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aki先生インドネシアで最初のレッスンを実施する

ジョグジャでお世話になっているホームステイ先は、お婿さん、すなわち孫娘フェリのお父さんが、日系企業に勤めていて2年間日本に住んだこともある。来年3月で9歳のフェリはそろそろはにかむ歳になっているが、外国人である私への挨拶や、話す時のフォリナートークで気配りを見せる。お誕生日はいつ?とインドネシア語で訊ねると、March 20! と返ってきた。英語で選択授業する小学校に行き、英会話を習っているようだ。誕生日を覚えておかなきゃね。日本の小学生同様、サンリオのキャラクターが大好きだ。折り紙をしようと誘うと、喜んで一緒に折り始める。私のiPadでYoutubeを勝手に操作しながら、次々にリクエストしてくる。フェリも手先が器用で忍耐強い。私の方も、爪で、とか、折るとか、真ん中で、とか、折り紙指導用のインドネシア語をいくつか覚えた。折り紙で作ったランドセルに入れるためのちっちゃな豆本も作った。インドネシアで初の子ども向けワークショップだ。


夢中になって折る

私のこの小さな友達は、例の私のウクレレに興味を持って、私の弾くクマのプーを私が学校に行っている昼間にビデオで観て予習してくれて、夜歌おうと言う。少し前、ファザーが私とフェリをジョグジャの南にある銀細工の町、コタグデに連れて行ってくれたのだが、フェリは銀のアクセサリーショップで、おじいちゃんにミニチュアギターのペンダントをねだっていた。折り紙の先生だけではなく、私のアイデンティティを少しは気に入ってくれたのかも、とウヌボレておこう。水泳の話をした翌日は近所のスポーツセンターのプールに行って泳いだそうで、30mくらい板キックで泳げたよ!習い始めの得意技を教えてくれた。


気に入ったモチーフはギター

子どもの習い事は、日本ほど一般的ではない。だいたい子どもたちだけで複数でその辺で遊んでいる。フェリのお父さんはランナーで週2〜3で10kmくらい走っている。山にも登る文武両道派だ。私や娘は何歳くらいからどのくらいの頻度で水泳を習ったのか、どのくらいお金をかけたのか聞きたがったが、そのうちフェリが好きなことを選ぶでしょう。

たまたま趣味が似ているフェリが私と遊びたがってくれるおかげで、マザーは、aki先生は毎日学校から課題が出てたくさんお勉強があるからそんなにずっとせがんではいけないよ、と諭さなくてはならなかった。一人っ子はなんと言ってもまずは寂しい。知り合いのお嬢さんが何回か遊びに来て楽しそうにしていたが、そろそろ情操の発達する頃だ。大好きなお父さんに、私と何をしたかいちいち説明したようで、子煩悩だが忙しいお父さんには、フェリはきっといつまでも貴女を忘れないでしょう、と感謝されたが、私の方こそ遊んでもらって楽しかった。忘れてくれて構わない。ただいつか成長した彼女に会いたいものだ。インドネシアの子どもはまっすぐで人懐っこい。

※写真はお父さんのご了解をいただいて掲載しています。


第一回ワークショップ

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