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自己紹介という無理ゲー

面接のどの部分が苦手か、色々な人に質問すると「自己紹介」という人が結構います。確かに自己紹介って難しいですよね。
大抵、自己紹介って面接の冒頭に求められるけど、この時点で相手(面接官)がどんな人かなんてわかってないわけです。(先に相手が自己紹介してくれることも多いけど、それはたいして助けにはなりません。だって、求職者側が同じような内容で話せばいいってわけなじゃい)
・名前
・(学生なら)学部・学科・専攻など
くらいは当然言うべきですが、
・果たしてどの程度の時間話すのが正解か?
・いきなり部活や趣味の話をしていいのか?
・どんな学習をしてきたかを話すべきか?
・職歴があれば、どの程度の内容を話すべきか?
など、今自分が求められているのがどの程度なのかって、難しいですよね。
ゼミの内容とか、職歴とか、話し出すと、それは後で聞かせて、と言われる場合もあるでしょう。
私は仕事柄、数えきれないくらい自己紹介をする機会がありましたが、TPOがわからずに自己紹介をしたら、絶対に失敗する自信があります。
そして、冒頭に自己紹介を求められることには、更に大きな危険があります。
ただでさえ緊張しまくっているのに、もしここで失敗したらその後の展開がグダグダになってしまうことも多い。
気持ちをすぐに切り替えられるといいんですが、それが苦手な人も多いはず。
私は滅多に自己紹介を求めません。
替わりに、○○さんですね、と確認して始めることが多いです。
自分が認識している順番と違う求職者が目の前にいることもあるので。
20,000回も面接をしていれば、ドタキャンされて次の人がもう来てて、慌てた担当者が、ちゃんとそのことを伝えずに面接に送ってくる、なんてことは決して珍しいことではありません。

もし、自己紹介を求められたら、名前と学生なら学校の情報、それから、ひとつだけトピックを入れてみてください。
そのトピックは、自分という人間を一番表していること、と考えてみたらいかがでしょう。
それは部活やスポーツかもしれないし、今学習していて、すごく楽しいことでもいいし、職歴があれば、自分にとってやりがいのあった業務のことでもいいです。
ただし、説明は短めに。ここで長々と説明を始めてしまうのはNGです。
「私は小学校の3年からずっとサッカーをやってきました。毎日馬車馬のように走ってたので、体力には自信があります。本日はよろしくお願いします。」
こんな感じ。
あなたがこの後の面接で、是非質問してほしいこと、と考えてもいいです。
もし思いつかなかったら、
「私は今、とても緊張しています。変なことを言ってしまうかもしれませんが、一生懸命やりますので、よろしくお願いします。」
と言ってみたらいかがでしょうか。こう言われてこいつダメだな、なんて思いませんよ。
こんなことをスラスラ言えるくらいなら苦労しませんって返されたこともあります。
まあ、そのための練習ですよ。百回言ってみたら、言えるようになります。

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