会いにきてくれてもやっぱり寂しい

昨日は朝から大掃除をしていたので
窓を全開にしてたんです。

うちは２匹チワワを飼っているのですが
１匹はスムースで凄く寒がりで。

もちろんモフモフクッションとふかふかフリースで
身体が温まる寝床を作ってるのですが
大掃除の様子が気になるのと寂しさで
暖かい所にはいようとしなくて。

それが可哀そうに思ったので
服を着せてあげようと思いました。

でもその子の服の場所がわからなかったので
５年前に亡くなった私が飼っていた子に
良く着せていた服を引っ張り出しました。

５年ぶりに見たその服は凄く懐かしくて
袖の部分がヨレヨレになっていました。

亡くなった子は足が長くて凄くスリムな子でしたが
今のスムースの子はずんぐりむっくりしているので
入るかなーと思いながら
最近少しごはん減らしてるし一回着せてみようと思い
着せてみる事にしました。

着せてみると思ったよりすんなり着れて
首回りが少し窮屈そうでしたが
嬉しそうに走ってるのを見て
急に亡くなった子を思い出しました。

なぜ５年も服を着せなかったか
その時まで自分でわからなかったのですが
亡くなった子を思い出して
泣きたくなかったからだったんだと
５年経った今気付きました。

その事に気付いたとたんに涙が止まらなくなりました。

会いたくて寂しくて抱きしめたくて

そんな風に思いながらもう一度服を着せた子を見ると

胴回りがパンパンで
なんだかタルみたいに見えてきて

泣いていたのに思わず笑ってしまいました。

動物って本当に不思議ですね。

ただありのままに生きているだけなのに
こんなにも人間を癒してくれて

亡くなった子にはもう会えないけれど
その事があったから今の瞬間が凄く大切だと分かる。

今居てる２匹の子たちももうあまり長くはありません。
だからふとした瞬間に凄く寂しくなる。
今この瞬間は本当に尊いものだと気付く。

８歳で亡くなった子は
私の仕事が休みの日の朝一で亡くなりました。
仕事の休みは不定期でしたが
私の休みをわかっていたのだろうと思っています。

亡くなる瞬間私の目をじっと見ながら
最後の一息を弱弱しく吸い込んで
そのまま息を引き取りました。

亡くなる瞬間の一番苦しくて辛い時に
目の前が私でいっぱいだったので
私の腕の中で安心して天国に行けたかなと思います。

出会った瞬間から亡くなる直前まで
まるで昨日の事のように鮮明に思い出せます。

出会った瞬間にこの子だと感じたので
あれは運命の出会いだったんだろうと思っています。

つい先日から亡くなった子の気配を感じるのですが
もしかしたら私が５年間抑え込んでいた
この寂しさや辛さと向き合っても
もう大丈夫だよと伝えに来てくれてたのかもしれません。

動物は言葉は話せませんが
イライラしてると敏感に察知して怯えたり
落ち込んでるとそっと隣に来てくれたり
泣いていると様子を見に顔をのぞき込んだり
嬉しい事があると一緒にはしゃいだり

人間よりも人間の事を分かっていると
感じる瞬間が沢山あります。

私が幼い頃に凄く可愛がっていた猫が
車に轢かれて亡くなった時
大泣きしていると心配して見に来てくれたことがありました。

この経験から私は亡くなった子に心配かけたくないからと
無意識に思い出さないよう避けていました。

そんな私を見かねて会いに来てくれたのかもしれません。

生きている時も
亡くなってからも
私の事はよく見ていて
お見通しなのかもしれません。

でもお陰で自分の気持ちに気付き
悲しみに本当に向き合えるようになりました。

写真や動画も見たい気持ちもありながら
見ないようにしていたので
少しずつ泣きながらでも見ていって
気持ちの整理をつけていこうと思います。