見出し画像

心理的安全性と厳しさの間で葛藤している話|PROBASE アドベントカレンダー Final|村上 亮太

メリークリスマス✨🎄🎅🍗✨
PROBASE事業責任者のむーさん(村上)です。
皆からのバトンを受け取り、アドベントカレンダーの最終走者としてゴールテープを切ります。
山下達郎でもマライヤキャリーでもなく、T.M.Revolutionの「Burnin' X'mas」が脳内に流れています🔥

自己紹介

サーキュレーションで常に新規事業を立ち上げている2児のパパ。
今やPROBASE事業責任者とは名ばかりで、皆に丸投げして次の新しいことへ。
飲みたい、歌いたい人です。お誘い待ってます❤️

心理的安全性への葛藤

・マネジメントスタイルへの危機感

ちょうど1年前の2021年12月25日。
私はマネジメントスタイルへの危機感からコーチングスクールを受講し、その最終日を迎えていました。

1年前、クリスマスに華やかに卒業を祝われてにこやかな私

私は新卒でBCGに入り、その後サーキュレーションの創業から関わったため、いつも仕事に狂った人たちに囲まれていました。
そのため、マネジメント?何それ美味しいの?という状態だったのです。

当然マネジメントができるはずもなく、私のせいで人が辞めたりチームが崩壊したり、(メンバーの)涙なしでは語れない過去を過ごしてきました。

それでも失敗に学びつつ、なんとか事業やチームを創ってきましたが、PROBASEは初めてのWebサービス。
なんとかサービスリリースまでは漕ぎ着けましたが、また失敗から学ぶ前に、新しいマネジメントスタイルを学ぶ必要性を感じたのです。

自分は“すべき”に基づくティーチングはできても、“したい”を引き出すコーチングは苦手。「Webチームやエンジニアのマネジメントって後者が重要そう」というフワッとした印象から、コーチングを学びました。

・ユルい民主主義への怖さ

年が明けて2022年。
コーチングで学んだことを活かしつつ(できているかはさておき)、開発手法もスクラムに移行し、素敵な人材が次々と加入したことで、チームの雰囲気はどんどんよくなっていきました。

一方で、私はこんなことを感じていました。
「各職種に初挑戦のメンバーも多い。まだ若さもある。この状態で心理的安全性を担保することが、“ユルさ”につながるのではないか?」
「互いを尊重するあまり“民主主義”になってしまい、意思決定の正しさやスピードが失われるのではないか?」

でも、ここでマネジメントスタイルを戻してしまっては意味がない。
歯痒さを感じ、時に心理的安全性を壊すような発言をしてしまいつつ、ヨチヨチと歩を進めてきました。

いいチームへ

・自走による拡がり

葛藤を抱えつつも、心理的安全性のセミナーで知った夕会のやり方を丸パクリしてみたり、3ヶ月毎に終日のチーム合宿をやったり、会議のアジェンダを持ち寄り制にし、皆でファシリを回したりしながら、徐々に“上”である自分の存在を消していきました。

少しずつ、少しずつ、みんなのこうしたい、やりたいが場に増えてきました。

これまでは自分が描いた道があり、その道を皆で走ってきた感覚でしたが、みんなの“やりたい”を起点に物事を進めると、私の描けるものを遥かに超えて道が広がっていく感覚になっていきました。

実はこのアドベントカレンダーもやりたい人がどんどん進めていて、“やりたい”の持つエネルギーを感じています。

フルリモートメンバーも一同に集まるチーム合宿。
魅力に感じている点に“いい意味でゆるい”の文字も

・心理的安全性と厳しさの関係

上記の葛藤の中、私の中に無意識にあったのは心理的安全性と厳しさの対立構造でした。
こうして文字にすると、心理的安全性で最初に言われるような当たり前のことを語っていて恥ずかしくなりますが、頭でわかっていたことを体得するのに時間がかかりました。

今では、心理的安全性と厳しさはどちらかを取るという対立概念ではなく、Googleが公表しているようなステップ(下図)で捉えるものだと肌感覚を持てています。

そして、いま私が記事でこういう葛藤を開示できること自体、私も心理的安全性に救われている1人だと実感できます。

もう一つ、心理的安全性とは人と人との「間」にある関係性の話で、個人に関する話ではないということにも最近気がつきました。

個人の間にある関係性が厳しくないと、個人が自分に厳しいスタンスにならないのではないかと思ってしまっていたのです。

個人の中に厳しさを持つ手段は、人との間にある関係性だけではありません。心理的安全性が担保され、一見するとユルそうに見えるチームでも、個人の内発的動機によって各自が厳しいスタンスでやれているチームを目指したいなと考えています。

葛藤は終わらない

心理的安全性に関する葛藤について触れてきましたが、今は葛藤がないのかというと、全然あります(笑)

上記ステップに照らしても、②チームは信頼しあっている。③事業KPIに紐づくオーナー制で目標やWBSもあり、④仕事の意味も感じている。
でもまだ“いいチーム”にとどまっていると感じています。

“いいチーム”から“強いチーム”になるために何が必要か?
各ステップをもう一段引き上げるために何をすべきなのか?
各自のミッションもスキルも“やりたい”も、何もかもが異なる中、チームと個人をどう切り分けるか?
信頼の土台の上に厳しさを乗せ、どのバランスであれば土台が崩れないか?
組織拡大において、個人の“やりたい”が事業に近い人だけで組織をつくれるか?
などなど…。記事タイトルの通り、“葛藤した”ではなく“葛藤している”最中です。

ただ、この葛藤を抱え続け、考え続けられるのが自分のよさだと思っていますし、このチームで葛藤を乗り越えていく自信もあります。

来年のアドベントカレンダーでは、“強いチーム”の先に向けた葛藤を共有できるように頑張ります🔥🔥🔥

さいごに

こちらでサーキュレーション初のアドベントカレンダーは終わりです。
長文を最後まで読んでいただきありがとうございました。

副業やフリーランスといった新しい働き方が、正社員などの働き方とフラットな選択肢であるように。何かのハンデを意味しないように。
外部人材の可能性が最大限引き出され、成果につながるように。

プロダクトづくりはチームづくり。
まだヨチヨチ歩きですが、今後もチームを進化させることで、プロダクトを進化させ続けていきたいと思っています。
私たちが目指す世界やチームに、少しでも興味を持っていただけたら、ぜひラフにお話しましょう!

改めてありがとうございました!!