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Yohji Yamamoto-Letter to the Futureを鑑賞する

とある会社帰り、友達と待ち合わせてピアノのコンサートへ行くまで時間があったので、始まったばかりのYohji Yamamoto の展示を見に行った。

場所は、以前紹介した、観光客が主に行くセレクトショップだ。

日本人で世界のYohji Yamamoto-山本耀司さんを知らない方がいるとは思いたくないが、山本寛斎さんも亡くなられたし、もしかしたら、Z世代以降の、例えば鉄道マニアとかの方には、「知らないよ」と言われてしまう可能性も無きにしも非ずなので(私だって、ここ15~20年の間に新しく出てきた日本の芸能人・歌手は殆ど知らないのでお互い様かもしれない。もともとテレビよりも映画派、特に19、20歳からフランス映画マニアなこともあるが、地上デジタル放送に変わるからテレビを買い替えろ、的なアナウンスが流れた時点でテレビを捨てて以降、わからなくなってしまった。だから岩下志麻さんや浅丘ルリ子さんとかの方が、むしろ馴染みがある…😅)、念のため、簡単なYohji YamamotoのBioを付けておこうと思う。

山本 耀司(1943年10月3日 - )
日本のファッションデザイナー。ヨウジヤマモト(Yohji Yamamoto)の名でプレタポルテ(高級既製服)ブランドを展開している。

慶應義塾大学法学部法律学科を卒業後、1969年に文化服装学院を卒業。同年に装苑賞と遠藤賞とをダブル受賞。以降、プレタポルテを志向するようになる。
1972年に既製服の展開を行う株式会社ワイズ (Y's) を設立し、1977年東京コレクションにデビュー。1981年コム・デ・ギャルソンの川久保玲と共にパリコレクションにデビュー。
『BROTHER』、『Dolls』等、北野武の映画作品の衣装を数多く手がける。

Wikipediaより

それでは、展示の説明へ移ろう。
キュレーターからYohji Yamamotoへの手紙でもあるかのような長い文章が綴られていたが、全てを載せると、それはもうアートでもYohjiの作品でもなくなってしまいそうなので、かなり絞ってみた。

革命的なデザイナーYohji Yamamotoによる手紙、次世代へのメッセージ、形、生地、言葉のシンフォニー。スタイルに関する会話に異議を唱えたことで知られる彼は、ステレオタイプやジェンダー概念を覆すことで美の概念を再定義し、普遍的なシルエットの中に身体の新しいかたちを作り出した。
絶対的な色彩を通して、ひとつのインスタレーションとして構想された道筋が定義され、黒と白のパレードがひとつの強くユニークな思考を囲み、予期せぬ章と対話の間で変容を遂げながら、赤いハート、燃えるような未来への展望へと結実する。

未来への手紙は、彼の創造的アイデンティティの定義において、またこの作品そのものの基盤において、基本的な人物である母親に宛てられている。こうして、未来の意味についての彼の考察と、時間の次元を乗り越える上での身体と衣服の関係を示す1986年から2024年のアーカイブの衣服のセレクションとの、往復書簡の旅が始まる。

展示会案内より抜粋・意訳

いよいよ展示されていたコレクションの紹介へ移ろう。
色は、黒白がメインで、幾つか赤も差し色で入れられていたが、やっぱり彼と言えばモノクロだろう、ということで、より強く心を動かされたコレクションを幾つか様々な角度から撮影してみた。
どれも立体裁断なので、角度によって見え方が変わるし、恐らく、モデルが着てランウェイを歩いていた時に見せていた表情とも異なるのだと思う。

実は大昔、「ファッション通信」という番組を毎週欠かさず見ており(高校・大学時代だ)、故大内順子さんに強い憧れを抱き、(序でに)立体裁断も学んだ時期があった。ただ、きっちり測ったように形づくれないことが私の性には合わず、苛立たずにこの作業ができる人は凄いな、という思いと共に、完全なる見る側になった。
それゆえ、今回の展示を見て、改めて感慨にふけることとなった。

入り口
全様
中央の奥に、パニエ入りのスカートのようなボリュームのある作品が多く配置
入り口から向かって左側の作品たち。24SSから始まっている
これですこれっ!!!シマ子が愛してやまない、日傘😍
このようなルックで、一生に一度は、春の美しいVersaillesもしくは庭園付きのお城を歩きたい、そこに嘘でもいいから、シックスパックに割れた腹筋を持つ、軍事指揮官のような男性が通りすがり、「Madame、ご機嫌いかがですか?素敵な出で立ちですね、次の週末、Mademeをお茶にお誘いしたいのですが」なんてことを言われてみたい🤭
妄想もいいとこ…😂
裏はこのような感じ
後ろ姿
肩と背中の手入れもしないといけませんね、このドレスを着るには
いやっ、やめて、そんなに近くから見ないで、だって私の左頬にはシミがあるのだもの。
なんて隠している図😆
(こんなに好きなのだから、子供用の白い雨傘と羽を買って、作ろうかな、と思い始めるシマ子)
耀司さん、Me tooです
こちらは横から見ると美しさが10倍以上UPするドレス
ほら、どうですか?ドレープがより細かく見えるからでしょうかね?
Simple is the bestということですよね。
全然関係ないけれど、先日、長谷川潤ちゃんをYoutubeで見ていて、そう思いました。
どこかの女神か天女がこれを着て、蓮の花の咲く春の池のほとりで、ポロンポロンと古楽器を弾いているイメージ
横から見ると、しかし女神や天女ではなく、キーラ・ナイトレイ主演の映画「Colette」の創作舞台で踊っているシーンの衣装を思い出す。

Coletteは誰もがご存知(だと思う)の女性作家なので説明はしないが、もしまだこの映画をご覧になられてない方がいらっしゃれば、是非。
いまだにナタリー・ポートマンとキーラ・ナイトレイの区別がつかないことがあるけれど、二人とも素晴らしい演技派女優なので、この作品も見ごたえ十分、間違いなし!


脱線した後のバックショット
この写真からはわからないかもしれませんが、遠くから見るとハート型になっています。色は違っても、完全に印象派の絵画の世界ですよね?シマ子の中では、Berthe Morisotの顔がこの衣装にぴったりはまっている😊
これくらい肩にボリュームを持たせると、ウエストがより細く見えるわけですね!
後ろから見るとこんな感じ。前と雰囲気が全然違う。
唯一の水玉
何となく、お坊さんの黒衣に超変化球を加えた感じに見える
横から見た方がより素敵
印象的なフレーズですよね!歳を取るのが非常に怖い年頃なので、勇気づけられました。
ちょっとめくって、全文を読みたくなりませんか?
そういう衝動を抑えるのが大変だった😂
もし小中学生くらいのお子さんがいる方がいらっしゃれば、是非そのようにお伝えください。中学生だと実際に読んで意味を理解してもらうのも良いかも、ですね。

今回はアート性のあるファッションの展示紹介になってしまったが、何しろ日本の、そして世界のYohji Yamamotoの作品なのだ、日本人としては外すわけにはいかないだろう。
でも、もっとアートっぽいもの、知らないアーティストの作品情報を待っていたのに、という方も多くいらっしゃるとは思う。そのような皆さん、ご了承ください、そして次回にご期待ください😎


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