餅を食べ終わって、ぐーたらしていると、忙しそうにした母さんが通りかかる。
「ねぇ、母さん。アタシが子供の頃って、どんなだった?」
「なに? 改まって、気持ち悪いわねぇ」
 母さんはうっとおしそうに返してくる。それを無視してつづける。
「ちょっと、気になって」
「あんたは本当に手が付けられなかったわよ。ヤンキーとかなら、警察とか先生に任せられるけど、あんたは非行少女って感じだったわね。知らない間に東北まで行ってた時は度肝抜かれたわよ」
 呆れたように肩をすくめて母さんは語る。
「そんなに?」
「ホント、何考えてるのかわかんなかったし、わけわかんない問題ばっか起こすし……」
 母さんが説教モードに入りそうだったので、逃げるように自室に向かう。
 自室に避難し、ベッドに寝っ転がりながら、自身の過去を思い出す。
 母さんが言う通り、アタシは非行少女だった。バイクで暴れまわるとか、派手な喧嘩とかはさほど無かったけれど、家出、深夜徘徊、タバコ、パチ屋。
 なんであんなことしていたのだろうか。
 多分、アタシは「何者か」になりたかったのだ。「子供」という一括りではなく、社会に、世界に何かを残したかった。
 だから、人に迷惑をかけない範囲で、非行と呼ばれることをして、心を埋めていたのだ。
 その果てに、夜中、アタシを撮ってくれる謎のカメラマンが現れて「これで君は世界に残り続けるね」と、一番かけて欲しい言葉をくれた。
 その後は、随分マシになったと思う。
 椎名は、何者になりたいのだろうか?
 少し埃っぽい、古本屋みたいな匂いのする自室で、彼女の未来を夢想する。

 お正月休みは光のごとく速く過ぎ去り、早々に三学期が始まる。気怠い体を引きずりながら、教室に入る。
「悠希ちゃんあけおめ~」
「ハッピーニューイヤー!」
「悠希先生正月太りした?」
 生徒達からは各々、新年の挨拶を投げかけられる。
「ハイハイ、あけましておめでとう……ちょっと、誰か悪口言った?」
 クラスは新年からいい雰囲気で稼働できそうだ。
「あけおめ! 悠希ちゃん! 年賀状届いてた?」
「あー、届いてた届いてた。ってか、なんでテメェはアタシの住所知ってんだよ」
 そう、アタシはお正月明け、実家から帰ると今時めったに見ない年賀状が届いており、更にそれが馬鹿一号からの熱烈なラブレターで戦慄したのだった。
「悠希ちゃんの事なら何でも知ってるぜ!」
「流石にお前……引くわ」
 馬鹿二号がドン引きしながらツッコミを入れる。
 うん、普通に怖いし、キモイ。
「なんでもいいけど、急に押しかけて来たりしたら一日中殴り続けるからね」
 大方、職員室の連絡網の書類とかから漏れたのだろう。あんまり考えると怖いし、別に喧嘩なら勝てそうだからいいけど。
 未だに落ち着きのないクラスを鎮めるべく続ける。
「皆も、何時までも正月気分じゃダメだからね。アンタ達ももう直ぐ上級生だから……あー、なんかこのセリフ嫌いだわアタシ」
 アタシは自身が高校生の頃に言われた台詞をまんま復唱しようとして、胸糞悪くなってやめた。
 その様が都合よく映ったのか、生徒達はドッと笑い声を上げた。


 年始初っ端から全開で授業させられ、ヘトヘトになりながらサボり部屋に避難する。マジに正月で体力無くなったかもしれない。
 部屋に入ると何時もの如く、椎名がソファに座っている。
 アタシも彼女の隣に座り、グダ~ッと力を抜く。
 部活と言い張りながら、こうして、教師と生徒二人きりで何をするでもなく座って、奇妙な時間が過ぎていく。
「アンタ、別に無理してこなくていいのよ。叶もいなくなったし、美波もレッスンで来れない事が多いし、やることないでしょう? アタシはサボりに来てるだけだから」
 少女は首をひねりながら考える。
「無理……してるわけじゃないけど、なんで、ここに来たいんだろう?」
 唸りながら言う彼女は、ひざ掛けを揉みながら、また見せた事の無い表情をした。
 一緒に居ればいるほど、知らない顔が現れる。
 多分、アタシは彼女を、理解したつもりだったのだろう。正しく「つもり」。表情や、服装、好きな事が無いという事、そういう表面的なことに囚われて、それがこの娘だと解釈している。
 やっぱりアタシは教師失格だ。
 でも、せめて、彼女が何者になりたいのか、理解しようとしなければ。それが、アタシと言う人間が出来る事。
 広い空き教室、小さにソファに二人で腰かける。暖房が、ピンクのメッシュの入った彼女の髪を揺らす。

 それから三ヶ月、土日も含めて毎日、アタシ達は部室で言葉を交わし、件の紅茶屋まで共にし、一種類ずつ試しては「渋い」だの「苦い」だのと文句を垂れては笑いあった。
 それは春休みになっても同じで、何かと理由をつけてはあの紅茶屋に足を運んだ。
 いい大人が、生徒と一緒に何をしているのかと言う話だ。バーの事業を拡大させ、大成功を掴んだ友人からも、「関わり過ぎ」「教師に向いていない」と言われた。
 実際その通りだと思う。社会に反骨している子供大人が誰かに何かを教えようだなんて。
 でも、アタシは、千繰椎名を理解したかった。
 大人だからとか、教師だからとか、倫理とか、モラルとか、そういうのではなくて。ただ、一人の人間として、彼女を知り、関わり、変えたいのだ。

 昔アタシが変われたように。


 桜も満開の頃を迎え、春休みももう終わる。
 明日から新学期だというのに、今日もアタシは椎名と紅茶屋で種類を試した。
 年度が代わっているはずなのに、彼女は「殺して」とは言わなかった。けど、死を懇願していた時の方が、彼女は生き生きとして見えた。
 花の香りが風に舞う中、帰路に就く彼女に手を振る。
「ん、明日から二年ね。気をつけて帰りなさい」
「うん、バイバイ」
 彼女の背中は酷く小さく、遠く見えるのだった。

 次の日。

 百種類目の紅茶を飲もうという日、彼女が二年生になるという日に、彼女は学校にも紅茶屋にも、姿を現さなかった。代わりにいたのは、新入生の女子数名。自己紹介だの親睦もかねて来たのだろう。アタシの近くの席に座って、探り探りの会話を始める。アタシは、この時期の新入生達の、まだ距離間の掴めていないぎこちない会話が好きだ。いつもなら耳を澄まして聞き入っていただろう。けど、そんな気分にはなれなかった。
 一人で、二人分のアールグレイを飲み干し、何処へ寄るでもなく帰宅する。味は、本当にごくありふれたアールグレイだった。
 帰宅してから、雑念を流すようにいつもより丁寧にシャワーを浴び、脱衣所に出てバスタオルで髪と体の湿り気を取る。バスタオルからはやたらとフローラルな洗剤の香りが香ってきた。
 シャワーから上がり、フェイスタオルを肩にかけ冷蔵庫を開ける。
 中に入っていたのは、スト缶が一本と、チャンジャのパックが一つだけだった。アタシはベッドに腰かけながら、そいつらを詰め込み、明日に備えて無理に寝ようとする。
 いっぺんにアルコールを摂取したからか、クラクラする。
 なかなか寝付けなかった。

 夜中、目が覚めた。スマホの画面を見ると教頭から緊急で電話があった。

 昨日から、千繰椎名が行方不明になったらしい。
 春先でテンションが上がっているのか、丁度数日前にヤクザの抗争だかで、銃撃事件の情報もあったため、今日の昼頃から、学校も捜索隊も出動して探しているらしい。そして、その上で見つからないとか。

 やっぱり、昨日、彼女は帰ってはいなかったのだ。

 「責任問題」だと、電話の奥で教頭が焦った声を上げる。

 本当に、本当に腹立たしい。そろいもそろって大人達は、誰もあの娘を見ていない。あの娘の苦悩も、思考も、何もかも理解していない。理解しようとすらしていなかった。
 しょうもない理由付けで、繋ぎとめた気になっていた。
 アタシは喚き続ける教頭の声を無視して電話を切り、上着代わりに近くに脱ぎ捨ててあった白衣を羽織る。
 引き出しの奥にしまった鉄の塊を上着の胸ポケットにしまう。

 夜の街を駆ける。駆けながら、考える。

 これ以上、なにが出来たのだろう。
 それなりに関わり、尽力してきたつもりだ。話し、笑い合い、視線を交わらせ、同じものを共有し、変わったと思っていた。
 でも、実際は、何も変えることは出来なかった。
 虚しさだけが、胸の内を支配する。
 とにかく、探さなければ、見つけて、言葉を交わさなければ。

 まず、叶がラップの練習をしている、アタシの知り合いが経営しているライブスタジオに駆け込む。
 叶はアタシが駆け込んできたのに、目を丸くして、出迎えた。
「せ、先生。久しぶり」
「えぇ、久しぶり。叶、椎名知らない?」
 アタシは口早に用件を伝える。
「し、椎名なら昨日見に来てたよ。なんか、『会いたくなった』だってさ」
 アタシの焦りっぷりに、少したじろぎながら、答える。
「どこ行ったか知らない?」
「……先生、それ、マジで言ってるの?」
「マジってなにが!」
 思わず大きな声で叫んでしまう。
「はぁー……先生、何があったか知らないけど、ちょっと頭冷やした方が良いよ」
 叶は盛大に溜息をついて、ジト目でアタシを見つめてくる。
 どういうことだ? 叶が知るわけが無いという事か?
 頭の中がこんがらがって、冷や汗がとまらない。
 頭を抱えて考えるアタシに呆れたように、叶はアタシの元から離れて行った。
 クソ、考えていても時間の無駄だ。叶が駄目なら美波だ。

 美波のダンススタジオもギリやっている時間か?
 叶から聞き出すことは諦め、走って、走って、美波の通っているダンススタジオに向かう。美波は、レッスンが終わったのか、丁度帰ろうとしている所だった。
「悠希ちゃん⁉ どうしたの?」
 アタシは、肩で息をし、驚く美波に縋って尋ねる。
「美波っ……しい、な、知らない?」
「椎名ちゃん?」
「あの娘っ、いらく、らって……」
 走りまくったからか、上手く呂律が回らない。それでも伝える。
「悠希ちゃん……本気で言ってるの?」
 美波も、叶と同じような言葉でアタシを疑うように見てくる。
「本気って何が!」
 泣きそうになりながら、アタシは喚く。
 わからない。本当にわからないんだ。あの娘がどこへ行ったかなんて。
 この半年で、あの娘は、変わってくれていると思っていた。けど、来なかった。最後の日に、来てくれなかったんだ……。
「叶も……そう言って……なんでっ……」
 今までのすべてが徒労に終わりそうで、アタシは思わず崩れ落ちる。
 そんなアタシを美波は慌てて支えて、少し後ろめたそうな顔で答えた。
「悠希ちゃん。俺は、椎名ちゃんの居場所を知ってる。多分、叶も知ってると思う。でも、ここで悠希ちゃんにそれを教えたら、本当に取り返しのつかない事になると思う。だから、悠希ちゃんは、悠希ちゃん自身で椎名ちゃんを見つけなきゃならない」
 彼は、子供に言い聞かすみたいに、でも真剣そのもので、言葉にする。
「アタシ自身で?」
 そこに何の意味があるのだろう? アタシ自身であの娘を見つけて、そこに何の意味が生まれるのだろう?
 考えても、考えても、わからなくて、呆然とする。
 そんなアタシの背を撫でながら、美波は語る。
「じゃあ、ヒント! 悠希ちゃんは俺や叶を変えてくれた。前を向かせて、背中を押してくれた。それは、椎名ちゃんも例外じゃないと思う」
「だって、変わらなかったから椎名は、行方不明に……」
 美波の言葉に、アタシは言い訳する子供みたいに否定する。けど、そんな事お構いなしに彼は続ける。
「けど、変わったのは俺達だけなの?」
「……」

 その言葉で、風が吹いたような気がした。思わずアタシは絶句する。

 そうだ、変わったのは、アタシの方だったんだ。
 子供の味方。優しい大人気取り。理解しているふりをする。そんな教師を演じる中で、感じた事があるだろう?
 人と人が関われば、どうやったって、変わっていく。
 出会い、別れ、ぶつかり、悩み、すれ違い、そうやって人は変わっていく。
 なのに、なんでそんな簡単な事に気づけなかったのだろうか?
 初めから、アタシ達のあいだに論理的なものなんて一つも無いのに。
 気づいた時には立ち上がって、走り始めていた。美波は走りゆくアタシに、「ファイト!」と、一言かけてくれた。

 アタシが椎名と過ごすなら、どこがいいだろうか?


 夜桜が舞う中、走って学校に向かう。途中で何度も口の中に花びらが入っては吐き出した。ヒールが折れて、思いっ切りスっ転んで、また足を怪我した。それでも、走った。邪魔なヒールは置いてった。
(これで違ったら、アタシ本当にろくでもないな……)
 自嘲気味に笑いながら、アタシは学校の裏口、フェンスの破れたところから侵入する。
 東棟、最果て、追いやられたみたいな隅っこの教室。
 アタシは扉を蹴破り、胸元から取り出しだした凶器を構えながら駆け込む。
「おい! 椎名!」
 椎名は、ちゃんといた。教壇もたれかかりっていたのだろう体制で、こちらを振り向く。
 彼女は特に驚いた様子でもなく、心地よさそうに鼻歌を歌っていた。
「センセ、やっぱり来てくれた♪」
「アンタの考える事なんてわかるわよ」
「……」
 何も言わず彼女は頷く。
 夜の学校という静寂が二人を包み込む。
「殺してほしいんでしょう?」
 アタシの言葉に、期待し、目を輝かせる椎名。
 アタシに見つけて欲しかったんだろ?
 自惚れた事を思ってしまう。
「うん、お願い♪」
「でも、撃てるのは一発、アタシだって怖いんだから」
 クスクス笑って見つめてくる椎名。
 教壇を挟み、彼女の前に立つ。期せずして、あの日と同じ立ち位置になった。
 鉛の塊を持ち上げ、狙いを定める。

 彼女は、目を閉じ、心地よさそうに笑った。
 重い引き金をひく。
 撃鉄が弾を叩き、夜の学校に爆音が鳴り響く。

 弾は、彼女の真上、頭すれすれを通って、教室後ろの黒板にめり込んだ。  
 千繰椎名は、銃声から数秒遅れて、ペタリと地べたにへたり込む。
 アタシは座り込む彼女に向かって、いたずらっぽく笑いかけた。
「外れちゃった。また、来年ね」
 啞然としていた椎名は、口をわなわな震わせて叫ぶ。
「ずるい! 当てる気なかったでしょ!」
「あったよ、スレッスレだったでしょ?」
 嘘だ。あるわけなんてない。
「こんな距離で当てられないとか下手くそ!」
「フフ、銃なんて普段使わないからこんなものよ」
 アタシは、楽しかったんだ。
「なんで余裕そうなの~⁉」
「大丈夫、今回は二回目だし、そんな気力使ったわけでもないわよ。またいつか殺してあげるって」
 ナイトクラ部とかいう馬鹿げた部活の顧問をすることが。
「ホントに?」
「ホント」
「ホントのホント?」
「あぁ、マジもマジ、頑張って射撃の練習しとくわ」
 千繰椎名という一人の生徒と過ごす時間が。
「約束だからね?」
「あぁ」
 彼女は打って変わって目を輝かせた。

 あぁ、アタシは、この娘に生きて欲しいんだ。理解とか、矯正とか、そんなんじゃなかった。

アタシの隣で、つまらない話に付き合って欲しいだけ。
また彼女の為に何処へ行こうか頭を悩ませたいだけ。
彼女を乗せて、ドライブをしたいだけ。

ただ、生きていて欲しいだけ。


 その為なら、どんな欺瞞や詐称にまみれたって良い。彼女の心情なんて知った事か。
 それに、誰かを惚れさせるのはアタシの得意な事だろう。元売れっ子キャバ嬢の本領見せてやるってもんよ。
 薄暗い、東棟の部室。なんだか少し明るくなった気がする椎名に尋ねる。「そういえば、アンタ、なりたいものとかないの?」
「わかんない」
「ま、そうよね」
 そりゃそうだ。大抵の高校生は、自分が何になりたいとか、将来の夢とか、まだ決まっていないんだもの。
 そういう意味で、
「アンタ、今時のJKねぇ~」
 ちょっと羨むような声で、告げる。
「今時?」
 多分、意味は伝わっていない。
 けど、それで良い。
 頭の中がぐちゃぐちゃになりながらも、大事な事だけ心に誓う。
 やっぱり、ただの小市民に拳銃なんてものは扱えない。その証左に自分でも思考がまとまらないくらい胸が高鳴っている。それともこれは、別の理由なのだろうか。
 月光が覗く窓から空を見上げると、春の大三角が輝いている。今度は、星を見に行こうか。帰りは桜でも見て回ろう。
 非情だろうが、無情だろうが、アタシは椎名に生きて欲しい。
 彼女が望まなかろうが、アタシの願いとして、生きて欲しい。
 清閑な夜の学校でアタシは吐き出した。
「だから。椎名。たとえ死にたくたって、勝手に死ぬのは許さない」
 以前よりは女子高生らしい表情になった彼女は、不満げに口を尖らせ抗議する。
「そんなの私の勝手じゃ……」
 アタシは、もう一度彼女に拳銃を向け、その言葉を遮る。


「アタシに、アタシだけに、殺されて」                                         
                            (完)


※本文はこれにて完結です。読んでくださった方、ありがとうございました。


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