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Augusto Cantamessaの写真展を鑑賞する

とある土曜の午後、とても雰囲気の良いカフェで友達とたらふくケーキやお菓子を食べた後、少しカロリー消費を、と思い、結構な距離を歩き、大好きな地区(フランス語やスウェーデン語の学校があるという理由で)にあるAugusto Cantamessaという写真家の作品展を観に行った。
ここを訪れるのは2回目で、前回訪れた展示の投稿は、Noteを始めて割と初期の頃ではあったが、かなりの「スキ」がついた。もしかしたら、雰囲気が似ている今回も、割と日本人好みかもしれないので、あまり多くの写真はないが、紹介しておこうと思う。

まずはAugusto CantamessaのBioから行こう。

Augusto Cantamessa(1927年5月28日 Torino - 2018年7月28日 Bibiana)
幼い頃から写真に情熱を傾けるようになる。
18歳の時にBenciniのカメラで最初の作品を撮影。
独学で写真を学んだ後、美術史に由来する構図のルールを尊重する視覚文化を形成し、当初はアマチュアとして経験した写真は、やがてかけがえのない存在となった。
年月は流れ、写真家の作品は国内外のアート写真展で展示されるようになり、数々の重要な賞を受賞した。

写真家本人のHPより

次に、今回の展示会の説明に移ろう。

Cantamessaは写真を通して、進化のダイナミズムの中にありながらも、自然で人間的、感情的な特異性を保ち続ける世界を私たちに見せてくれる。
日常の物語に沿って、彼の単純ではない詩学は形づくられ、彼のヴィジョンは、黒と白の間に挟まれた色調、彼自身が主張するように複数の視覚的ニーズを満たす色彩、そして彼のスタイルの特徴となる色彩の増殖の中で変動する。
モノクロは深みがあるが、印画紙を照らすのに必要な輝きを失わず、光と影が交互に現れ、その中に人、物、幾何学が収まっている。これら全てが、自然であり、都会であり、家庭的な空間の中で再現されたハーモニーの中に浸されている。日常は詩となり、写真家の独自の詩的言語の肯定ともなる。
Cantamessaは、約70年にわたる写真の探求によって、彼の時代の証言となり、私たちの周りにあるもの、そして私たちの内面を動かすものに魅了され、少し驚きさえ覚えるように私たちを誘う声となった。
今回は、Piemonteの風景、ストリート写真、静物など、すべてモノクロームで撮影された、この写真家の最も喚起的な作品を核とする選りすぐりの作品集を提案する。

展示会案内より

それでは作品の紹介へ移ろう。
ただし、作品名は、単価表のBookにしかなかったのでメモはしていない。

外光の映り込みが酷いけれど、光と影のバランスが素晴らしい作品
恐らく、同じ日・同じ場所で立ち止まって道行く人を撮影していたのでしょうね
Burano, 1972年
BuranoはMurano同様、ベネチアの島です
2021年の冬に撮ったBranoの写真
カラフルな家並が有名
レモン売りの少年だったかな。顔までビニール袋で覆っているから、一瞬驚いた作品
ミラノだったかな、これは。絵を描いている少年を撮った作品
これはミラノで間違いなし。展示会所の前で撮った作品
どれくらいの時間、このグラスたちは放置されたのでしょう
Uovo A, 1990年
卵シリーズ

出展数が少ないので、閲覧用に置いてあった作品集から素敵だなと思うものを2点ピックアップしてみた。

Interno di chIesa romana, 1958年
ローマの教会の内部、というタイトルですが、教会の巨大さと少女の小ささのバランスが絶妙ですよね
Seminaristi, 1965年
セミナー参加者というタイトルですが、何を見ていたのでしょうね、彼らは?それも書いてほしかったな、だって1965年のことなど想像もできないもの。

ギャラリーでは下の本が閲覧できたが、どうも現在は販売はされていないようだ。ただ、もしかしたら古本屋やネットでも中古の本は出回っているかもしれないので、上に貼ったこの写真家のHPでの閲覧では物足りない、という方は、是非検索してみてほしい。

本の表紙 LA STRADA(道)

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