見出し画像

おひさま

kittyは抱かれるのが好きです。
もちろん、おひさまにも。
寒いときなどは特に、
陽の入る場所を見つけては、
そろそろ歩いていって、すとん。
体を左右にごろんごろんするときもあれば、
どうにか開いておこうとしつつも、
目を閉じてさようならするときもあります。
自分の寝顔のかわいいことを分かっているのかどうなのか、
いつもこちらに顔を向けています。
そんな顔を向けられると、
撫でたくなるじゃないですか、ねえ。
睡眠の邪魔をしたくないものの、
その欲を抑えられることは、
できません。
ごめんよ、kitty。
やさしく圧がないように撫でますが、
kittyはその度に、
ぐぅー
腹減りの人間のような音。
どこからその音を鳴らしているのか、
kittyの体は楽器のようで、
不思議な作りをしているのでしょう。
おもしろいですね。
おひさまに抱かれている間は、
体を丸めて自分の頭を抱きしめたり、
または、伸ばせるだけ手足を伸ばしたり、
そんなことをしています。
目を閉じて。
とても気持ちよさそうで、
誰よりも幸せな寝姿だと思います。
彼女は、僕が眠たいときは、
んー
しか言わないのを利用して、
僕は眠りに片足を大きく突っ込んでいますので、覚えていませんが、
写真撮っていい?
んー
鼻触っていい?
んー
そのようにいたずらをしているそうです。
勘弁してほしいですね。
朝は僕が彼女にいたずらしないといけなくなるので。
なんて。
彼女が一人暮らしをしていたころ、
kittyは、彼女がなかなか起きない朝、
足の裏をかいかいして、
起きて。ご飯ちょうだい
と、催促していたそうですが、
僕が来てからは、
起きるのが早い僕のせいで、
かいかいすることはほとんどなくなりました。
残念です。
その代わり、
起きない彼女をじっと見つめていますが。
起きないねえ
そう言いながら、
たまに僕もオーディエンス。
kittyの寝姿も、
僕たちはじっと見ているよ、
そう伝えたくなりますが、
あえて、内緒、シークレット。
寝姿は、それだけで、
見るものを魅了する、
ワンシーンでございます。
ああ、おひさまが、待ち遠しい。

少しでも良いなと感じていただけたなら幸いです。 Instagram : clemandhiro こちらもどうぞよろしくお願いいたします。