パブ、好きです。

お気に入りのパブがあります。
僕たちが付き合い始める前のデートで訪れた場所であり、
クリスマスをともに過ごした場所でもあります。
付き合い始める前は、
梅田でデートすることが多かったため、
2軒目として頻繁に訪れていました。
僕はアイルランドにいたこともあり、
ギネスという黒ビールが好きで、
彼女はオーストラリア出身なので、
パブの雰囲気に心地よさを感じ、
お互いの’’好き’’が満たされるので、
頻繁に訪れていたのでしょう。
ですが、ともに暮らし始めてからは、
頻繁に梅田に訪れる必要も、
外で頻繁に飲む必要もなくなり、
足は遠のいていました。
先日、長い時間を経て、
久しぶりに訪れました。
僕たちははっきりとは最後にいつ訪れたかは覚えていませんでしたが、
まだまだ寒い時期で、外に出るたびに体を震わせていたよね
ということで意見が合いました。
ですから、年明けくらいですかね。
なんにせよ、久しぶりでした。
僕たちはよなよなエールが好きですので、
一杯目の乾杯ドリンクとしてそれをいただきました。
まあ、美味しい。
それから、普段写真を一緒に撮ることはありませんが、
久しぶりのパブという高揚感がそうさせたのでしょうね、
彼女はビデオを、
僕は写真をたくさん撮りました。
思い出として画像などに残すよりは、
頭の中に自然と残っているもののほうがうつくしいよね、
というのが僕たちの共通の感覚ではありますが、
あまりにも振り返ることのできる画像などが少ないよね、
ということに思い至ったこともあり、
たくさん、たくさん撮りました。
そして、3杯を飲んだところで、
ビリヤードでもしようか
ということになり、
意気揚々と、
勝つのは僕だからね、私だからね
と、ビリヤードを始めたのですが、
ともにそこまで得意ではないので、
どんぐりの背比べのような、
奇跡に頼りきった勝負を展開しました。
ですが、その日は彼女の日だったのでしょうね、
2戦しましたが2戦ともに彼女が勝ち。
僕は見せ場なしの凡戦。
次こそは勝つからね
と、情けない敗戦の弁。
お互いに負けず嫌い、です、はい。