こどもは他人に育てられる 〜返さなかった本の思い出〜
【 こどもは他人に育てられる 】
前回の「 私が育てられたお話 」は
ビー玉を盗んじゃったのに
人の優しさに触れて
少しだけ心が成長した経験でした。
今回は
図書館から借りた絵本を
いつまでも返却せず
またもや母親に 激・叱られ
泣きながら
返却したお話。
・・・成長してないやん (´⊙ω⊙`) !!
📕📘📙📗📕📘📙📗📕📘📙📗📕
幼稚園時代のお話。
家の近くに図書館があるので
いつも母親と一緒に
絵本を借りに行っていました。
ある日
掃除をしていた母親が
見つけちゃったんだ
おもちゃ箱の中に
無造作に放り込まれている
図書館の絵本を😱
しかも
返却日を
何日も過ぎていて
超・真面目人間の母親にとって
許せない事案
ご想像の通り
母親の顔は見る見るこわばり
ビー玉盗んじゃった事件同様
鬼の形相ヒェ〜 👹
「 借りたものを返さないのは
悪い子だ!
図書館の先生にさっき電話したら
ものすごく怒ってたからね!
今から返しに行くから
ちゃんと謝りなさい! 」
と、またまた
ズルズル引きずられて
図書館に連れて行かれました。
もちろんギャン泣き。
図書館の女性の先生
(職員さんですが、子供には先生に見える)
の前に突き出され
今から裁判が始まるかのように
先生の前に棒立ちになり
ビー玉事件の時と同じように
「 ヒック、ヒック (´༎ຶོρ༎ຶོ`) 」
しゃくり上げて泣いていた記憶あり。
ただただ 傍には
泣いている 🆚 鬼の形相の
子供 母親
何も言わずとも
先生は状況を察してくださったのでしょう。
「 返却はこちらです。
はい、ありがとう。
また借りに来てね☺️ 」
たったそれだけです。
余計なことは一切言わず
普段どおりに対応する。
素晴らしいと思いませんか ⁉️
「 この先生
人間できてる ✨ 」
と思ったと同時に、母親の
「 先生ものすごく怒ってる 」発言は
ハッタリだったことも
幼いながらに理解。
私だったら
子供にそんな脅しめいたことはしない。
なぜ おもちゃ箱にあったのか。
なぜ 返却日を守らなかったのか。
聞く。
いや、でも、違うな。
相手は幼稚園児。
管理は親じゃね😑?
いや、でも、きっと
母親は、私の心の成長を見守る熱い気持ちで
何か考えがあったのでしょう🥹
いや、でも、待てよ
母親が管理ミスをしたことに気付いて
私のせいにした、とか😬?
ええい、どっちでもいいわ!
この日の母は
私の心の成長の足を引っ張った。
不信感という形で。ママはうそつき。
ま、ね、とにかく
『 図書館の先生の対応が素晴らしい 』
と、50年以上経った今でも
印象に残っていて
先生の顔も髪型も声まで
覚えてる。 年齢は60歳くらいだった。
鼻の脇にホクロがあった。
いつもと変わらず接すること
叱るよりも
脅かすよりも
いつもと変わらず接することが
なにより一番の
【 薬 】
図書館の先生は
私が良い子になるための『薬』が何なのかを
ちゃんと見抜いていたんです。
鬼の形相の母親を見て
さりげなく
抜け道を作ってくれたんです。
これって 『 愛 』 だと思いませんか?
図書館の先生
他人ですが
毅然とした態度は
子供の心にもしっかりと
響きました。
きっと私は
この先生のような大人になりたい
と思って今まで生きてきたような気がします。
理想はそんな気持ち。
現実はそんな大らかな気持ちで
常にいられるはずがないのだけれど
目標の人間像であるのは今も変わらないです。
でも今ちょっと思った。
図書館の先生
本当は私の気持ちを察してではなく
ただ普通に
事務的に
仕事をしただけ、、、なのかも〜😅!
いいよいいよ
それだっていいんだ😂
そーゆーことにしとこうHAPPYだぜ。
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