デンマークの開拓時代の古風な歌唱
先日、劇場で「Skattegraveren (英: Treasure Hunter)」という、19世紀後半から20世紀初頭にかけての、デンマークの詩の朗読と歌の中間のようなショーを鑑賞した。
Noteを始めてから3か月弱経ち、「スキ」が最も多く付いたのが北欧関連の記事だったので、日本人の多くに言えることかもしれないが、私も北欧に滅法弱い。
またかつて、スウェーデン語のコースに通い、ミラノからストックホルムへ移住しようかと考えていた時期もあり、私の場合は特にスウェーデンとアイスランド(村上春樹の紀行文集「ラオスにいったい何があるというんですか?」のアイスランドの章"緑の苔と温泉のあるところ"でパフィンについて触れられており、私もいつか実際にあの可愛い鳥を見るのが夢だ)に弱いが、とはいえその他の国だって、映画や音楽が見られるとあれば基本的には参加しよう、というスタンスでいるため、よく内容も読まないままチケットを取り(笑)劇場へ足を運んだ。
ついでに村上春樹の本が買えるアマゾンのリンクも貼っておこう。
この劇場で行われるショーは全て撮影・録画・録音禁止のため、残念ながら添付できる写真がない。そのため、演奏者の中で唯一のイタリア人でチェンバロ奏者のMauro Patricelli氏のYoutube動画を下に載せておこう。
Signe Asmussen (歌 、バイオリン)
Matias Seibæk (歌 、 パーカッション)
Chano Olskær (歌 、パーカッション)
Thommy Andersson (ビオラ、エレキベース、コントラバス)
Mauro Patricelli (チェンバロ)
朗読部分は、コントラバスの合いの手(⁈音だが手という感じ)が入りリズミカルに進み、その後オペラのようなSigneさんの歌声と各種楽器での演奏が加わり、その組み合わせが繰り返されていく。ただ、全てにおいてÉric Satie(エリック・サティ)を彷彿とさせる不協和音で展開されるため、苦手な人は苦手だと思う。
ところで、途中、スコップ型をしたマラカスのような楽器が出てくるのだが、それを見ていて、去年映画祭で観たデンマーク映画「Bastarden」のことを思い出したので、紹介しておこうと思う。
イタリアでの公開は今年の3月14日予定とあるので、日本も同じ頃かもう少し先かもしれない。
良い意味でも悪い意味でも非常にドラマティックな作品だが、如何せん、農地開拓がテーマの話ゆえ、畑仕事をしているシーンが多く(勿論、残忍なデ・シンケルと戦っているシーンも多いが)、スコップ型の楽器からこの映画に思いを馳せることとなった。
ちなみに、この映画の主演のMads Mikkelsenは、もともとダンサーだったため、演技のみならず、この年齢にしてダンスもキレキレである。
私も通算20年以上ダンスをしている身として、彼の年齢でもキレッキレに踊れるよう、肖りたいところだ(笑)
彼のダンスのテクニックがよくわかるお勧め映画は「Druk(英: drink)」なので、こちらも併せてご覧いただき、彼の演技の幅を堪能いただければと思う。
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