見出し画像

甘くみちゃいけないよ

蚊の季節。
夏。
僕たちの家に彼らがやってきた初日、
すぐさま蚊除けスプレーを買いに行きました。
Good job
彼女お得意のthumbs up。
耳元で飛ばれなんかすると、
すやすやと眠れないでしょう。
蚊除けスプレーを買ったとしても、
彼らは隙をついて侵入してきますから、
あれ、なんか黒いのが飛んでいるぞ
視界を横切る彼らは、
僕たちにそういう脅威を与えます。
脅威には必然的に立ち向かうべきで、
僕たちは、素手一つで、
あ、いた!
こっちこっち!
そっち行った!
そんなチームプレイで、
彼らを包囲していきます。
とどめは、
彼女の両手のぱちん、
または、
僕の片手の全力スウィング。
これが常だったのですが、
ある日、
僕が洗濯を干している間、
油断して窓を開けっ放しにしていたら、
彼らがここぞとばかりに侵入してきまして、
Hey I got bit
彼女に彼らは不運にも、
仕事を果たしてしまいまして、
よし、仕留めるぞ
僕は責任を感じながら、
目を凝らして見回っていたわけですが、
見つけられず、僕は諦めて、
椅子に深く深く腰掛けることにしました。
それからしばらくして、
kittyがゴミ箱の近くで、
右フックを何度も何度もかまし続けておりまして、
何事か
と、僕はkittyの元へ歩み寄ってみると、
今にも息絶えそうな蚊が1匹いるではありませんか。
どうやったの?
そのようなことがまず頭をよぎりましたが、
この機会を逃すわけにはいかない
そう思い、
ティッシュでくるっと。
すかさずkittyに、
Good job
彼女に影響された僕のthumbs up。
kittyはきょとん顔。
僕の、だったのに、、
そう言わんばかりの、
大きな瞳のピュアな視線。
蚊だけはね、ごめん
と、僕はkittyを抱き上げ、
鼻まわりをよしよし。
Did you kill him?
と、彼女。
No. kitty did it
最後にはkittyが彼女からのthumbs upを受けました。
それにしても、
かわいいだけだと思っていた、
kittyの右フックですが、
れっきとしたパンチなんですね。
驚きました。
なんにせよ、
Good job, kitty

少しでも良いなと感じていただけたなら幸いです。 Instagram : clemandhiro こちらもどうぞよろしくお願いいたします。