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僕は君になりたい。

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自作の小説をまとめています。連載中です。 美少女アイドルとして奮闘する男子中学生の葛藤の日々を描いています。不定期ですが、月2話ほどのペースで投稿しています。
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2023年12月の記事一覧

僕は君になりたい。 第17話「ルイのうた 復活、愛をつぶやく僕」

僕は君になりたい。 第17話「ルイのうた 復活、愛をつぶやく僕」

#17

4回目のコールで、彼は出た。

ー流伊、か?

「そう、だ、よ…」

か細い声で僕は答えた。
「心配かけて、ごめんな」と言うつもりだったのに、ちゃんと声にする自信の無さから、すぐ言えず…

ー大丈夫、か?

また、彼に心配の言葉をかけさせてしまった。

「ああ…」

自分が不甲斐ない。

ー何があったのか、後で聞いてもいいか?

「…あ、うん。い、言える、範囲…でなら」

わずかな沈黙

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僕は君になりたい。 第16話「ルイのうた 満月の光を浴びる僕」

僕は君になりたい。 第16話「ルイのうた 満月の光を浴びる僕」

#16

玄関に立ちすくんだ僕を見つけた母は、何も言わずに僕を抱きしめた。
瞬きをすると、涙の粒が弾けてまつ毛を濡らし、視界を歪めた。
まだ出勤前の父もやって来て、玄関にうずくまり、僕の靴を脱がし、母と一緒に家の中に僕を誘導した。
姉は既に大学の『早朝ゼミ』があると言って、早くに出ていていなかった。

2階にどうやって上がってきたのか、覚えていなかった。
やはり父が先導してくれたのだろうか。

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僕は君になりたい。 第15話「ルイのうた 恐怖の中にたたずむ僕」

僕は君になりたい。 第15話「ルイのうた 恐怖の中にたたずむ僕」

#15

何なんだよ…。

何なんだよ、お前…!

太い黒縁メガネ、赤ら顔のにやけた中年男の顔が何度も何度も浮かんでは消える。
そして、浮かんでくる度に、その顔はデカくなり、風船のように膨らんで、僕の頭の中をぱんぱんにする。
早く、割れてしまえ!
そう願うのだが、なかなかしぶとい。

ネギマ。

誠さんが調べたところ、所謂ユーチューバーらしいが、アイドルオタクだと公言しているヤツだという。
色々

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【訂正】先程投稿しました、「僕は君になりたい」第14話ですが、一カ所?文章にミスがありました。

後半部分ですが、
「当然当然と…」と繰り返してるところがあります。

正しくは、

「当然と言えば当然なのかもしれない」です。


すみません!🙏

僕は君になりたい。 第14話「ルイのうた 僕の涙とピンチ」

僕は君になりたい。 第14話「ルイのうた 僕の涙とピンチ」

#14

アイドルというこの仕事は、僕の人生における短期決戦…。

「琉唯くん? 大丈夫かい?」

「ええ、すみません。泣いたりして…」

目をこすった僕に、先生は言った。

「ずっと、心が張り詰めてたんだろう? 相談できる人も限られていただろうから。仕方ないことだ」

僕は何も言えなかった。
何か口走ったら、また涙が出てきてしまいそうだった。
ぐっと奥歯を噛みしめて、少しうつむく。

このたっ

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