ゆっくり長々と結核のお話⑧
みなさんこんばんは。
昨日もソフトクリーム🍦今日もソフトクリーム🍦
どーもMittsuです。
本日も飽きずに結核のお話です。
今日は、結核に関する予防接種であるBCGについてお話します。
BCGは幼少期に皆さん受けたことのあるワクチンではないでしょうか?
「ハンコ注射」といえば、あ~!っと思い出しますよね。
一般的には、
・結核の発症を52~74%程度、予防できる
・重篤な髄膜炎や全身性結核を64~74%程度、予防できる。
BCGの予防効果は小児で80%以上、成人で50%とされています。
ですので、結核に感染しないということではないので、そこを押さえておいてください。
生後1歳未満で1回行うこととされています。
ワクチンは、ウシ型結核菌(M.bovis)を弱毒化させたものを使用していますが、効果は約10~15年ほど続くとされています。
コッホ現象とは?
結核に感染しているお子さんにBCGワクチンを接種すると、接種したところの反応が普通よりも早く、強く出ます。これを「コッホ現象」と言います。
通常は、接種した10日後頃から少しずつ赤くなり、約1~2か月後に強い反応が出るのに対して、コッホ現象は、BCGワクチンを接種した1、2日後(遅くても7日以内)に、接種したところに強い反応が出ます。その反応はその後徐々に弱くなっていきます。
コッホ現象が現れた場合は、結核に感染しているかもしれませんので注意しましょう。その場合には、接種を受けた医療機関にご相談ください。
その他にもBCGを利用した治療がありますので、番外編としてご紹介します。
膀胱癌を治療する薬として「イムノブラダー」というBCGワクチンを使用する治療になります。
膀胱癌に対する免疫力を強め、がん細胞を破壊・死滅させるという働きがあり、膀胱癌のうち膀胱上皮内がんと表在性膀胱がんに効果があり、完治の割合は、上皮内がんで約60%です。
ただし、重篤な副反応として、結核の発病(BCG感染)がありますので、注意が必要です。
治療中の尿をPCR検査すると陽性を示すことがありますが、ウシ型結核菌との鑑別が難しいため、この治療中のPCR陽性は発生届の対象とはなりません。
以上、結核予防接種のBCGについてお話しました。
それでは、おやすMittsu💤
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