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基礎代謝と身体の関係~親子丼を添えて~

皆さんこんにちは。
最近、見た目は痩せてきたのに、体重は増加しています。
栄養管理とリンパマッサージを並行してやっているので、きっと身体のむくみが取れると同時に筋肉がついてきたと信じて今日も沢山食べちゃう私です。

1.本日のお店「玉ひで」

さて、本日ご紹介するお店は創業260年以上の歴史を持つ、鶏料理の老舗「玉ひで」です。

親子丼【伝承割下】 2,500円

東京の下町の雰囲気が楽しめる人形町に店舗を構える玉ひで。平日の昼間に店の前を通ると、常に長い行列がありました。偶々休日の夜に通りかかった時、人が外にいなかったので思わず入店。東京軍鶏を使用し、とろっとろの卵を特製の割下で包み込んだ極上の一品は、親子丼が好きな人にはたまらないお味でした。玉ひでは親子丼だけではなく、とりすき(鶏のすき焼き)もあります。自分より年配の方を招待してお酒でも飲みながらすごせば、その方を大切にしている思いが相手に伝わること間違いなしです。
※現在は改築中で、別店舗(直営店)のみ営業中の様です。詳しくは玉ひでHPをご覧ください。

2.本日の健康知識「基礎代謝」

・前回の振り返りと健康の定義
前回は、脂肪がなぜ身体につくか書きました。ヒトはただそこに生きているだけでエネルギーを消費します。ヒトの生命としての歴史上、満足に食事ができる時代は殆どありませんでした。そこで、必要以上に摂取できた炭水化物やタンパク質を、より高エネルギー物質である脂肪に変換し、体内に蓄積するという能力をヒトは獲得しました。
そんな素晴らしい能力が人の健康を脅かすようになるなんて、1900年代の人々は全く考えもしなかったでしょうね。食事が十分に得られる様になった現代人の課題、生活習慣病は健康になることで改善されます。ここで、私の言う健康の定義を共有したいと思います。
「健康とは、いまよりも身体が若返ること。」
健康の定義を調べると、WHOが掲げる定義が出て来ますが、個人的に分かりにくいものでした。また、WHOの定義上では肉体・精神両方が満たされている状態を健康としておりますが、精神面を変えることよりは、身体を変えることの方が簡単です。さらに、身体が健康になると不思議と精神面も健康になっていくので、私の記事では「健康」という言葉を、身体の若返りに絞って使用していきます。

・基礎代謝とは
身体が若返るとは、身体にある細胞60兆個が今よりも元気になることに同義と考えます。そんな細胞ひとつひとつがエネルギーを消費して、ヒトの生命活動は維持されています。つまり、「細胞が元気になる=生命活動の維持に必要なエネルギー量が大きくなる」ということです。この、生命活動の維持に必要なエネルギー量が基礎代謝です。
一般的に、性別・年齢別での基礎代謝は以下の通りです。

厚生労働省 e-ヘルスネットより抜粋

上図の「基礎代謝基準値」を見ると、年齢を重ねると共に基礎代謝が減少していくことが分かります。この基準値に体重を掛ければ、自分の基礎代謝が算出できます。ちなみに私の基礎代謝は・・・
22.3(kcal/kg/日)×85(kg)=1895.5(kcal/日)
となり、1日何もしてなくても1895.5kcal消費する身体と分かりました。
では、仮に私の身体が5歳若返ったとしたら、基礎代謝はどのくらい変化するでしょう。
24.0(kcal/kg/日)×85(kg)=2040.0(kcal/日)
以上から、身体を若返らせると1日当たり144.5kcal消費する量が増えると分かりました。
つまり、細胞が元気になり身体が若返ると、基礎代謝があがってエネルギー消費量が増加し、蓄えられた脂肪が消費されて体重が落ちるということです。

・エネルギーを消費している器官とは
痩せるために、筋肉の増加を手段とする方がいらっしゃいます。痩せたいと考える方はきっと、身体についた脂肪を落とすことを目的にしていると推測できますが、この手段は基礎代謝の視点から、効率の良い手段ではないことが説明できます。

厚生労働省 e-ヘルスネットより抜粋

上図は、安静時にヒトが、どの臓器・組織で、どのくらいエネルギーを消費するか示したものです。「比率」項目を見ると、骨格筋(筋肉)の代謝比率は、身体全体を100%としたとき22%であると分かります。確かに代謝の比率が最も大きい組織ではありますが、筋肉を1kg増やすことに全力を注ぐよりは、代謝比率の高い「骨格筋」「肝臓」「脳」の3つに対してアプローチをかけられる手段の方がエネルギー消費量を増加させる効率が良いと考えられます。つまり、筋肉だけでなく、身体にある細胞全体を元気にさせる手段の方が、効率よく基礎代謝を大きくすることができ、脂肪が消費されて痩せられるということです。

・細胞が元気になるためには
では、細胞が元気になるためには何をすればいいのでしょうか。
逆説的に考えて、細胞が元気じゃなくなるとは、どういうことか。を理解していけば、何かしら見えてくるものがある気がします。そこで、若返りの反対である、「老化」を理解していくことにしましょう。
ということで、次回は老化について書きます。

【参考文献】
厚生労働省 e-ヘルスネット
公益社団法人 日本WHO協会

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