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プーティンを食らう

先日、韓国人のクラスメートと雑談でこんな
やりとりがあった。

僕:I went out to try Poutine yesterday.
  (昨日プーティン食べに行ったよ)

彼:Oh, Russia? 
  (え、ロシアの?)

僕:No.
  (ちゃう)

わかる。そりゃ、そうなる。似てるよね。
たしかに何でこんな名前なんだろ。
(ロシアのプーチン大統領とは何の関係もない)

「プーティン」とはバンクーバーの最も有名な
ローカルフードである。どのグルメサイト
を見ても必ず紹介されており、バンクーバーを
代表するソウルフードらしい。

早速、週末に食べに行ってきた。

「THE欧米」なビジュアル。

見よ、このビジュアル。
フライドポテトにチーズ。
その上にたっぷりとかかったグレービーソース。
まさにジャンクオブジャンク。
このグレイビーソースというのが、我々日本人にあまり馴染みがないのだが、ちょっと甘めの肉味のソースと言ったところだろうか。我々の身近なところで例えると、マックナゲットのバーベキューソースをもうちょっとマイルドにしたようなイメージか?たぶん。

味は普通においしい。
そりゃおいしいでしょうよ、この組み合わせで。
おいしくないはずがない。
グレイビーソースは見た目の割に意外とマイルドなのだが、またこのソースの香りがとても芳醇でポテトとチーズによく絡む。
ソースをよく絡めたポテトとチーズを一気に口に頬張った時のあの幸福感は筆舌に尽くしがたい。

うい~~~

頬張ると、グレイビーソースの芳醇な肉の香りが口全体にぶわっと広がり、咀嚼すると、その肉の香りの中にポテトとチーズが「ういっす~」と言って元気よく顔を出す。
まるで口の中がジャンキーのたむろ場のようになる。まさに「THE欧米」の味。
口の中が「ハロー、キャナダ!」と言っている。
ジャンクフード好きなら、絶対好きな味だ。

店の中はこんな感じ。はい欧米

今回訪れたのは、バンクーバーのダウンタウン(中心街)にある「La Belle Patate」というお店。プーティンの専門店だ。店内もまさに「THEファストフード店」という感じ。ジャンクな雰囲気がとても良い。写真からも分かる通り、もう全てがジャンク。店内の色合いとか、ペプシの自販機とか(見たことない炭酸飲料がたくさん並んでいて興奮した)
そして、今回は偶然、手前の二人のカップルがちょうどいい感じで画になってくれて感謝である。
ちなみに、店員のお姉さんが紫色に染めた髪で、パンクっぽいメイクに、口ピアスと、かなり圧の強いビジュアルで少し怖かったのだが、僕の座るテーブルにプーティンを運んで来た時に「Enjoy!」といい笑顔で言ってくれたのが印象的だった。
ギャップにやられた。

話が逸れたが、このプーティン、味もさることながら、何が面白いかって、何と言ってもこのシンプルな発想である。

ポテトにチーズ入れたーーー♪
はい、おいしいソースかけたーーー♪
うい、いっちょ上がりーーー♪

なんか高校生が受験勉強で夜中に腹が減った時に
作りそうな飯感さえある。
本当にこれがソウルフードでいいのですか?という気もするが、美味しいのは事実だし、実際、飯テログルメほど、こういうシンプルさが正義だったりする。それに、むしろこの大胆さこそまさに「欧米」という感じがして良いじゃないか。
そういう面も含めて、僕はこのプーティンが気に入った。

プーティン、オススメである。

ただオススメと言っても、そう簡単にバンクーバーに来て食べられる訳ではないので、興味のある方は、自宅で再現してみても面白いかもしれない。シンプルな料理なので割と手軽に作れると思う。プーティンでもつまみながら、映画やテレビを観れば、もうそこはバンクーバーである。
ぜひゆったりした週末などにいかがだろうか。

以上、プーティンのレビューでした。


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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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