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オーストラリア人の彼女と 猫と、僕と°

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2019年7月の記事一覧

おすすめを知りたいな

いつかのデート、 多分、2回目か3回目かのどちらか、 本屋さんに足を運びました。 日本語の試験の勉強のための教材を目当てに。 語学教材のセクションはあまり広くないので、 彼女はスーパーの生野菜を選ぶような早さで選んでしまいました。 それなら、と、 お互いのおすすめの本を一冊紹介し合おう そういうことになりました。 僕は普段日本語の本しか読みませんが、 その本屋さんに置いてある洋書の中から、 日本語でも出版されているものを選ぶことにしました。 日本語の本は読めない 彼女がそうお

いまもむかしも

どんな子どもだったか、 という話はよく話題に上ります。 お互いの知らない部分であり、 家庭環境、文化環境が色濃く反映されていて、おもしろいからです。 共通しているところも、していないところも、それぞれありますが、 家にあるお菓子を盗み食いする、 というものは、印象的な共通点でした。 盗み食い、 と言えば響きはよろしくありませんが、 親が買ってきたお菓子を、 誰もいないときにこっそり食べる、 というものです。 彼女はチョコレートを、 僕はアイスを、 主に、こっそり食べていました

花柄が好きだって

彼女は花柄の服が好きだそうです。 ラックに掛かっているもの、外で干されているもの、 9割が花柄のものです。 どうして花柄が好きなの? という問いに対しては、 理由なんてない と、即答。 昨年末のクリスマスプレゼントとして、 彼女の親から届いたものも、 花柄のワンピースでした。 生粋の花柄愛好家なのでしょう。 そこに理由なんてないですよね。 無粋な問を失礼。 そんな花柄が好きな彼女、 数ヶ月前、盆栽の種を購入しました。 水をやり、陽にさらし、 説明書通りに試みるも、 芽が出るこ

眺めはとても

バードウォッチングが好きなkitty。 大きな窓から、いつも外を眺め、 ケケケケケ 本能がそうさせるのでしょうが、 人からするとかわいらしい声。 捕まえることはできなさそうな、声。 京都の鴨川周りを飛び回るトンビは、 僕たちの食べ物をさっそうと掻っ攫っていきますが、 ただ飛んでいる姿は優雅でかっこいい。 彼女は初めて彼らの姿を見たとき、 10分ほどは眺めていました。 散歩の途中でしたが、 足を止めて、首をくいっと曲げて。 kittyも彼女もバードウォッチングが好きなようです。

おひさま

kittyは抱かれるのが好きです。 もちろん、おひさまにも。 寒いときなどは特に、 陽の入る場所を見つけては、 そろそろ歩いていって、すとん。 体を左右にごろんごろんするときもあれば、 どうにか開いておこうとしつつも、 目を閉じてさようならするときもあります。 自分の寝顔のかわいいことを分かっているのかどうなのか、 いつもこちらに顔を向けています。 そんな顔を向けられると、 撫でたくなるじゃないですか、ねえ。 睡眠の邪魔をしたくないものの、 その欲を抑えられることは、 できま

パブ、好きです。

お気に入りのパブがあります。 僕たちが付き合い始める前のデートで訪れた場所であり、 クリスマスをともに過ごした場所でもあります。 付き合い始める前は、 梅田でデートすることが多かったため、 2軒目として頻繁に訪れていました。 僕はアイルランドにいたこともあり、 ギネスという黒ビールが好きで、 彼女はオーストラリア出身なので、 パブの雰囲気に心地よさを感じ、 お互いの’’好き’’が満たされるので、 頻繁に訪れていたのでしょう。 ですが、ともに暮らし始めてからは、 頻繁に梅田に訪

パーマ?いいえ、天然の。

彼女は天然のカーリーヘアでございます。 僕はそれが好きなのですが、 好きだと彼女に伝えているのですが、 彼女は自分の髪の毛を好いてはいないようです。 シャワーを浴びたあと、 しっかり乾かせばストレートになりますが、 そのまま放置しておくと、 パーマをかけたように、 芸術的にくるくるします。 ですから、暑い暑い夏場は乾かさないそうです。 毛先だけストレートになるから嫌なの 彼女の言い分でございます。 そう言われても全く気にならないよ とは僕の意見です。 大半の人は自分の容姿に辛

甘くみちゃいけないよ

蚊の季節。 夏。 僕たちの家に彼らがやってきた初日、 すぐさま蚊除けスプレーを買いに行きました。 Good job 彼女お得意のthumbs up。 耳元で飛ばれなんかすると、 すやすやと眠れないでしょう。 蚊除けスプレーを買ったとしても、 彼らは隙をついて侵入してきますから、 あれ、なんか黒いのが飛んでいるぞ 視界を横切る彼らは、 僕たちにそういう脅威を与えます。 脅威には必然的に立ち向かうべきで、 僕たちは、素手一つで、 あ、いた! こっちこっち! そっち行った! そんな

冷房は、好きではないのです

kittyは冷房の効いた部屋は好きではないようです。 僕たちは、最近のむわっとした暑さに耐えられないので、 夜のリラックスタイムには、 冷房のスイッチを入れておりますが、 kittyは冷房をつけ始めた途端に、 部屋から出て行ってしまいます。 寒いのですかね、どうなのでしょう。 部屋の扉をkittyが通れるくらいには開けておりまして、 僕たちがkittyの視界に入る場所で、 ごろんとしているのが常であります。 彼女は比較的暑がりなほうで、 僕は比較的寒がりなほうで、 僕の足は夏

お弁当

記念すべきお弁当生活初日を迎えました。 前日の夜におかずは作っておきましたので、 朝早くご飯を炊いて、詰めるだけ。 前日、スーパーに一緒に行って、 何を入れたいの? と、彼女に聞くと、やっぱり、 ひじき と、即答。 ですので、 乾燥ひじきをカゴに入れて、 ほかには? 鶏肉料理 どんな? さあ、どんながいいのかな 照り焼きとかは? いいね そんな会話を交わしながら、 鶏肉、にんじん、油揚げ、ブロッコリーを、 ぽんぽんぽんとカゴへ。 それから、 彩りにトマト と、僕が推したので、

たまには鳴きたい夜もある

kittyは基本的に静かで、 鳴くことは滅多にありません。 僕たちの帰宅時、外にいる鳥や虫を狙っている時、 主にこの2つのシチュエーションでしか鳴きません。 ですが、例外が1つだけありまして、 理由は定かではないのですが、 それは、決まって、夜、僕たちが夕食を摂っているときです。 僕たちのいない部屋にそろそろ歩いていって、 みゃーお と、いや、ともすれば、 みゃーーーお と、表記するべきかもしれないくらい、 長く鳴きます。 どうしたの? と、彼女、または僕が、 kittyのも

ともに暮らしていくなかで

kittyに限らずだとは思いますが、 基本的に、動いているものか、 音を出しているものか、 そのどちらかを目で追っているように感じます。 窓の向こうをさっと通り過ぎる鳥であったりには、 とても敏感に反応し、 一羽も見逃していないのではないかと思うのです。 僕なんかは、 ああ、なんか通り過ぎたかもね くらいの意識でしかないですが、 kittyは目で、体で追いかけて、 アスリートのような真剣な表情で、 とても精悍に見えるときがあります。 そのような敏感さと真剣さを持ち合わせたki

にんにく。

にんにく。 おいしいけれど、頻繁には食べられない おいしいけれど、明日を考慮して遠慮しようかな そう思われる食材であるように思います。 日本という人口密度の高い国のお国柄でしょうか、 なんて思ったのですが、 どうなのでしょうか。 彼女は、にんにくをベストフード認定しております。 特に、ガーリックトースト。 ことあるごとに、 ガーリックトーストを思い出しては、 ああ、食べたい そう申しております。 日本のガーリックトーストはまだまだあっさりしている オーストラリアのべったりとし

お弁当箱と恋に落ちて

一緒に住み始めると、 外デートに行く機会が減りました。 家に帰れば会えますからね、 外で会う必要がないですからね。 だからこそ、なのですかね、 たまに出かける外デートは楽しいものです。 彼女に、 今日はデートの日だね 出かける朝にそう僕は言うのですが、 デート? と怪訝そうに反応します。 ともにどこかに出かけるのは、 一緒に住んでいようがデートと呼びたい僕です。 フレッシュな響きで良いと思いますが、 どうなんでしょうか。 さておき、 昨日は梅田まで、 彼女のお弁当箱探しに行っ