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台湾で語学を伸ばすなら学校よりもバイトである

そろそろワーホリ生活も終わりが近づいてきて、この期間の語学力について考えてみようと思う。

ワーホリビザを取得して台湾に入境した時にはすでに簡単な受け答えはできるほどの語学力はあったものの、台湾人と踏み込んだ話をするにはもう少し中国語能力は必要だった。将来的に台湾の大学院に入学する私にとって中国語能力の向上は必須であった。

ワーキングホリデーといいながらも今回の滞在目的は、中国語を鍛えることと、台湾で働いてみることであった。そのため台湾に来てすぐに語学学校に入り、平日毎日3時間のレッスンを始めた。そして1、2ヶ月後にはレストランとカフェでのアルバイトも始めた。

→アルバイトの記事はこちら〜

結論から言うと私の中で語学力が鍛えられたのはダントツでアルバイトをすることだった。
今回はアルバイトと語学のメリットについて話そうと思う。


メリットその1:全く知らない現地人と話す機会が大量に得られる

私の性格上、人と関わることが苦手なので現地の友達もそんなに多くない。なので来台した時は現地人と話すきっかけを探していたが、バイトを始めてからその必要は無くなった。
お客さんと嫌でも話す機会があるからである。最初は簡単な接客用語を覚えて、なんとなくの仕事の流れを掴んだら、後は流れ作業のようにお客さんに接客するだけである。

ここで大事なのはバイトをする上で完璧な中国語はいらないのである。むしろお客さんに外国人だとわかる中国語でいいと思っている。お客さんの中には「どこから来たの?」「台湾に来た理由は?」「わざわざアルバイトもするなんてすごいわね〜」などと話しかけてくれる。こういう時が語学を伸ばすチャンスであり、少しでも会話ができたら心の中でガッツポーズ!


メリットその2:接客用語、仕事での中国語を覚える=生活用語のマスター

台湾独特の統編載具發票のシステムや、內用外帶、抵消…などなど初めて台湾に来た時に店員から言われてわからなかったことが、店側に立ってでスラスラとお客さんに聞けるようになった時、私台湾の店員してるな〜と感じた笑笑

そして一緒に働いている人から仕事の説明を聞くときも語学を鍛えるいい機会である。カフェやレストランのバイトをすると、料理や掃除に関する中国語を自然と覚えるのである。
仕事で学ぶ中国語は基本的に学校や教科書には出てこないものも多く、実用的な中国語が身に付くと感じている。
私のバイト先は優しい人が多かったので、わからないことや忘れてしまっても聞けばすぐに教えてくれる。逆に一人で悩んでミスを重ねるサイクルは良くないのでむしろ何度も確認しながら仕事をしていた。


メリットその3:学びながらお金がいただける!笑

そうなんですよ。中国語をフル活用して勉強しながらも、お金までもらえてしまう一石二鳥なアルバイト。語学パートナーを探さなくてもお店に立っているだけでどんどん現れる中国語を話す人。老若男女問わず来店するので色々な方の話し方に慣れていく。そして給料以外にも飲食で働けばお店の商品や賄いがもらえて食費を少し節約できる。なんと素敵なアルバイト!


自分の今の語学能力に自信がなくても、雇ってくれるところは絶対あるし、それは語学能力の問題じゃなくて自分自身に行動力があるかないかだと思っている。

台湾で出会った一人の日本人がいる。
「私は中国語ほとんど話せないから、今は台湾に住んでいる日本人を探していて〜、後は日本語ができる台湾人の語学交換パートナー探してるの〜。やっぱり今の私は日本語じゃないと意思疎通難しいじゃない?」

語学力アップのためにとる方法は人それぞれだと思うが、個人的には現地でしかできないことや、ありふれた資源を有効活用することが能力向上の近道だと思っている。

語学学校に通うことも方法の一つではあるが、不正確な中国語が身についてしまうと感じた。学校内にはたくさんの外国人がいて、毎日中国語でコミュニケーションをとっている。そこで自然と身についた中国語を使ってSNSにアップしたら、台湾人に言われた一言。
「その表現はちょっと変。台湾人は使わないよ〜」
中国語ノンネイティブ間での中国語は何があっていて違っているのか、判断する人がいないのである。言語の誤用が化石化する原因にもなりかねない。
また教科書の中国語と生活の中の中国語にも誤差がある。

ただ、語学学校での学びは多い。国籍の違う人と毎日交流することで異文化理解にもつながるし、日本では絶対にできない経験ができる。世界のいろんな所に知り合いが増えていくことはすごく嬉しい。

現地で語学力向上を図るには勇気とやる気、行動力である。
住んでいたら自然と身に付くものではない。
自分から進んでやるしかないのである。


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