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映画「マザーレス・ブルックリン」は1950年代のハードボイルド


 冒頭のエドワード・ノートンさんの
チック症の演技がリアルで、
引き込まれてしまいました。
すごく上手です。
その後のブルース・ウィリスさんとのやり取りも
テンポが良いです。


 クラシカルな雰囲気や衣装がお洒落で、
BGMもすごく良いので、
2時間以上の長い映画ですが、
楽しめました。



 この映画の見どころを3つまとめますと



1 フランクの死


 障害を持っていて孤児だった
12歳のライオネル(エドワード・ノートン)と、
その他3人の孤児たちを、
4人まとめて引き取ったフランク(ブルース・ウィリス)。
その後、フランクは子供たちに自分の探偵業の仕事を教えて、
一緒に働きます。
フランクは、主人公ライオネルの恩人であり、友人であり、
仕事の師匠でした。


 ある日、いつものように、ライオネルとギルバートと
仕事をしていたフランクが、連れ去られ、銃撃されます。
そして、永遠の別れに・・・・・。



2 ライオネル


 ライオネルは、障害を持っていて、
思っていないことも急に口から言葉が出てしまう病気です。


 6歳で孤児院に入れられたライオネルは、
修道女に障害の矯正として棒で叩かれていました。
ですが、同じく孤児のトニー、ギルバート、ダニーが
ライオネルの味方になり、
修道女に反撃し、
それからは、
ライオネルは叩かれなくなったという過去があります。


 障害がありますが、その分記憶力がずば抜けて優れています。
そこをかわれてフランクが引き取ったようです。
障害のためコミュニュケーション能力は難ありですが、
頭はきれます。


 このライオネルをこんなチャーミングに演技できるのは、
エドワード・ノートンさんだからなのではないでしょうか?
すごく魅了的なライオネルです。


 タイトルの
「マザーレス・ブルックリン」は
母親のいないブルックリンという
ライオネルのあだ名です。



 3 フォアモサ


 フランクの最後の言葉、「フォアモサ」。
ライオネルは、フランクの痕跡を追いかけるうち、
フォアモサとはモーゼスの手下、
の意味なのではないかと考えます。
モーゼスは市長よりも力のある、街を支配する男。
建設業界で神のような存在の男は、
フランクの死に関係があるのでしょうか?



 障害がわざわいして奇人とみなされてしまう
ライオネルですが、
本来性格もよく、
機転もきくので、
人を引きつけてしまうのが
ストーリーとして面白いです。


 そして、なによりBGMがかっこいい!
サウンドトラックの曲すべてがかっこいいです。
挿入曲として使われる
『Daily Battles』トム・ヨーク&FLEAが
いちばんおすすめです♪



 気になった方はぜひ観てみてくださいね。



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