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【旅行記】初対面の無職2人で2泊3日の東京旅行した話① 1日目:早朝の歌舞伎町からサブカルの聖地下北沢編

去年の10月に、俺は東京に旅行に行ってきた。

9月末で仕事を辞めた開放感からすぐにどこかに旅行に行きたくて、最近なんとなく行きたいと思っていた東京に行くことにした。

そして、Twitterの前アカで、ある1人のフォロワーに声をかけた。来週に一緒に東京観光しませんか、と。

そしたらあっさりOKを出してくれた。

このフォロワーの仮名を山口とする。

山口はこの旅行時点で、俺と同じ無職だった。

山口とは一度も会ったことがない。顔も知らないし通話したことすらない。

リプライで何度かやり取りしたことある程度だ。

つまり、完全な初対面。

初対面の人と2泊3日で旅行するってなかなかリスキーだと思う。

普段のツイートの感じから気が合いそうだと思ったから誘ったけど、SNSでの雰囲気と実際の人物像が同じだとは限らない。

年齢が一個下で同性(男)だと言っているが、実際は全然違うかもしれないし、目玉7つ、手足19本で話が通じない全身が真紫の異形がくる可能性も全然ある。

目玉7つ、手足19本で話が通じない全身が真紫の異形が来た場合、旅行の間ずっと気まずい時間を過ごさないといけないかもしれない。

俺「──っと、東京タワーからの景色ってこんな感じなんですね笑」

異形「…(絡まった手足をもちゃもちゃしている)」

でもまあ、そんなことは知ったこっちゃないって感じで、無職2人のドキドキ東京観光スタート!


旅行1日目

夜行バスに揺られ、いざ花の都東京へ

俺はまず新宿行きの夜行バスに乗り込んだ。夜行バスに乗るのは人生で初めてだから、結構ワクワクしていた。

なんか夜行バスって字面からしてエロそうだしな。バコバコバスツアーみたいなもんだろ多分。

そう思って乗り込んだはいいものの、実際はあんまりエロくなかった。

寝て起きたらもう目的地だろと思ってたけど、席は狭くて身体が痛いわ、定期的にサービスエリアに着いて車内が明るくなるわで眠るなんか不可能だった。睡眠導入剤を持っていっていたが、たいして効かずほぼ徹夜となった。

無事新宿到着、目指すは欲望渦巻く歌舞伎町

10時間ほどの苦行を終えて、新宿到着。

新宿って常に豪雨が降り注いでいるんじゃなかったのか。青く燃える東京の日っていう歌声が聴こえてきそうな旅行日和だな。

バスが着いた時点で朝の8時ごろだった。山口とは新宿で待ち合わせする予定だったが、今起きたとLINEが来た。

まあ元から早く着きすぎるバスに乗ってしまったなと思ってたから想定内だ。

山口の家から新宿までは1時間ほどかかるらしいから、先に新宿を回っておくことにした。

新宿のどこを攻めるか。行きたい場所はもう決まっている。歌舞伎町だ。

旅行の行き先を決める際、やっぱり歌舞伎町は行っとくべきだろと俺は考えた。

最近話題のトー横界隈も歌舞伎町だし、龍が如くも歌舞伎町。歌舞伎町に行けば何か面白いものが見られるかもしれない。人の欲望が渦巻く場所だ。1番賑わってる時間帯は夜だろうけど、早朝の歌舞伎町を見るのもある意味面白い。

それにしても、さっきまで実家の自室でゴロゴロしてたのにもう俺は東京のど真ん中にいる。その落差に気分を高揚させながら、俺はGoogleマップを頼りに歩いた。

そして、歌舞伎町到着。

大量のゴミが散乱する道を歩きながら、お上りさん丸出しでキョロキョロと街中を見回す。

ギラギラしたホストや風俗やラブホテルの看板だらけで、大体が龍が如くで見た景色だった。

トー横にも行ってみた。ゴジラに見守られている広場の端っこの方にトー横界隈らしき集団が円になって座っていた。

そうやって見て回っていると、お店からホストが1人出てきた。

そのホストはふらふらと千鳥足で、明らかに一晩中お酒を飲んでいたんだなといった感じだった。

その様子が俺には早朝の歌舞伎町ならではの景色に思えて、来た甲斐があったなと勝手に嬉しくなった。

あの時の朝帰りのホスト、その様を俺に見せてくれてありがとう。

サブカルの聖地、下北沢

歌舞伎町はただ単に街の様子を見る目的以外はなかったから、一通り見て回った俺は新宿から下北沢に移動することにした。

下北沢には一度行ってみたかった。俺はロックバンドが昔から好きだから、いろんなロックバンドが本拠地としているらしい下北沢がどんなところか見てみたかった。

あとぼっちざろっくのファンでもあるから、聖地巡礼もしたかった。

山口に◯◯字◯◯分に下北沢集合でいけるかとLINEを送ったらOKと返事が来た。

新宿駅から下北沢駅に止まる電車に飛び乗る。

新宿から下北沢までは10分ほどだ。程なくして下北沢駅に着いた。

おー、アニメで見たわここ。

山口が着くのにはもう少しかかりそうだったから、俺は駅前のマックに避難することにした。

駅前のマックと商店街

コーヒーを一杯注文して窓際の1人席に座る。

店内には平日の午前中なのに男子高校生のグループが居た。テストとかで早上がりなのかな。

それにしても、下北沢とか東京のど真ん中で当然のように育つ中高生の青春って一体どんな感じなんだろうな。なんていうか、一つ一つの体験の豊かさが段違いそう。友達との下校一つとってもそうで、途中でマックに寄るまでは俺も同じこと出来たけど、そこからの選択肢が有り余るだろうからな。

そんなことを考えながらコーヒーを啜っていると、山口からLINEがきた。

ついた!

OK、今マックにいるから店の前で待っててくれと返信した。

自販機のところで待っているらしい。

残っていたコーヒーを飲み干して、容器をゴミ箱に捨て階段を降りる。

ネットを通して初対面の人と会う時って毎回緊張するわ。

俺はドキドキしながら店を出た。

自販機の横に男が座っていた。

「山口さんですよね?どうもサイキです」

「どうも、山口です」

山口の見た目は、ラッパーといった感じだった。

ノースフェイスのニット帽を被ってピアスを開けていて、目のクマが深かった。ツイート内容からHIPHOPが好きなのは知ってたので、大体想像通りの見た目だった。

合流した俺たちは、下北沢の街中へとふらふら歩き出した。

どうやら今下北沢カレーフェスティバルとやらが開催されているらしく、ぼっちざろっくともコラボしていた。

途中、It's a CURRY LANDって旗も出てたし。インドを差し置いてカレーランドて。大きく出たな。

山口と他愛もないことを喋りながら、下北沢の街中を歩く。

俺はネットでぼざろの下北沢の街並みが映るシーンを探した。既に先駆者達がどのシーンのカットが街のどこにあるか詳しくまとめてくれていた。それを見ながら俺たちは足を運んだ。

そして撮った写真がこちら。

他にもアニメと同じ画角で撮った写真はあるが、大量になってしまったのでまた別の記事でまとめようと思う。

ある程度見て回ってお昼時になり俺たちは喫茶店に入った。

隠れ家的喫茶店

カレーを食べるつもりで、カレーフェスティバルのポスターが貼ってある店を選んだんだけど、結局ホットドッグセットを頼んだ。

ちなみにこれ、どちらかが一眼レフで撮った写真とiPhone13で撮った写真なんだが、どっちがどっちか分かるだろうか。

正解は…





上がiPhone13で下が一眼レフでした!

iPhoneの方が綺麗に映ってるじゃねーかこの下手っぴって思うと思うんだが、その通りだ。俺が下手なのだ。

iPhoneは全てオートでカメラの設定を合わせてくれるからどんな場面でもその状況に1番最適な設定になるんだけど、一眼レフは自分で全部合わせないといけない。

だからこういうオシャレな喫茶店みたいな薄暗い空間だと、俺みたいな下手っぴでは綺麗に撮れない。

この時もカメラのどのつまみをいじればいいのか全然分からずに、文明の力に初めて触れた猿の如くカメラを地面に叩きつけそうになった。

だが悪いのは俺であってカメラではないのでもっと綺麗に撮れる様に勉強しようと決意した次第だ。

店内での雰囲気。この写真コーラ注いで撮った方が絶対良かっただろ。


喫茶店でのランチを終えて、俺たちはヴィレバンへと向かった。

ヴィレッジバンガード。名前だけは聴いたことあるが訪れたことはなかった。なにやらサブカル系のお店だということだけは知ってる。それなら下北沢のヴィレバンなんてヴィレバン中のヴィレバンなはずだ。

店の前には様々な作品のポスターとガチャガチャとハロウィングッズが並んでいる。

店内には所狭しといろんなグッズやら書籍やらが並んでいた。俺の好きな作品の関連グッズも大量にあって見ているだけで楽しい。

何を買うか悩んだが、結局チェンソーマンのグッズを購入した。

店を出て俺達はそろそろ下北沢から移動することにした。

下北沢ではすごいお洒落な服装をした通行人をよく見たし、古着屋が至る所にある。あとMVか何かの撮影っぽい現場にも何回も出くわした。やっぱりサブカルの聖地だったな。


以下、下北沢の街中で撮った写真。

可愛い階段
渋い映画館

まだ1日目の途中なんだが、ここまでで既に3700文字以上になってしまった。続きは分けて書こうと思う。下北沢を後にした俺達が次にどこに向かうか、乞うご期待。

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