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佐藤健 神木隆之介 写真展「みやぎから、、」イベントレポート 〜渋谷パルコ〜

人は、地球の上に暮らす人は、その巨大で予測不可能な自然の猛威に打ちのめされることが多々ある。
理不尽さを嘆き、ただ呆然とするも、徐々に人は、それが可能な人から新しく再生しようと動き出す。


東日本大震災。
改めてここで言うまでもない惨状を、当時ボランティアとして公にせずに参加していた彼らも、目の当たりにしていた。

そして、10年。
10年一昔などという言葉があるが、昔とするではなく今、東北各地はどうなり、またどうなろうと人々がしているのか。
それを知るために、彼らは旅に出た。まず宮城へ。
そして、本を出版した。

からの後の句読点に、意味がある

この本を基にしたのが、今回の写真展である。
ちなみに、「みやぎから、」という本の『展』覧会なので、「みやぎから、、」となっている。
お分かりだろうか。シャレである。なかなか粋だ。

本の中身は、2人が宮城各地で触れてきた様々な場所、伝統、建物で、当時と今、また廃れて欲しくない工芸に挑戦している。
ファンを満足させる豊富な写真と、その場所で生きる人々との会話はファンならずとも読み応えがある。
かなりボリューミーで、知らない宮城に感嘆する。
これだけでも、動画をペタンと本にした感はある。


お待たせした。ようやくここで、写真展の話になる。
それだけ情報が詰まっているのに、まだ出すものがあるのか。
それでは、行ってみよう。ネタバレも含む。
私が行ったのは、仙台パルコの次の渋谷パルコの会期が終わる三日前の、人が少ないのを狙った昼時だ。

入り口に、大きな清々しい景色(健さんは、いかついと自虐)
左に並んで右から出てくる。中がちょっとだけ見えてそそる。

狙い通り、空いている。
いや、限定グッズがもうほぼないのが、大きい。
初日から三日くらいは、時間指定券が必要なのだ。
それについては、最後にしよう。


受付で、入場料を払うと、小さな巾着がもらえる。何色もあるが、ランダムだ。
そして、撮影は、フォトスポット二箇所と、サインが入ったポスターだけと言われた。
あまりに早口でさっくりで、思わず「え、どれですか?」と聞いてしまった。受付の人は斜め後ろを指差して、また同じ事を繰り返した。
すごい人数に同じ説明を毎日言ったんだろう。
疲れるよね、それは。
ただ私は接客業あがりとして、同情しながらも全く違う感情を覚えた。


内部に歩を進める。
キャンパス並みにポコポコと飛び出した写真が、大小ズラリと並んでいる。可愛らしいパネル展だ。
解説もありつつも、本に載り切らなかった写真の多さと拡大されたとっておきのもので、目がキョロキョロするくらいだ。
どこであどけなく笑い、現地の方との会話が聞こえてきそうなのか、またどこでドヤ顔で(笑)写真に収まったのか、一目瞭然なのだ。

まるで本が、立体になったようだ。
工芸品の展示もある。カラフルだ。

そして、特筆すべきは、2人がそれぞれ撮っていたカメラの写真が見られること。
何に興味を覚え、どの角度からそれを見ていたか。
まるで一緒にいたかのように、わかる。
これは大きい発見だった。


健さんが、製作途中で購入した木のチャウチャウもいた。
これは、SUGARという有料の彼とファンとのZoomみたいなアプリ内で、「優しくなら撫でてもいいよ」と健さんは言ってくれていたが、触らないでマークがついていた。
まあ、世の中には色々な行動をする人がいるので(フォトスポットで何か見た私…)、致し方ないと思い、健さんのお家に帰るチャウチャウを凝視した。玄関にいたら可愛いなあとか、勝手に思った。

ちなみに、神木くんのだるまは、ホントに上手だった。量産してほしい。(無理だな)


そして、目玉のフォトスポット。

七夕と健さん
ビートルズ風神木くん

それぞれ一箇所ずつ。
さて、ここで発生するのが、どうやったら至極の写真が撮れるのか。

人はそんなにいないので、何となく譲り合いながら遠目に撮ったり、グループは撮り合ったり、私のような1人の人は自撮りしたり。各々で、奮闘。
私もやってみたが、慣れていないこともあるが、腕を伸ばそうが角度を変えようが、まあヒドイ。

これはどうしようかと、その場の様子を眺めながら思案する。
グッズも売り切れなのに、写真もイマイチは嫌だ。
と、神木くんスポットで頑張る若い女性に気付いた。
どうやらお一人様だ。で、横向きの神木くんとうまく自撮りするのは難しい。(すでにやってみていたからわかる)

「あのー、神木くんファンですか?」
カメラロールを見ながら微妙な顔をした彼女に、ディスタンスしながら声をかけた私。
「あ、はい、そうです。」
「私、健さんで。良かったら、撮り合いませんか?」
「あ、お願いします!」
かくして、神木くんファンと健さんファンは、見事なコラボを瞬時にみせ、互いに満足して頭を下げて去った。
(2人の所属がCo-LaVoという会社名だけに!)
突然声かけたのに、ありがとうございましたー!

そう、思った方いただろう。皆が私みたいに言わないと。
受付の時に少し書いた違和感、これが会場内スタッフさんに共通するので、ちょっと私の意見だが書いてしまう。

パネルに少し近すぎる人を注意するだけの役割の方が、直にお願いされた人のは撮っていた。二枚くらい。
時節柄、やりたくないコミュニケーションだろうことがありありとわかる態度だったし、すぐいなくなっていたし。ただ、優しそうなスタッフの方が行ったときには、すぐ数人が列を作ったのを、私は見てしまった。


声をかけない接客業界になっているのなら、観光地みたいに、スマホ置き場を作りタイマー撮影してもらうようにしたらどうだろう。空間も人員も限られているなら、そんな工夫もありではないだろうか。混雑している時分には、対応しているのかもしれないが。



さて、最後にグッズコーナーがある。
始めに書いた通り、二人をイラストにした宮城工芸との限定グッズがたくさんある。
が、全て可愛らしく展覧会にありがちな、「初日に行け」状態なので、私のときには一つくらいしかなかった。
純粋な工芸品も、品切れだった。

それでも会場グッズは買った

魅力的な物販エリアのリベンジは、いつか宮城に行ったらはたそう。
仙台に、震災前だが行ったことがある。美しく、美味しく、魅力的だった。また行きたいと思っていたんだ。

これがサイン入りポスター

文句を書いていた感が強いが、面白かった。
みやぎから、次はどこなのか、期待したい。


そして、今日から名古屋パルコに会場を移している。
チャウチャウも、また同行しているそうだ。
見る価値はあるのでは。
そして、魅惑のグッズ争奪戦も参戦の価値はあるだろう。

予約枠はまだあるのだろうか
これ、かわいいー

売り切れ情報をTwitterなどでチェックされるのを、おすすめする。
欲しかったなぁ…。

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