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転職の辛さに対して上司ができること

私自身も転職を経験し、また管理職となったうえで既卒の新人さんを見ていく中で感じたことをシェアさせていただきます。


覚悟はしてたつもりでも正直最初は辛い

辞めたい!となって辞めて素敵!と思ったところに転職したのに、
意外と辛い・・・
って感じたことがある人は少なくないのではないでしょうか。

私も手術室でめちゃくちゃ根性鍛えられたつもりでしたが、一度目の転職も二度目(今働いてるステーション)の転職も半年くらいはやっぱり自分には看護師向いてないのかな、、と思う日々でした。

転職の辛さ① 自分の思ってた以上に経験が活かされない

これは私のように手術室がファーストキャリアの場合はより顕著だと思いますが、意外と病棟経験があった方でも訪問看護の世界に来て、戸惑うことが多いなと感じています。
「病棟時代できていたことが何故かできない」
「病棟時代の当たり前が通じない」

そんな思いを抱いている既卒新人さんはとても多いです。
転職って新卒みたいに0からのスタートじゃなくて50くらいからスタートできるのかな?なんて思っていたりしていたのですが、実際の感覚としては、むしろマイナスからのスタートでした・・・

同じ排泄ケアと思っていても、お家によって使うものが違う、ベッドも介護用とは限らない、おむつも手袋も使ってよい量が違う、ゴミの捨て方が違う等等、、聞いてはいたけどやってみると激むず!困惑しかしませんでした^^;

ベッドの向きによってもどちらの手を清潔に保つのかが変わってきたりするので、アレコレ考えながらやっていると動きが遅くなり、時間があっという間に過ぎて、訪問看護って1時間じっくり関われると思っていたのに、全然時間が足りない!!!なんてこともよく思っていました。

転職の辛さ② 人間関係が良くも悪くもリセットされる

前職でそこそこにキャリアを積んでいれば、この悩みはあの人に相談しよう、この業務はあの人に聞けば一発でわかる!など一緒に働く人たちのキャラクターや得意なことなど把握でき、すごく嫌いな先輩とか怖くてたまらない上司がいたとしても、仕事をスムーズに進めるためのデータベースがありますが、

転職をすれば良くも悪くもリセットされます。

ましてや、前職で優しそうと思っていた先輩に裏切られた経験なんかがあると、ちょっとした悩みを気安く話せなかったり、、しませんか?
私はもう全然話せませんでした。おかげで転職から少なくとも半年は地中に潜っているような気分で日々を過ごすのが精一杯でした。

転職の辛さ③ 理想と現実のギャップ

これは転職後の自分がどうなっていたいかの理想だったり、職場への理想だったりがあると思います。
前者は①の内容と近いかもしれません。
後者は、設備面や一緒に働く同僚、上司の人柄や価値観などが関わってくると思います。
設備面に関しては、アナログ派が好きなのにデジタル派のところに入っちゃうとか(今はどこもデジタルな流れかもですが)事前に分かる部分も多いかなと思います。
問題は人。こればっかりは見学や面接時点では見抜けないことたくさんあると思います。
これに関して転職する側の良い方法を私は知らないですが、管理職の立場となった今、転職という波にもまれているスタッフを溺れさせるような対応を絶対にしないと心に誓っています。

上司ができること


そもそも転職数ヶ月はポテンシャルを最大限に発揮できる時期ではないのです。その上、新しく来たスタッフはそのことに苦しみを感じていることが多いです。
そんなスタッフに対して上司ができることは、第一にとにかく信じることだと考えています。
特に私は採用の権限もあるので、私が一緒に働きたいと思ったのだから絶対大丈夫、乗り越えられると信じること。そのためには辛いときには休んでもらい、元気が出たら頑張ってもらう、それができるようにマネジメントすることが管理職には求められるのかなと思っています。


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