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コーヒーの味と、心を整える時間。

バタバタするのがとても苦手なので、元々朝でも余裕のある時間配分はしている。

でも、どんなに時間的な余裕があったとしても、家を出る決まった時間が控えているということは、やっぱり気分的には落ち着かないものなんだろうな。時間が余っても、プラスアルファの何かをするところまでは、気持ちがなかなか・・・。

今、テレワークの日は、始業の前に、温かい飲み物をゆっくりいれる、ちょっとした時間が心地いい。とってもとっても心地いい。

今朝は何をいれよう?と考えることから楽しくて、最近は、熱いほうじ茶をたっぷりいれるのが、自分の中のブーム。今は2種類のほうじ茶が自宅にあり、その日の気分でどちらかを選んでいる。

以前は、電車に乗っている時間が、家と職場の間にある、気持ちの切り替え時間になっていたのかもしれないな。

テレワークが始まった頃、気持ちの切り替えがうまく出来ない時があって、そんな事に気が付いた。

だから、しばらくしてその「切り替え」を自分なりに考えてみたのだけれど、それが「始業の前に、ゆっくりとお茶をいれること」だった。

でも実は今、その時間は、家事と仕事の間の「切り替え」というよりも、「心を整える時間」というほうが、しっくりくると感じている。

気付くきっかけは、コーヒーの味の変化だった。

コーヒー、紅茶、日本茶。

日本茶はいちばん習慣的に飲むものだけど、あとの二つで言えば、紅茶が好き。たぶん母譲りだ。実家に帰ると、今もやっぱり、紅茶をよくいれてくれる。

だからかどうか、私にはコーヒーの味の、おいしいかどうかが、いまいち分かっていなかった。

私の周辺は、幸か不幸かコーヒーの味に厳しくないので、私がいれたものに不満一つ出てこないし、私も、いれてもらったものは不満どころか、”ありがとう”しかなかった。

それがここ数か月で、こんなに違うのかという味を知ってビックリしたのだ。

通勤時間が丸々浮いているのだから、どうせなら・・・と、ちゃんとしたいれ方を調べて実践してみただけ。するといつものドリップコーヒーが、こんな味だったっけ??と、目を見開くほど変わった!ビックリし過ぎて、何故かカップの中をしげしげと見つめていたくらいだ。

あぁ違う、変わったんじゃなくて、こっちが本当の味なんだ。おいしい!

(おいしいと聞いて買っていたコーヒーだったけど、恥ずかしながら、あまり分からず飲んでた・・・)

それに、そういえばこの「ゆっくりとお茶をいれる時間」は、気持ちがとても落ち着いて、その後の気分もいい。

自分のために、何というわけではない時間を取る。ゆったりした気持ちで過ごす。

朝にこんな時間を持つことは、ほとんど無かった。休日はともかく、普段の朝、そんな気持ちになれることがなかったと、ちょっと・・・いや、かなり反省する。

そうそう。こんな良い時間を、切り替えの時間というには味気ない。これは、心を整える時間だ。

たまたまだったけど、お茶をいれるということも、良かったのかもしれない。茶道もこういうことかな。

なんとなく、人生をまた考えてしまう出来事だなぁ。なんとなく、色々考えるなぁ。

とりあえず、明日の朝は、何のお茶いれようかな?

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