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【note部】k_higashiyama #ブックカバーチャレンジ part 2 今夜、すべてのバーで


僕はこの外出自粛期間中、様々な折り紙を折って時間を潰していました。折り紙と偏に言っても難易度は様々で、枚数も一枚で折るものから数十枚で折るものまで数多くあります。
折り紙は手先を動かすことで脳の活性化を促したり、集中して無心になれるのでストレスを解消したり、自律神経を整えるなど良い効果が多くあるそうです。
時間がある時におすすめです。


ブックカバーチャレンジPart2

「今夜、すべてのバーで」 中島らも

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■概要
1991年に初版が発行された、作者の実体験がベースになった私小説のような作品です。
おしゃれなタイトルですが、内容はアルコール依存症の主人公のお酒との戦いや迷いを描いたおしゃれとは言い難い小説です。
舞台は主に主人公が治療を受ける病院です。

■読んだ感想
大多数の人は「アルコール中毒」と聞いて良い印象は持たないと思います。
確かに万人受けはしないかもしれませんが、「アル中の話だから…」と言って避けるのは少しもったいない物語です。

「中毒」のことは、なった人にしか分からないことがあると思いますが、この作品のリアルな雰囲気には心を揺さぶる何かがある気がします。

個人的にはお酒を通して人生や死生観が語られている名作だと思います。
特に最終盤の展開は興味深く、心を打つもので思わず一気に読んでしまいました。
また、主人公も他の登場人物も個性的ですが、味があって魅力も感じます。

お酒が無くても、作者の趣のある読ませる文章に酔うかもしれません。

ぜひ一度、読んでみてください。




(「高校生が酒の話などけしからん!」や「生意気だ」、「分かってない」など思わないでいただけると有難いです。)



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